喜多圭介のブログ

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ソフトは高額

2006-02-25 11:18:51 | Weblog

パソコンはそれなりに高額製品だけどぼくにとってはパソコンで活用するソフトウェアはもっと高額である。普通にパソコンを使っている分にはパソコンを一台購入すれば大抵ワードとエクセルくらいは付属ソフトウェアとして添付されているので、これで文書作成、表作成は可能だから何の不自由も不満もない。

だがぼくのように製本仕事をしているものにとってはワードとエクセルでは仕事にならない。実際のところぼくはワード、エクセルは使ったことがほとんどないのでその機能もよくしらない。「一太郎」もヴァージョン3.0という大昔のものは暫く使ったことがあるが、そしてこれがいまでも一番使いやすいワープロソフトという記憶があるが、今日の物は機能が多すぎて重たいというか、そんなにある機能も活用しないので無駄という気もする。

文章を書くだけならエディターというソフトが軽快に使える。ぼくの活用しているのはMMエディターで定評がある。もう15年以上使っている。エディターの主な用途はプログラミングにあるのだが、プログラマーはこれをワープロ代わりにも活用している。ぼくもかつてはそうだったので、ずっとMMエディターのご厄介になっている。MMエディター開発者の宮崎さんとはプログラマー同士のよしみで、ぼくが欲しい機能を取り付けて貰った。たとえば文章分析、この筆者は一文を大体何文字で書くか、それを分析する機能があれば谷崎潤一郎と志賀直哉はどちらが長い文章を書くか、数値的に掴める。そのための機能をショートプログラムとして組んでおく(これをマクロという)。

こんな風に必要な機能だけを使うという意味ではエディターのほうがワードよりはずっと使いやすい。だがエディターはエディターだけの仕事が基本機能だから、逆に文字装飾その他の面ではワードほど多彩なことはできない。

だがぼくのように印刷所まがいの製本を趣味としているヒトには、ワードではどうにもならない。ワードは原稿執筆のツールではあっても製本体裁をパソコン上でする作業のソフトではない。

先進的な印刷所で製本用に使っているソフトとしてAdobe社のInDesignというテキスト編集ツールがある。ぼくは当初からこれのヴァージョン1.0から使い始め、現在使っているのは2.02。18万円位だったか。ちょっといい性能のパソコンが購入できる。

これも最近のInDesign CS2になるとぐんと価格が下がって税込み92,400円。内容もさらに良くなっている。ノートパソコン一台購入できる価格である。

これで製本体裁の編集は申し分なくで出来、従来は完成したファイルを業務提携している京都の中西印刷に電送すれば、向こうで本を100冊、200冊と製本してくれた。

美麗な印刷の製本をしようと考えたら編集ソフトだけでは駄目で、印刷用の文字フォントが不可欠である。Windowsにも明朝、ゴチックの文字フォントが付属しているが、これはあくまで原稿レベルのものであって、美麗な製本には向いていない。

そこであらゆる文字フォントを用意している印刷所のお世話になるのである。

がぼくも最近は必要な文字フォントを揃えて自分のプリンターでどこまで美麗な印刷が出来るかやってみたいと思い、価格を調べてみた。

Open Type Font というものでInDesignの場合、モリサワの小塚明朝とゴシックが合う。どちらも税込みで75,600円。明朝体一つで安価なノートパソコンが購入できる。

このように仕事によってはパソコンよりソフトのほうが高額である。