ジオ住建版・絶対零度

人の記憶というものは、

鮮明かつ明確で曖昧で身勝手なものである・・・。

ジオ住建のマドンナである彼女は、

毎日、出社すると必ず何かを食すのである。

菓子パン・スナック菓子・焼き菓子、そして洋菓子。

本当に気持ちいいくらいの食べっぷりである。

ジオ住建、未解決事件となりうる

「俺のエクレア知らんかね！」事件。

１５日の朝にFマートで、ビタミンウォーターとエクレアを

私が購入して出社したのである。袋のまま冷蔵庫へ

暑い日中、外回りから帰社した私は、

渇ききった喉に冷蔵庫に冷やしておいたビタミンウォーターを

飲んだのである。そのときは、エクレアを食べる気分では

なかったので、袋に入れたままエクレアはそのままにしたのである。

私は、午後の外回りに出て夕刻に帰社したのである。

営業職は疲れることが多いのである。例外なくその日の

私も疲れ切っていたのである。疲れを癒すには甘い物である。

「そうだ、エクレアがあったな・・・、ん!?ない!ないじゃないかーーー!」

これが、今回の事件の発端。そして、私なりの聞き込みから

彼女を疑うこととなったのである。彼女が正直に

「食べた」と告白してくれれば、許すつもりであった。

しかし、違った。彼女は無実を証明すべく社員に聞き込んだ。

その行動を見ている限り彼女が食べたのではないと思った。

では、誰が?その日の朝、モチモチ食感チョコドーナッツを

本当は買いに行ったのであった。それがなくエクレ・・・あっ、

まさか、もしかしたらエクレア買ってないかも。思い出せない。

人の記憶というものは、

鮮明かつ明確で曖昧で身勝手なもので

良くできたストーリーである・・・。たぶん買ってない・・・と思う。