ebviewは EPWING 形式の辞書を効率的に検索する優れたソフトウェアである。 が、いかんせん古い。最終更新がもはや9年以上前。 というわけで、最近の Linux でコンパイルするにはパッチを当ててやる必要がある。 以前は Gentoo にも ebuild が提供されていたような気がするが、今では失われてしまった。 そこで ubuntu のパッケージを利用させてもらうのが常道である。 最近、Gentoo の pango あたりがアップデートされたことで、ebview が動作しなくなってしまった。 configure も通らない。pangox がないというのが問題である。 もちろん ubuntu では既に対応済み。これを使ったインストール方法は下記。 ubuntu の ebview パッケージのページから、パッチファイル ebview_0.3.6.2-1.3ubuntu1.diff.gz をダウンロードしてくる。もちろん、持っていないなら ebview の元ソースである ebview_0.3.6.2.orig.tar.gz も。 最初に original ファイルを展開する。
tar xvfz ebview_0.3.6.2.orig.tar.gz
続いてパッチを当てる。実際には patch を当てるというよりも patch ファイルを展開するというのが正しい。
zcat ebview_0.3.6.2-1.3ubuntu1.diff.gz | patch -p0
そして ebview-0.3.6.2 のディレクトリに移り、展開された patch を当てる。 patch は debian/patches/ の中に入っている。 重要なのはこの中で dont-use-pangox.patch というファイルだろう。 とりあえずここでは全てを当てておく。
patch -p1 < debian/patches/dont-use-pangox.patch patch -p1 < debian/patches/fix-string-format-error.patch patch -p1 < debian/patches/link-ebview.diff
これでソースの準備はオッケー。あとは configure して make、make install のみ。
./configure --prefix=/usr/local --with-eb-conf=/etc/eb.conf make sudo make install
これで ebview が /usr/local の下にインストールされ無事動作した。 なお、もちろん事前に eb を emerge しておく必要がある。
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