アニメ「夏目友人帳」第3話「八ツ原の怪人」の感想です。
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今回は過去と現在の夏目の日常を描いたお話です。
妖(あやかし)たちに名前の返還をする日々を送る夏目。
でも、ちゃんとクラスに友達もいる感じです。
そんな夏目の元に八ツ原に住む二人(二匹?)の中級妖怪が助けを求めてやってきます。
ただ面白おかしく暮らしているだけの自分たちを『払い』に来る人間がいて、大変困っている。その『妖怪退治人』を夏目に退治して欲しいというのです。
夏目はその退治人が自分と同じく妖が見える人間なのかもしれない、と興味を持ちます。
夏目に『妖怪退治人の退治』を引き受けさせようと、二匹の中級妖怪は一生懸命夏目を『よいしょ』します。
道を歩く夏目に日よけの傘をさしかけたり、体育の授業を受ける夏目を応援したり、大変騒がしいことこの上ないです。
そして、校庭に『呪』の字を書いたり。←ここ気になりました。なぜ『呪』??
名前の返還を求めて突如現れる妖・三條(みすず)。
大物です! 格好いい!
夏目の祖母・レイコはどうやってこんな大物妖怪との勝負に勝って名前を友人帳に書かせたのでしょうか? そのあたりとっても気になります。いったいどんな勝負だったのでしょう?
夏目に従って力を貸すと言ってくれますが、あまり活躍の場面がありませんでした。残念。
べロ出してのびてる姿がなんとも……。次回登場時に期待したいです。ってアニメになるかな?

さて、最近八ツ原に越してきた田沼という生徒が夏目の身辺を探っています。
夏目は彼こそ異能者『妖怪退治人』ではないかと疑います。
田沼の赤い眼とか、とっても怪しかったのに…。
最終的には、何となく妖の気配を感じられるだけの人、でしたか……。
それは、ほとんど一般人なのではないでしょうか。ちょっと思わせぶり過ぎです。
一応、夏目にもう一人新しい友人ができたということなのでしょうか。
今後この田沼がどう夏目の物語に絡んでくるのか、期待したいです。でも、田沼ってなんか地味なのですよね……。
今回はメインのお話よりも、夏目の過去のお話が切なかったです。
小さい頃に両親とも亡くした夏目は、親戚の間をたらい回しにされます。
しかし、変なもの(妖怪)を見たと人に告げてしまう夏目少年はどこでも気味悪がられ、友達もできず孤独でした。
そんな夏目に一人の少女の友達ができます。
公園で二人っきりで語り合う二人。ところが、その少女も実は妖だったと気づいた夏目は深く傷つきます。
夏の夕暮れ、降りしきる日暮しの声、赤い夕日に照らしだされる二人と周囲の景色。
映像がとても美しく胸に迫ります。
『見えているものが存在しないかもしれない――そんな不安定な世界を一人で歩く怖さを分かってくれる人は誰もいなかった』とつぶやく夏目。
そして今、にゃんこ先生と共に夕焼け空の下を歩く夏目は静かに語ります。
『小さい頃、人に化けてまで声を掛けてくれた妖怪がいたんだ。あの頃はガキでその行為にひどく傷ついた気がしてたけど、今思うと、それでも会えて良かったと思う』と。
ニャンコ先生や友人帳を通じて出会う妖との日々の中で、夏目の心も成長しているのですね。
さて、次回は「時雨と少女」です。肝試しのお話です。
*画像はジェニーです。