落穂拾い

Gleanings in my life

デフラグ on VAIO type P

2009年05月09日 22時59分47秒 | small talk
デフラグってのは、ディスク上に書かれたデータが、書き込み、消去を繰り返すうちに断片化してしまうので、それをなるべくまとまるようにディスク上のデータを整理する作業のことだ。

昔から Windows では、しばらく使っていると次第にディスクアクセスが遅くなり、デフラグをしないと元に戻らないということが広く知られている。NTFSになってもその行儀の悪さは変わらず、VISTA でも「定期的にデフラグを実行する」という設定が推奨されており、デフォルトでオンになっている。ファイルの断片化は、Linuxで使っているファイルシステムでも発生する事象であるが、普通に使っている限り、Linux ではデフラグが必要になることはない。このあたり、Windows がイマイチと思わないではいられない側面だ。

で、デフラグだが、高速なHDDを乗せているなら「何かカリカリやってるな」で済む話だ。ところが低速なHDDで低速のCPUだと、「何じゃこりゃ!」状態になる。まさに VAIO type P と VISTA の状態がこの後者であり、デフラグが始まると、他の作業はできたものじゃない。タスクマネージャーを起動するのだって、1分間は起動まで待つ覚悟が必要かという程だ。

というわけで、例によって、例のごとく、ディスクデフラグツールで「スケジュール通りにデフラグを実行する」(推奨設定)を切ってある。

しかし、まぁ、デフラグが必要なのが NTFS の宿命。ということで、一度、何もジョブを走らせていない状態でデフラグをかけてみた。VAIO type P、CPUは atom の Z530(1.6GHz)、ストレージは 60GB のハードディスク。対象とするのはハードディスク全体(リカバリー領域は潰してCドライブにしてある)。

待つこと3時間半あまり。やっと、デフラグ終了。

実行中、キーボードは火傷しそうな程ホット。万が一にも、何か作業中にこんなものが始まってもらっては、何の作業もできない。キーボードというか本体は熱いし、タスクマネージャーも起動が辛いほど重い。こんな処理を自動で起動するような設定で出荷していいのか?

VAIO type Pは、どう考えてもモバイルで使うパソコンだ。もしもモバイルで使用中に、3時間半もデフラグが実行されたらどうだろう。何も作業はできないまま、バッテリーが空になってしまうではないか。VISTAを載せざるを得ないのは、Microsoft や Intel に課せられる条件から仕方がないところがあるのだろうが、せめて、type P 向けに調整して出荷するのがよいのではないだろうか?デフラグ切る設定したからって、何が悪いわけでもないだろうに…。

そもそも、VAIO type Pには、ソニーのプリインストールソフトが山程入っているが、様々なブログや評論記事を眺めてみても、「真っ先にアンインストール」か、「使わないように設定」されるようなプリインストールソフトばかりだ。

AVのソニーとしてのDNAが、映像や音楽を扱う独自のソフトウェアを開発せざるをえないように仕向けているのかもしれない。しかし、どう考えても atom Z530 の type P では荷が重過ぎて、実用的でないソフトばかりではないだろうか。

ソニーとしては、これらのソフトウェアまで込みで「VAIO」というシリーズのつもりなんだろうが、これらのソフトウェアが快適に走るパソコンならいいが、ソフトウェアだけではなく、OSだけでもゼェゼェ言いそうなほどトロいパソコンにまで、こんな重いソフトウェア群を載せる意味などあるのだろうか?買った人がこぞってアンインストールをしなければならないようなソフトをプリインストールするのは無駄であろう。

今後は、もっとユーザー視点にたって、製品の最終仕上げを考えてもらいたいものだ。

以上、ソニー信者としか思えないほどソニー製品を買ってる私の希望だ(先日はGPSナビもソニー製のNS-U3Cを買ってしまった)。

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