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明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

久しぶりの枕草子

2020-06-11 22:06:08 | 日本の古典
昨日、6月10日は、横浜朝日カルチャーセンターで、
3か月ぶりに『枕草子』の講義が開催されました。
新型コロナウイルスの蔓延で、やむなく休講に
なっていました。

先生は、津島知明先生です。


教室は、いつもの教室ではなく広い教室を使い
お互いの間隔を広く取るように設定され、
先生のデスクの前には、
大きなアクリル板が取り付けられていました。
受講生は20名ほどでした。
実は、私は緊急事態宣言以来横浜へ出たことがなく、
枕草子のご講義のために、はじめて横浜へ出ました。
出席してよかったと思います。

内容は、有名な章段「うつくしきもの」を含む九章を
読みました。
 
 「うつくしきもの」の能因本写本です。

 
 こちらは、平成20年(2008年)に発行されたふみの日切手です。
 清少納言の《夜をこめて鳥のそら音をはかるとも 世に逢坂の関はゆるさじ》が
 描かれています。百人一首に採られている歌です。

          

ご講義が終わって、
帰りにデパートに寄りましたら、
なんと、古典を読む会のTAさんに偶然にお会いして、
デパートのレストランでスパゲッティを頂いて帰りました。

久しぶりに、外出しました。
まだまだコロナの感染が少しづつ報道されていますので
恐る恐る行って参りました。
横浜駅のコンコースなどは、いつもより人出が少なかったです。
皆さん、まだ用心しているのかな。





枕草子 第138段

2019-12-11 22:58:54 | 日本の古典
今日は、比較的暖かな日でした。
夜になって雨になりましたが
過ごしやすい一日でした。

今日は、朝日カルチャーセンターでの
『枕草子』の講義がありました。
月に一度の『枕草子』ですから、
楽しみにしています。

 
 こちらは、『枕草子』のチラシです。

講師は、津島知明先生です。
2016年4月に開講されましたので、
もう3年あまりになります。

今日は、『枕草子』の中でも
一、二を争う重要な138段に入りました。
 
 こちらは、138段の写本(能因本)の始めの部分です。
 
津島先生のご講義は、時代背景を詳細にお調べになって、
今までの『枕草子』の解釈を変えてしまう位の
ご講義をなさいますので、興味深いものがあります。

詳しい説明は後程に致します。
夜、遅くなりましたので、
今日は、この辺で。

 





平安の謎の装束「細長」について 畠山大二郎先生講演

2019-11-20 17:06:03 | 日本の古典
去る2019年11月17日(日)に
横浜朝日カルチャーセンターで
畠山大二郎先生の「細長」についての
講演がありました。

畠山大二郎先生は、実物の衣装を持っていらっしゃって
モデルの方に着付けてお見せくださいますので、
分かりやすく講演がある時は、
できるだけ参加しています。
 
 講演会チラシです。

今回は、謎の衣装「細長」の講演です。
『源氏物語』や『枕草子』に
しばしば「細長」を着た女君が登場します。

「細長」については、
中世ごろからさまざまな憶測がなされ
現在の解説書にも、間違いじゃないかと
思われるものが載っています。

畠山先生は、平安時代の書物をお調べになって
ご研究なさいました。
その結果、「細長」はこれだ!というものを、
実際にお仕立てになりました。
 
 
 こちらが先生のお考えに基づいて仕立てられた細長です。
 背や腋は裾まで縫ってあり、衽(おくみ)がなく
 袿(うちき)を細長くしたようなものです。
 生地は、藤たてわく模様で蘇芳の玉虫色です。
 また、布の断ち方により、左右非対称です。

これを着付けてくださいました。
 
 まず、白小袖を着て長袴を直用し、単衣(ひとえ)を着ます。
 その上に袿(うちき)を着ます。
 写真は、袿を先生が着せ掛けるところです。

 
 そして、細長を着せ掛けます。

 
 立ち姿です。

 

 
 後ろ姿です。

 細長は高貴な人が着るものですから、
 立ち姿はありません。
 源氏物語の「若菜上」で、女三宮が端近に立っていたのは、
 はしたない行いでした。

 
 坐って檜扇で顔を隠します。

先生のご説明で、「細長」がどんな着物かよく判りました。
今まで疑問に思っていたことが、これですっきりしました。

このブログでは、
古典に出てくる「細長」を描いた絵は省略しました。
ブログは、あまり長くは書けないものですから。

先生のご講義を聞いて、私なりの理解をしたことを
ここに書かせていただきました。

また、先生のご講義を聴く機会がありましたら、
是非、聴きたいとおもいます。

この講座を拝聴してよかった。


 




 

『平安の装束』-源氏物語の世界ー

2019-02-12 00:14:35 | 日本の古典
昨日、朝日カルチャーセンターで、
畠山大二郎先生の『平安の装束』-源氏物語の世界ーの
ご講義がありました。

実際に、平安の装束の着付けを拝見することができました。
今回は、狩衣と袿を実演してくださいました。



 
朝日カルチャーセンターのチラシです。

 
着付けをなさっておられる最中は撮影はできませんでした。
女性の袿姿と男性の狩衣姿の完成した写真です。

 
畠山先生とモデルの男性の方です。

 
狩衣の後ろ姿です。
  
 
狩衣の模様をアップしました。

女性の装束については、私のブログを参考にしてください。

驚いたことには、女性の袴や男性の指貫は、引きずっています。
汚れたらどうするのでしょう。? 
と思いましたら、それは下々の者が心配することで、
上流貴族は、一度着たらもう着ないそうです。
下々の者に払い下げるのでしょうか。
平安時代のある皇后は、一か月のうちに20着も袴を新調したそうです。

平安時代の装束には、細かな決まりがあって、
装束を見ただけで、着ている人の身分が一目で判ったのだそうです。

かつて、有志の方々と原文で読んだ『源氏物語』を思い出して、
楽しみました。

畠山先生には、また『平安の装束』の続きのご講義をお願いしたく思いました。



平安時代の女性装束ー女性の正装・裳唐衣

2018-11-03 23:49:54 | 日本の古典
今日は、文化の日にふさわしい催しがありました。

横浜・朝日カルチャーセンターで、
愛知文教大学准教授の畠山大二郎先生の
『平安時代の女性装束ー女性の正装・裳唐衣』についての
講演と裳唐衣の着付けがありました。

源氏物語や枕草子に表れる女性の正装・裳唐衣ー一般にいう
十二単のお話と着付けが拝見できて、古典への理解が深まり
ました。

写真と撮るのを許可されましたので、
ここにつたない写真をアップします。
朝日カルチャーの教室のカーテンやホワイトボードが
一緒に写っていましたので、「背景の削除」を致しました。


裳唐衣を着装した立ち姿です。
  平安時代の貴族の女性は、立ち姿は、はしたないこととされていました。
  ほとんど坐って居りました。

  
  坐って、檜扇で顔を隠しています。

  
  裳を着用している姿です。

  
  唐衣の織模様です。ここでは、鸚鵡の丸模様が織りだされています。鸚鵡は平安時代から模様になっていました。

  
  上衣の鳳凰の織模様です。地が赤色なので、身分の高い姫君のお召し物だそうです。

  
  蝙蝠(かわほり)です。こうもりが羽を広げた形をしているので名づけられました。夏扇です。
  先生のお持ちになっておられる蝙蝠は、美しい扇でした。

平安時代の貴族の女性は、自由に歩くこともできずに、じっと坐っていたのでしょう。
移動する際には、膝行していたそうですよ。
お召しになって居られるモデルの方に聞きましたら、肩に衣装の重さが加わって
大変だそうです。
なんでも20キロはあるそうです。

この間、ご結婚された高円宮絢子さまのお召し物が、
鸚鵡の模様でしたね。

今日は、楽しく勉強をさせていただきました。