落穂拾い

Gleanings in my life

VAIO Type P で Xpsb などを用いた X の高度化

2009年05月30日 05時28分29秒 | small talk
VAIO type P で ubuntu が、それなりに動き、VISTA よりも快適な場面が多いことが分かってきた。最大のポイントは X が psb ドライバーによって快適に動作するようになったことだ。

PPAのリポジトリから容易に psb ドライバー関連がインストールできるようになった。しかし、psb ドライバーで X を起動すると、/var/log/X.org.0.log にウォーニングが出ていることが分かる。

Xpsb モジュールが見つかりません。

という趣旨のメッセージだ。調べてみると、Xpsb とはプロプライエタリなモジュールらしい。他にも dri を有効にするためには、psb_dri というモジュールと、msvdx_fw というファームウェアが必要らしい。

これらのプロプライエタリたりなモジュール等は、Dell のネットブックである mini 12 用の ubuntu の一部として配布されているようだ。これらの再配布が可能かどうか、それは議論の分かれそうなところではあるが、「再配布は可能だ」との主張のもと、再配布しているサイトがある。

というわけで、物は試し。それをダウンロードしてインストールしてみた。
ダウンロードしてきたはの、 psb_dri.so, Xpsb.so, msvdx_fw.bin という3つのバイナリファイル。これを適切な場所に置いてみる。
sudo cp msvdx_fw.bin /lib/firmware/2.6.28-11-generic
sudo cp psb_dri.so /usr/lib/dri
sudo cp Xpsb.so /usr/lib/xorg/modules

そして再起動すれば、ファームウェアを読み込み、そしてXは Xpsb を読み込んできちんと起動する。glxgear のスコアは2倍程度にはなるようだ。といっても、2倍になるだけでは、実用上、ほとんど役に立たないのであるが…。

一番のメリットは動画再生が安定化したこと。
DVDを gentoo マシンでリッピングしてきて、1800kbps の xvid でエンコードしたファイルで動画再生を試したところ、全画面表示(1600x768)した場合に滑らかに表示されるようになった。なお、出力デバイスは xv である。これは Xpsb を読み込まなかったときには実現できなかったことだ。

というわけで、一定の効果がありそうな Xpsb などのモジュール達。だが、何が悪いのか分からないけれども、ときおり、フリーズが発生する。マウスカーソルは動くのだが、マウスボタンのクリック、キーボードの入力の全てが動作しなくなってしまう。今のところ、ネットワーク経由(ssh)でログインして、リブートする以外に回復する手段が見出せていない。

というわけで、全画面で動画を見る必要がなければ、Xpsb ドライバーは外しておいた方がよさげだ。だが、全画面で DVD を見たいというのはあるのだがなぁ…。

ちなみに、動画再生は mplayer、vlc でうまくいった。なお、Windows VISTA で同じ動画を再生しようとすると、vlc なら快適に視聴できるが、windows media player では動画の再生がついてこなくて、音声しかまともに聞こえない状態である。そういう意味では、windows media player よりもましな状態になるので、Xpsb を有効にしない状態の X を使うのもありかもしれない。




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