■すたブログ■

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有罪か無罪か…?!

2009-06-27 05:56:07 | ゲーム関連
バンダイナムコゲームス発売のDS用ゲーム『有罪x無罪』のお話。もしかしたら、ネタばれ要素もあるかもしれませんので注意。

今年始まった裁判員制度を疑似体験できるゲームだと思っていたんで、(悪い意味で)適当に作られてるんじゃないかな、と勝手に考えていました。
実際に遊んでみると、その思い込みが激しく間違っていると認識しました。開発者の方々には大変失礼をしたと反省しています。

このゲームは楽しいというゲームではなく、どちらかというと、問題提起される作品に仕上がっています。ゲームとはいえ、自分達のだした判断が、ホントに正しいのか?真相は解明されたのか?そういう部分でものすごく考えさせられるゲームに仕上がってます。
4つの裁判が収録されているんですが、最初の2つぐらいは、これが現実だったらどうしよう…もし、自分が裁判員に選ばれた時、きちんと話が出来るのか?正しい判断が出せるのか?その責任感の重大さに耐えられるのか?いろいろ考えてしまい、ゲームを楽しむ事なんて出来ないというのが僕が感じた印象です。

それでもこのゲームを遊んでみようと思ったのは、WEBで公開されている体験版を遊んでみて、引きつけられるものがあったからです。
裁判での証拠や証言を利用して真相を解明するゲームだと考えると、推理物のアドベンチャーといえますが、刑事や探偵といった一人の主人公が真相を解明するのではなく、複数人による対話形式で真相に近づいていくというシステムが秀逸だと感じました。
もし、自分が被告人の無実を信じてたら、そういう方向に話を持っていく事で、無罪判決にする事も出来ますし、被告人が罪人だと認識すれば、そっちに持っていく事も出来ます。
ゲームとして真相は設定されてるけど、それとは逆の方向で結果がでたとしても、それは裁判員の評議の結果であって、そこは必ずしも間違いとは言えない。
このあたりの話の方向性が変わっていく所なんかは、かなりしっかり作られていると思います。

3話目ぐらいになってくると、ようやくゲームとして楽しめるようになってきて、ある場面での会話の選択肢の中でどれを選んだら、有罪の方向になるかな?いや無罪になるかな?と考えられるようになります。
そして4話目になると、今度は話がとんでもなく複雑になってきます。
最後の4話をやっとの思いで真相にたどりつき、正しいと思われる判決が出た直後に、まさかのどんでん返し?ともいえるような終わり方は、さすがに、ゲームとしてきちんとまとめてるなぁと感動すら覚えました。

最後にもう一度言いますが、このゲームは楽しいというゲームではないです。
ただ、遊び終わった後に面白かったという感情は残ります。
でも、もし。
自分が裁判員に選ばれたら…ゲームのように、何度もやり直して真相にたどり着く事は出来ないわけだから、一度だけのチャンスできちんと真相を導き出せるのか?ちょっと不安な気持ちが残るのも事実です。



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