落穂拾い

Gleanings in my life

Windows XP installation on VirtualBox

2009年07月20日 00時37分44秒 | small talk
Gentoo 上にインストールした VirtualBox 上に Windows XP Professional をインストールした記録。

VirtualBoxは vmware 用のディスクイメージを読み込むことができるが、そのままでは一部の機能が使えないらしい。そこで、VirtualBox用のディスクイメージを作ることにした。

選択肢としては、ディスクイメージのフォーマット変換というのもアリである。しかし、ほとんど利用していなかった仮想マシンであるので、心機一転、新しく構築することにした。

なお、この仮想マシンの用途はMS Office 文書を編集だ。普段、私は LaTeX や OpenOffice.org を用いて文書やプレゼン資料を作成している。しかし、他人からもらったファイルは MS Office であることが多い。中身を見るだけなら MS Viewer を wine で動かしておけば問題ないが、MS Office ファイルに記入して返信しなければならない用件の場合も少なくない。

そのような場合、通常は OpenOffice.org で編集し、結果を wine 上の MS Viewer で確認した上で返信するようにしている。しかし、OpenOffice.org では編集が困難なファイルが来ることがある。送り返した後で「フォーマットが崩れている」などと苦情が来ることもある。そういう困った状態になったときに MS Office を使う必要性が出てくるわけである。そこで Linux 上に仮想マシンを構築し、Windows をインストールした上で MS Office を使うというのが最終手段となるわけだ。というわけで、年に数回しか利用しなかったりはするのだが…。

とにかく、インストールの手順に進もう。

まず、仮想メディアマネージャーで15GBのイメージを作成する。用途は Windows XP。ディスクサイズを可変にすることもできるが、実行性能が落ちるはずなので、ここでは固定容量を与えることとした。15GBあれば、私の用途としては十分であろう。

CDドライブにWindows XPのインストールディスクをセットして、仮想マシンの電源を入れる。すると、あとは何事もないかのようにWindows XPのインストールが進む。サウンドもネットワークも何事もなく使えている。なお、ネットワークはブリッジ接続である。

とりあえずのインストールが終了したところで、鬼のようなWindowsアップデートの嵐に耐える。仮想マシンなのでリブートするのもそんなに気にならない。これはよい点だ。Windowsアップデートの過程で、IE8をインストールしてもよいか尋ねてきた。折角なので最新のIE8をXP上で体験すべくインストールしておいた。IE8の体験記については、別に記すことにしよう。

以下、ソフトウェアのインストール順序である。

  1. Symantec Anti Virus
  2. Google Chrome
  3. Dropbox client
  4. Adobe Reader
  5. MS Office 2007
  6. lhaplus
  7. skkime
  8. wceskkserv
  9. SKK辞書(SKK-JISYO.L、geo、jinmei)
  10. Firefox
  11. NTEmacs


順を追って各ソフトウェアをインストールした理由を挙げておこう。

Symantec の Anti Virus は念のためである。

Google Chrome は IE8 ではなく、これをデフォルトのブラウザとすることを考えてのことだ。ブラウザが必要な理由は、gmail の存在だ。この仮想マシンで編集するべきMS Office ファイルの多くはメールを用いてやり取りする。そこで gmail が快適に利用できる必要があるわけだ。gmail といえば google。google といえば chrome というわけで、Google Chrome をインストールしてみた。

同じような目的として Dropbox。これは自分用のファイル共有システムとしてだ。

Adobe Reader は多くの添付ファイルを閲覧するためだ。MS Word 文書の書き方がPDFで送られてくることなぞザラな世の中である。

そして本命の MS Office 2007。とても支払った価格に見合う利用をしてこなかったと反省はしている。しかし、今後もあまり活躍はしないのかもしれない。しかし、無いと困る可能性があるのが問題だ。

文書を書くには、日本語入力ソフトウェアが必要である。MS-IMEは私の体というか、頭に合っていない感じがする。とにかく「お前、馬鹿だろう」と突っ込みたくなる衝動に駆られないではいられないくらいに、MS-IMEは私の思いとは裏腹な変換結果を提示してくる。きっと使い方が悪いところがあるのだろうが、今更MS-IMEに慣れる必要性も感じない。というわけで名(迷?)変換エンジンとして名高いSKKを利用することにする。

まず、圧縮解凍プログラムとして、どれでもいいので適当に選んできて Lhaplus をインストール。深く考えてはいない。

次に skkime を入れる。これでエンジンは入るが、辞書がないと変換ができない。そしてSKK辞書をインストールする。

辞書はL辞書(Large)の他、人名、地名辞書も入れておく。3つの辞書を効率よく使うために辞書サーバーとして wceskkserv をインストールする。

これで、MS Office 上での日本語入力にも違和感がなくなる。

ここで終わりでもよかったのかもしれないが、Google Chrome の使い勝手が、日々慣れている Firefox と比較するとイマイチ感がある。それは mouse gesture や、flash block、adblock といっった拡張機能の助けがないことである。いろいろなベンチマークで Google Chrome は Firefox 3.5 よりも高速であると示されているらしいが、結局のところ体感的な速さ、遅さはベンチマークだけでは決まらないようだ。拡張機能を数個入れた Firefox は Google Chrome よりもかなり快適に操作できる。というわけで、ここでも Firefox 3.5.1 をいくつかの拡張とともにインストールしておいた。やはり使い勝手は一日の長がある。

最後に NTEmacs 。これは単に org-mode でメモを取るためだ。
最近、インストール記録等は全て org-mode で記述するようにしているため、Windows XP 上でもメモが取れるようになっている方が勝手がよい。そのような背景でのインストールであるため、org-mode の最新版をインストールする必要がある。

org-mode の最新版のインストールには make 環境が必要であった。そこで minsys をインストールしたのちに org-mode をアップデートした。

最後にホストOS(Gentoo Linux)とゲストOS間のファイル共有を設定しておく。

  1. ホスト側で ~/share というディレクトリを作成。ここを共有領域にする。
  2. VirtualBox の「設定」の中で、「共有フォルダ」を選ぶ
  3. 共有フォルダを追加する(~/share)
  4. 仮想パソコンの電源を入れる
  5. 起動したゲストOS(Windows XP)のコマンドラインで、
    net use z: \\vboxsvr\share
    

    を実行する。
  6. ゲストOS側でマイコンピューターを開くと、ネットワークドライブとして z ドライブが見えるようになっている。これがホストOS側の ~/share に相当する。自由に読み書きができる領域である。


とりあえず設定終了である。

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