銀うさぎの庭(お人形日記)

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「コード・ブルー」第4話

2008-07-25 | テレビ等の感想

ドラマ「コード・ブルー」第4話の感想です。

一部ネタばれがありますので、まだご覧になってない方はご注意下さいませ。(反転部分はありません)
今回は色々考えさせられる内容でした。

今日のフライトドクターは緋山です。
橋の上から川に飛び込んで頭を強打した若い男性をヘリで搬送します。
脳ヘルニアが急速に進行しており、ER室で頭部にドリルで穴をあけて脳を圧迫している血腫を除去する緊急処置が行われました。
かろうじて一命は取り留めましたが、頸椎損傷で首から下の四肢麻痺という厳しい現実が待っていました……

男性は21歳という若さで一生寝たきりになってしまったのです。
つい先程まで仲間たちと一緒に楽しく過ごしていたのに…。
助かったと信じて嬉しそうに感謝の言葉を述べるお母さんや喜び合う仲間たち。
残酷な告知をしなければならない緋山は深く思い悩みます。

現実問題として速やかな病状説明は非常に重要だとは思いますが、患者や家族の気持ちに寄り添って苦しむ緋山の姿に共感を覚えました。
告知後の、表情を失ったご両親の顔が悲しく胸に迫ってきました。



さて、白石はめまいや貧血、吐血等の症状があるのに、検査するとどこも悪くない、という中年男性について真剣に悩んでいます。
この白石は患者と真摯に向き合おうとする姿勢に好感が持てるドクターです。
救急救命医よりも、普通に内科とか、心療内科や精神科の方が向いているのでは?と思います。
あ、でも地元の救命センターにドクターヘリを導入したいという目的もあって研修に来ているのでしたね。

で、この患者ですが、すべての症状は虚偽で、自分の血液を抜いて口に含んで吐血のように見せかけていただけ、等と判明。
やはり、「ミュンヒハウゼン症候群」でしたか。
名前の由来は「ほら吹き男爵」から。
自分に周囲の関心を引き寄せるために虚偽の話をしたり、自傷行為を繰り返したり、病気を装ったりする症例です。

一見仮病や詐病に似ていますが、心の病です。
学校に行きたくなくて、病気のふりをするのが『仮病』。
病院に行きたくて、病気を装ってしまうのが『ミュンヒハウゼン症候群』。
『詐病』は、病気を理由に経済的利益を享受することを主な目的としています。

ラストでこの患者にミュンヒハウゼン症候群であることを認めさせて退院させてしまっていますが、精神科を受診させなくてよかったのでしょうか?
次の病院へ行くだけだと思いますが…………そして、次の病院でも同じことの繰り返しです。



藤川は相変わらず落着きがないです。
指導医・黒田が心停止の患者に除細動(電気ショック)を施した時に、患者に不用意に触れて自分まで通電して一時心停止になる迷惑ぶり。
こんなあわてんぼうさんでも外科医、いえ、お医者さんになれるのでしょうか? 怖いですよ。
やや虚言癖もあるようですので、それって外科医としてどうなの……というより、
人としてどうなの……?
藤川の母親も息子の勤務時間中に長電話をかけてきたり、院内で仕事中の医師や看護師をつかまえて自分語りって…。
藤川は、とうとう黒田に「おまえはフライトドクターに向いてない。ヘリには乗せない」と引導を渡されてしまいました。

今回藍沢ドクター(山下智久)が良かったです。
お仕事は退院係。
快方に向かっている患者を退院させたり転院させたりする仕事です。
別名「追い出し係」とも呼ばれて揶揄されていましたが、空きベッドがなければ次の重症患者を受けいれられないのも現実。

指導医の黒田には患者との会話を勉強するのに良い機会になるから、と言われましたが直接患者と会話する場面はなかったと思います。
その分同僚のフェロー仲間のことはよく見ているようでした。
無表情で言葉も少なめですが、白石の患者のことも真剣に考えて症例検討会で意見を述べたり、藤川に気管切開のやり方を指導したり、と静かな雰囲気の中にも気配り目配りが行き届いてとても好感が持てました。
山下智久の演技が素晴らしいです♪

先週の放送回は少しテンポが悪かったのですが、今回はとても面白かったです。
(藤川母子のエピソードが少しくどかったけど)
来週はドクターヘリ大活躍のお話になりそうで、楽しみです!

*画像はジェニーです。

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