カーナビ:5年後には映らないのに、99%はアナログ機
移動体向け地上デジタル放送「ワンセグ」の本放送が始まって
6月1日で2カ月になるが、「カーナビゲーション(カーナビ)」は
対応機種の投入が遅れ、普及が進まない。
5年後には映らなくなるアナログ機が注意書きもないまま売られており、
地上デジタル放送関係者からは「後で問題になりかねない」と心配する声も上がっている。
家電販売店の店頭に並ぶアナログテレビには「2011年アナログ放送終了」
と記した黄色いシールが張られている。
昨年10月、国や販売店が連携し、張り付け始めた。
アナログ停波を知らずに買う人がないよう、注意を促すキャンペーンだ。
関係者は「知らずに売りつけられた、という問題を避けるため」と明かす。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、テレビの出荷台数は昨秋、
デジタル機がアナログ機を上回った。
デジタルテレビやチューナーの累積国内出荷台数は約1000万台に達し、
普及率は総数の約1割、世帯数(約4800万世帯)比で約2割になる。
ところが、カーナビはまだ1%にも達しない。
ナビの出荷台数は05年度で約420万台。
乗用車の搭載率は3割を超えたとみられるが、テレビ機能はほぼすべてアナログだ。
ナビ用のデジタルチューナーは昨年6月に発売されたが、
アンテナや取り付け料込みで約10万円。
内蔵型にいたっては、本放送開始後の今年4月に1機種が出たばかりで約22万円だ。
市販ナビのシェア1位で、昨年11月にチューナーを投入したパイオニアは
「テレビ機能は二義的なものなので、価格面の問題もあり、今のところ内蔵型を出す予定はない」
と説明する。
さらに問題なのは、自動車に最初から付いている純正カーナビには、
デジタルチューナーを後付けできない機種があることだ。
接続端子が付いていないためで、ある大手自動車メーカーの場合、
純正品の約2割が該当する。
同社は「価格を低く抑えられ、廉価品を求める客のニーズに対応できる」と言うが、
このタイプはアナログ停波後、テレビ機能をあきらめるか、カーナビごと買い替えるしかない。
ある在京放送局社員は「家庭用のデジタルチューナー単体なら、
今でも1万円以下で出せるという見積もりを見た。
出ないのは薄型テレビへの買い替えを進めるためだろう。
ナビも将来の買い替え需要への期待があるかもしれない」と話す。
車の買い替えサイクルは平均7.2年。
アナログ停波まではあと5年。ある放送関係審議会のメンバーは、
カーナビ問題について「テレビ放送のデジタル化で、最も取り組みが遅れている分野。
心配している」と明かす。
だが、放送局や家電メーカーなどでつくる地上デジタル放送推進協会は
「できれば9月ごろからカーナビのテレビ受信問題を周知するチラシやポスターを張りたい」
と、切迫感はない。
消費者問題に詳しい横山哲夫弁護士は
「消費者に知らせる手だてを取らないのは、事業者の怠慢というほかない。
シールや外付け用端子もそれほど費用がかかるとは思えない。
企業や関連団体は、早急に何らかの対策を取るべきだ」と話す。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どーせ、なんやかんや言うて買うくせに!!!
なんちゅう贅沢やー。(棒読み)
移動体向け地上デジタル放送「ワンセグ」の本放送が始まって
6月1日で2カ月になるが、「カーナビゲーション(カーナビ)」は
対応機種の投入が遅れ、普及が進まない。
5年後には映らなくなるアナログ機が注意書きもないまま売られており、
地上デジタル放送関係者からは「後で問題になりかねない」と心配する声も上がっている。
家電販売店の店頭に並ぶアナログテレビには「2011年アナログ放送終了」
と記した黄色いシールが張られている。
昨年10月、国や販売店が連携し、張り付け始めた。
アナログ停波を知らずに買う人がないよう、注意を促すキャンペーンだ。
関係者は「知らずに売りつけられた、という問題を避けるため」と明かす。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、テレビの出荷台数は昨秋、
デジタル機がアナログ機を上回った。
デジタルテレビやチューナーの累積国内出荷台数は約1000万台に達し、
普及率は総数の約1割、世帯数(約4800万世帯)比で約2割になる。
ところが、カーナビはまだ1%にも達しない。
ナビの出荷台数は05年度で約420万台。
乗用車の搭載率は3割を超えたとみられるが、テレビ機能はほぼすべてアナログだ。
ナビ用のデジタルチューナーは昨年6月に発売されたが、
アンテナや取り付け料込みで約10万円。
内蔵型にいたっては、本放送開始後の今年4月に1機種が出たばかりで約22万円だ。
市販ナビのシェア1位で、昨年11月にチューナーを投入したパイオニアは
「テレビ機能は二義的なものなので、価格面の問題もあり、今のところ内蔵型を出す予定はない」
と説明する。
さらに問題なのは、自動車に最初から付いている純正カーナビには、
デジタルチューナーを後付けできない機種があることだ。
接続端子が付いていないためで、ある大手自動車メーカーの場合、
純正品の約2割が該当する。
同社は「価格を低く抑えられ、廉価品を求める客のニーズに対応できる」と言うが、
このタイプはアナログ停波後、テレビ機能をあきらめるか、カーナビごと買い替えるしかない。
ある在京放送局社員は「家庭用のデジタルチューナー単体なら、
今でも1万円以下で出せるという見積もりを見た。
出ないのは薄型テレビへの買い替えを進めるためだろう。
ナビも将来の買い替え需要への期待があるかもしれない」と話す。
車の買い替えサイクルは平均7.2年。
アナログ停波まではあと5年。ある放送関係審議会のメンバーは、
カーナビ問題について「テレビ放送のデジタル化で、最も取り組みが遅れている分野。
心配している」と明かす。
だが、放送局や家電メーカーなどでつくる地上デジタル放送推進協会は
「できれば9月ごろからカーナビのテレビ受信問題を周知するチラシやポスターを張りたい」
と、切迫感はない。
消費者問題に詳しい横山哲夫弁護士は
「消費者に知らせる手だてを取らないのは、事業者の怠慢というほかない。
シールや外付け用端子もそれほど費用がかかるとは思えない。
企業や関連団体は、早急に何らかの対策を取るべきだ」と話す。
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どーせ、なんやかんや言うて買うくせに!!!
なんちゅう贅沢やー。(棒読み)