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【Gentoo】install USBメモリの作成

2010年03月30日 01時24分18秒 | Linux
最近のPCでは、BIOSの設定により USB からブートすることができるものが多い。

そのようなPCでは、CD/DVDを接続しなくても、USBメモリから Live Gentoo などを起動し利用することができる。

ここでは Live Gentoo ではなく、Gentoo の Installer を USB メモリに導入し、USB メモリを使ってノートPCに Gentoo をインストールするまでの手順をまとめておく。

参考にしたのはGentoo の Wiki

概要



Gentoo インストール用 USB メモリの作成といっても、難しいことはない。インストール用データはインストール用CDの中身をそのまま使い、ただ、USBメモリから起動できるようにすればオッケーなのだ。

というわけで、手順としては、

  1. インストール用CDのイメージ(isoファイル)を入手する
  2. USBメモリにCDイメージの中身をコピーする
  3. USBメモリからブートできるようにする(ブートローダーのインストール)

である。


1. インストールイメージの入手



Gentoo のサイトから最新の install 用 iso をダウンロードしてくるだけだ。
私が作業した1週間ほど前に手に入った最新のインストールCDのイメージは、

install-amd64-minimal-20100318.iso

であった。約115MB。

2. CDイメージの中身をUSBメモリにコピーする



ISOイメージは飽く迄CD用イメージであり、そのまま USB メモリにコピーしても意味はない。CDの中身をコピーする必要がある。

単純には、ISOイメージを CD-R に焼き、それをマウントして、その中身をコピーすればよい。しかし、実際に CD-R に焼かずとも、ISO イメージを直接マウントしてやれば、より簡単だ。

というわけで、ISO イメージを loopback マウントする。
sudo mount -o loop install-amd64-minimal-20100318.iso /mnt/cdrom

これでISOイメージの中身が /mnt/cdrom から参照できるようになる。

USBメモリ(vfatで構わない)が /mnt/MINISTICK にマウントされているとすると、
cd /media/MINISTICK
cp -rv /mnt/cdrom/* .
mkdir -p /media/MINISTICK/boot/grub
cp /boot/grub/stage* /media/MINISTICK/boot/grub

という手順を踏めばよい。

ブートローダー(grub)のインストール



grub を一から入れなくても既存の grub をコピーすればよい。

ここでは既存の Gentoo PCのgrubのステージファイルをコピーする。
mkdir -p /media/MINISTICK/boot/grub
cp /boot/grub/stage* /media/MINISTICK/boot/grub

続いて USB メモリの MBR に grub をインストールする。
sudo /sbin/grub --no-floppy

USBメモリは /dev/sdc であった。これは grub では hd2 と呼ばれる。
そこで、grub の中で、
root (hd2,0)
setup (hd2)

と実行する。これで終了だ。

起動



USB から起動できるようにPCのBIOS設定を変更したのち、USBメモリを挿した状態でPCを起動すれば grub が起動する。ただし、grub のメニューは設定していないので、起動するには直にコマンドを打つ必要がある。

打ち込む内容は下記。
kernel /isolinux/gentoo root=/dev/ram0 looptype=squashfs loop=/image.squashfs cdroot
initrd /isolinux/gentoo.igz


これで準備終了。
boot

無事、Gentoo のインストールCDをUSBメモリから起動できた。

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