最近のPCでは、BIOSの設定により USB からブートすることができるものが多い。
そのようなPCでは、CD/DVDを接続しなくても、USBメモリから Live Gentoo などを起動し利用することができる。
ここでは Live Gentoo ではなく、Gentoo の Installer を USB メモリに導入し、USB メモリを使ってノートPCに Gentoo をインストールするまでの手順をまとめておく。
参考にしたのはGentoo の Wiki。
Gentoo インストール用 USB メモリの作成といっても、難しいことはない。インストール用データはインストール用CDの中身をそのまま使い、ただ、USBメモリから起動できるようにすればオッケーなのだ。
というわけで、手順としては、
である。
Gentoo のサイトから最新の install 用 iso をダウンロードしてくるだけだ。
私が作業した1週間ほど前に手に入った最新のインストールCDのイメージは、
install-amd64-minimal-20100318.iso
であった。約115MB。
ISOイメージは飽く迄CD用イメージであり、そのまま USB メモリにコピーしても意味はない。CDの中身をコピーする必要がある。
単純には、ISOイメージを CD-R に焼き、それをマウントして、その中身をコピーすればよい。しかし、実際に CD-R に焼かずとも、ISO イメージを直接マウントしてやれば、より簡単だ。
というわけで、ISO イメージを loopback マウントする。
これでISOイメージの中身が /mnt/cdrom から参照できるようになる。
USBメモリ(vfatで構わない)が /mnt/MINISTICK にマウントされているとすると、
という手順を踏めばよい。
grub を一から入れなくても既存の grub をコピーすればよい。
ここでは既存の Gentoo PCのgrubのステージファイルをコピーする。
続いて USB メモリの MBR に grub をインストールする。
USBメモリは /dev/sdc であった。これは grub では hd2 と呼ばれる。
そこで、grub の中で、
と実行する。これで終了だ。
USB から起動できるようにPCのBIOS設定を変更したのち、USBメモリを挿した状態でPCを起動すれば grub が起動する。ただし、grub のメニューは設定していないので、起動するには直にコマンドを打つ必要がある。
打ち込む内容は下記。
これで準備終了。
無事、Gentoo のインストールCDをUSBメモリから起動できた。
そのようなPCでは、CD/DVDを接続しなくても、USBメモリから Live Gentoo などを起動し利用することができる。
ここでは Live Gentoo ではなく、Gentoo の Installer を USB メモリに導入し、USB メモリを使ってノートPCに Gentoo をインストールするまでの手順をまとめておく。
参考にしたのはGentoo の Wiki。
概要
Gentoo インストール用 USB メモリの作成といっても、難しいことはない。インストール用データはインストール用CDの中身をそのまま使い、ただ、USBメモリから起動できるようにすればオッケーなのだ。
というわけで、手順としては、
- インストール用CDのイメージ(isoファイル)を入手する
- USBメモリにCDイメージの中身をコピーする
- USBメモリからブートできるようにする(ブートローダーのインストール)
である。
1. インストールイメージの入手
Gentoo のサイトから最新の install 用 iso をダウンロードしてくるだけだ。
私が作業した1週間ほど前に手に入った最新のインストールCDのイメージは、
install-amd64-minimal-20100318.iso
であった。約115MB。
2. CDイメージの中身をUSBメモリにコピーする
ISOイメージは飽く迄CD用イメージであり、そのまま USB メモリにコピーしても意味はない。CDの中身をコピーする必要がある。
単純には、ISOイメージを CD-R に焼き、それをマウントして、その中身をコピーすればよい。しかし、実際に CD-R に焼かずとも、ISO イメージを直接マウントしてやれば、より簡単だ。
というわけで、ISO イメージを loopback マウントする。
sudo mount -o loop install-amd64-minimal-20100318.iso /mnt/cdrom
これでISOイメージの中身が /mnt/cdrom から参照できるようになる。
USBメモリ(vfatで構わない)が /mnt/MINISTICK にマウントされているとすると、
cd /media/MINISTICK cp -rv /mnt/cdrom/* . mkdir -p /media/MINISTICK/boot/grub cp /boot/grub/stage* /media/MINISTICK/boot/grub
という手順を踏めばよい。
ブートローダー(grub)のインストール
grub を一から入れなくても既存の grub をコピーすればよい。
ここでは既存の Gentoo PCのgrubのステージファイルをコピーする。
mkdir -p /media/MINISTICK/boot/grub cp /boot/grub/stage* /media/MINISTICK/boot/grub
続いて USB メモリの MBR に grub をインストールする。
sudo /sbin/grub --no-floppy
USBメモリは /dev/sdc であった。これは grub では hd2 と呼ばれる。
そこで、grub の中で、
root (hd2,0) setup (hd2)
と実行する。これで終了だ。
起動
USB から起動できるようにPCのBIOS設定を変更したのち、USBメモリを挿した状態でPCを起動すれば grub が起動する。ただし、grub のメニューは設定していないので、起動するには直にコマンドを打つ必要がある。
打ち込む内容は下記。
kernel /isolinux/gentoo root=/dev/ram0 looptype=squashfs loop=/image.squashfs cdroot initrd /isolinux/gentoo.igz
これで準備終了。
boot
無事、Gentoo のインストールCDをUSBメモリから起動できた。
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