大河ドラマ「西郷どん」の時代考証をつとめている磯田道史著さんが書いた本です。
素顔の西郷さんはどんな人だったのか!を知りたくて…。
ドラマではたぶん表現されないようなことわかり、夢中で読んでしまいました。
西郷より6歳年下の橋本左内を自分の師として慕っていたこと。
ナポレオンやワシントンを尊敬していたこと。
「あだ味方勝も負けるも哀れなり、同じ御国の人と思えば」
(同じ日本人なのだからよくよく考えてください)
西郷と親交があった京で有名な大田垣蓮月尼が鴨川の橋のたもとで和歌を書いた短冊を渡したそうで、この進言も江戸城無血開城につながったのではと…。
明治5年三月からの月給が現金になり、六百円(今の価値で千八百万円)を受け取っていましたがそのお金に手を付けることはなかったそうです。
やはり、私利私欲が無い人でした。
なので「始末に困る人」だったようです。
一度、言ったら曲げない人…。むずかしい人。
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり、その困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業を成し得られぬなり」
「日新公いろは歌」の教え
ろ:楼の上もはにゅうの小屋も住む人の 心にこそはたかきいやしき
(大きなお城に住む人も、貧しい小屋に住む人も、心体が清く正しければ高貴であり、そうでなければ卑しいのだということ)
子どものころから毎日唱えてきた歌を最後まで実践してきた人が西郷さんでしょうか。
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