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weblog by glidebranch

横浜市都筑区の庭師会社「グライドブランチ」のブログ。植物やお庭に関する様々な話題を取り上げます。

パソコンデスク製作

2006-05-23 13:56:44 | デザイン、製作
とてもこだわり派の友人より、パソコンを置くためのシンプルな机をずっと探している

けれど、なかなか納得いくものが見つからないという話を聞きました。

椅子は既にアンティークもので入手済で、この椅子を引き立たせるようなデザインの机が

欲しいとのこと。イメージ画像等をいろいろ見せてもらい、それなら是非私たちに

作らせて!ということで、引越祝いも兼ねて製作させて頂くことになりました。

 高さや天板の広さ等をメールにてやり取りして決め、天板の素材は私たちがよく使う

イペ材で製作してほしいとのご要望。以前サンプルを見せた際に、その重厚感、風合いを

とても気に入ってくれたようなのです。

 そして出来上がったのが画像の作品。机のフレームは鉄製でオリジナル製作しました。

鉄のつや消しの塗装と椅子の黒い脚の部分とがとてもマッチしていると思うし、

また天板は無塗装でマットな色合いなので、椅子の塗装のつや加減と飴色の素材の色を

生かしつつ、両者がとてもなじんでいるようで良かったです。

天板はなるべくシンプルに見えるよう、ビスは全て裏から打ってます。

 納品の際の友人の大喜びの様子に、私たちもとても嬉しく楽しい気分になりました。

これくらいお客様に喜んでもらえる仕事をこれからも数多くしていけたら、、、と

改めて感じた出来事でした。



(2006/2月製作、納品済 画像は納品先の友人からの提供。さすがのカメラワークです。)

心惹かれる場所-1

2006-05-23 13:16:39 | daily life
植物調達で豊橋へ。せっかくだからもう少し足を伸ばそうと、神戸を拠点に姫路、

京都散策を計画しました。

 なぜ姫路なのか?映画「ラストサムライ」の舞台にもなった書写山圓教寺へ

行くため。2年前の夏に初めて訪れた時、モミジや杉の巨木に囲まれた山道を

ずっと歩いていくだけで、澄んだ空気と大きな木々達が織りなす静かな雰囲気に

とても魅了されました。

 山道の入り口迄はロープウェイで昇ります。山道を20分くらい歩くと、

その先には舞台作りの魔仁殿がまず見えてきます。すばらしい建物だけれど、

興味はその先。

もう少し歩くと三つの堂というのが見えてきて、まさにそこが

「ラストサムライ」の舞台になった「食堂<じきどう>」がある場所です。

三つの堂ー大講堂、食堂、常行堂ーそれぞれがとても壮大で渋い建物で、時の天皇や

法皇の行幸があっただけあり、細部にわたって美しいのです。





特に屋根の下等の木組みの美しいこと。昔の職人のセンスの素晴らしさには

脱帽してしまいます。木材そのものの美しい経年変化もあり、また木材が

アイボリー色になっている部分が、木材のグレーのグラデーションと瓦の銀色

ともとても合っています。



これらの建物がこの字に配置されていて、その屋根がぶつかり合うところから

山の緑が見えるのがまた美しいのです。

 こちらの住職は山の樹木についても手をいれすぎず、自然な美しさを重んじる方

とのこと。(倒れた樹木もなるべくそのままにしておくくらいなのだとか)

そういう考えはきっと代々受け継がれるものだと思います。

建物や巨木が作り出す厳かな雰囲気を心からすばらしいと感じました。

 仏教を特に信仰している訳ではないけれど、とても心が洗われる場所。

何度でも行ってみたいと思いました。秋の紅葉はまた格別だそうです。

書写山圓教寺HP http://www.shosha.or.jp/index.htm


竹垣施工

2006-05-23 12:18:10 | 造園
何度か庭木の剪定の御依頼を受けていたお客様より、既存の竹垣が壊れて

しまったので新しいものを提案してもらいたいとのご連絡を頂きました。

 いろいろデザインをご提案をさせて頂き、昨年末施工の御依頼を受けました。

最近竹垣も、プラスチック製品が沢山出回っているけれど、やはり本物の竹は

趣があり、又、青竹のさわやかさが作り出す空間はとても落ち着くと思います。
 

 
 最初の作業は柱立。建材スコップで柱用の穴を掘り、そこに柱を据えてゆきます。
 
柱がしっかり決まったら、胴縁、釘止め、ほぞ止め(いわゆる垣根のフレーム部分)

用の木材を釘で柱に取付けて行きます。今回この部分に使用した木材は、次回竹に

寿命が来た時に、立て子(青竹の部分)押縁等のみの交換で済むように耐久性の高い

イペ材を使用しました。



次に立て子(青竹)を胴縁に取付けていきます。これは一時的に取付けですが、

ここからはしばし地道な作業です。この作業が終了するといよいよ仕上になります。



押縁(画像向かって横向きに走っている半割竹)でしっかりと立て子を締め付けます。

立て子と胴縁の一番上に玉縁という大形の割竹を被せシュロ縄で留めてゆきます。



 いよいよ完成。これから青みが抜けて落ち着いた色合いになってくるとまた景色に

変化が出ます。自然素材ならではの変化の面白だと思います。

(2005年末に施工完了)