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がうがう。のしっぽ

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もはや古い山行記録なので参考程度に 転載禁止

奥穂高岳一泊二日 1日目

2013-10-01 11:58:18 | 2013山行

今回も3人の山行である。

奥穂高岳は北アルプス最高峰で標高3190m、日本第3位の高峰だ。

今年、富士山登頂後、密かな野望が生まれた。

『高い順に山を攻略しよう』 じぇ!

ということで第2位北岳に続いて今回は第3位。しかもmission付き。

『一泊二日で奥穂高岳を攻略せよ』 じぇじぇ!

なぜなら・・

秋分の日の連休から紅葉繁忙期に突入するこの山域。

涸沢ヒュッテの例ではその時期2~3人/布団を覚悟しなければならない赤マーク。

しかし直前の金曜日ならまだ1人/布団のノーマーク。どこの小屋も同じ状況だ。

そこでyouは秋分の日の月曜日出勤と引き換えに金曜日休みをゲット。

通常2泊3日のコースをなんとか1泊2日で。快適山行を目指すのだ。

 奥穂高岳map

 断面図

9/19

19:20頃自宅発→23:50頃沢渡着

mission成功には、1日目に穂高岳山荘まで到達、が最も理想的だ。

そこで・・・作戦1 朝一行動開始のために前夜移動

穂高の登山基地の上高地にはマイカー規制があり、バスかタクシーでしかアクセス出来ない。

バスの始発に乗るべく、最寄の駐車場で前夜泊だ。

名月を 車窓で愛でる 移動かな 月見団子を ぱくつきながら

中秋の名月が必ずしも満月とは限らないんだってね。次回は2021年。

作戦2 睡眠をしっかりとる

今回の車中泊のためにyouがシートフラットマットを自作。

なんてったって、明日の歩きがmissionの成否を分ける。質の良い眠りは必須だ。

ちなみにkoimoは出発時点からサードシートをフラットにした後方スペースで爆睡中。

9/20

4:50頃起床。寝心地抜群だったぞ。

この駐車場はyouのお気に入り。発券所の係員のおじさんは5:20頃やってくる。まだねぼけているkoimo。

5:40沢渡→6:10上高地バスターミナル

バスは満員!途中、朝霧の大正池越しの穂高岳が幻想的だった。眠るkoimoを支えていて撮影できず。

6:18 上高地バスターミナル出発  標高1505m

金曜日の朝一番だけど、結構登山者がいる。

河童橋から穂高を望む。今日は稜線まで登りたいぞ。

今回は上高地→横尾→涸沢→穂高岳山荘泊→奥穂高岳→岳沢→上高地の周回コースを予定。

1日目の穂高岳山荘まではカシミールで17.5km標高差約1500m。

そのうち横尾まではおよそ10km標高差約100mという平坦な道だ。

本当の登山が始まる横尾までの歩きが余計・・・いやだ。

美しい流れはチラ見だけ。

作戦3 横尾までは散歩と心得よ

7:01-7:13 明神

 作戦4 要所で休憩

平地でバテないように食べて飲んで、体調もチェック。

7:55-8:08 徳沢

足の付け根が痛いから湿布を貼るよ・・・ え!まさかの隊長リタイア!?

8:22 新村橋

 3年前に渡ったから今回はスルーでいいね

 3年前は登りの度に遅れて・・途中からkumaが先行して休憩場所を確保したよ

 

今は淡々とyouについて歩くkoimo。 頼もしいぞ

youと一緒に分身の術? おいおい

9:01-9:19 横尾 標高1620m

作戦5 気分をリセット

年中のkoimoは横尾までだった。小2のkoimoは横尾からだよ。

横尾大橋の先はyou以外は初めてだ。

あれ?意外に緩い登り。

赤い実に秋を感じる。

これがあの屏風岩かあ!

4年前には本谷橋までがコースタイムより長くかかったんだよね。

涸沢まで屏風岩を巻くように進む。刻々と表情が変わるのが面白い。

10:24-10:32 本谷橋

あれ?ほぼコースタイム通りで来れたな。いいぞ。

ものすごく揺れる吊橋。あやうくkoimoが落ちそうになった。

作戦6 日陰で水休憩すべし

秋晴れでぐんぐん気温も上がり日向は暑いくらい。消耗を避ける。

本当の登山開始は本谷橋からのようだ。

作戦7 小屋が見えても気を抜かない

小屋が見えてからが長く感じるらしい。

いや・・・歩き始めて5時間弱、いい加減疲れてくる頃・・・そろそろ・・

11:18-11:33 大岩昼食

昼食といってもコンビニおにぎりとパンだけどね。シャリバテしないように。食べれば荷物も軽くなる~♪

休憩に丁度良い岩だった。

紅葉時期には真っ赤に色付くナナカマド。今は先触れの赤い実ばかり。

既に15分毎に水休憩。夏山並みだ。

12:13 涸沢分岐

作戦8 ルートの下調べをすべし

ここで涸沢小屋ルートと涸沢ヒュッテルートに分岐し、どちらも同じ時間でやがて合流する。

が、ヒュッテルートの方が距離的には500mほど長いが眺めがよく歩きやすいらしい。

今回は涸沢ヒュッテへ向かう。

いつかは歩きたいパノラマコース。

12:22-12:36 涸沢ヒュッテ 標高2309m

作戦9 エスケープを用意する

さて、どうする?

1 穂高岳山荘へgo!

2 涸沢泊→奥穂高岳→岳沢→上高地泊?

3 涸沢泊→奥穂高岳→涸沢→上高地泊?

4 涸沢泊→上高地

まだ登れるよ 登れるけど時間はどうかな?15時頃までに小屋到着したほうがいいらしいけど

じゃあ休みすぎないうちに穂高岳山荘へ出発だ!

 涸沢劇場とも称される涸沢カールの景観

涸沢ヒュッテのテラスで名物おでんとビールをいただきながら劇場鑑賞・・・はまたの機会に。

岩の道標に従って進む。

これこれ!見た目がこわ~い道標!

ペンキマークを頼りにガレ場を進む。先行者もいないので少し不安・・

ようやく道らしくなってきたぞ! 登山者も見えるね!    ふぇええ・・

おまえが登れるというから登っているんだぞ!しゃきっとしろ!

ときには愛のムチも必要。

このあたりで親子連れとすれ違う。

『同じくらいかな?うちは4年生だけど』 2年生・・ 『大きいね!?すごいね~!』

koimo、久々のスゴイね!コールでちょっとうれしそう。で、持ち直してきた。

アメはもっと必要だ。

あそこまで行けばkoimoも大好きな岩登りがあるよ

もうしばらくの辛抱だ!

8月末時点、この辺にあった雪渓のトラバースはすでにない。1年で最も雪のない季節だ。

涸沢小屋ルートからも登って来ている。

稜線をトラバースする登山道がうっすらと確認できるだろうか?

このあたりが暑くて一番つらかった。

早く日陰に入りたい

13:54-14:01 ザイテングラート取り付き

 ほええええ~

とうとう来たぞ!

oimoは早速ヘルメット着用。 えっもう? すぐ始まるらしいよ

まさにすぐ、岩登りが始まる。

足場の良いところでハーネス装着アンザイレン。

これでガンガン行ける!

このザイテングラートでも出会う人毎にスゴイね!コールをもらったkoimo。

中には・・・『昨日穂高岳山荘に泊まっていた男の子も2年生だったよ。同じ2年生!?すごいね~!』

ますます元気になるというもの。ありがたや。

手がかりは多く、危ない箇所には鎖もあるので気を抜かなければ問題ない。

ただ、上高地から一気に登っているのでそろそろ疲れの出てくる頃。

気を引き締めて行こう!

この日は太陽が味方してくれた。登るほどに日陰の時間帯となり冷静に登攀できた。

おおお!あと20分!? いや大体こういう表示は1.5倍増しで考えないと・・・

気を緩めないyou。

どうやら今日も山に歓迎されているみたい。

魅力的な岩尾根。

周囲を見渡す余裕も出てきた。

ウイニングロード!

こんな直前でもったいつけなくても・・・

15:22 穂高岳山荘到着 標高2996m

mission半分達成!お疲れ様!

到着したところで男の子が『こんにちわ!』。昨日泊まっていたという小学2年生の男の子かな?

穂高岳山荘

一泊二食で大人9600円。小学生8600円。部屋は雷鳥の上段。1人/1布団確保だい!

汗ばんだ体を拭いて身辺整理をして夕食の17:30までまったり・・

もう山はストーブのぬくもりがうれしい季節。外に出るとまだ日の入り前なのに深々と冷えてきた。

穂高岳山荘は端正な印象の山小屋だ。

夕食はボリューム満点。同席のカップルと話が弾んで楽しかった。

夜は月見。涸沢にも灯りがともる。

作戦10 特典があればなお良し

実は今回、穂高岳山荘90周年ということで、宿泊者全員に記念品配布があったのだ。

そしてkoimoには更にレアなプレゼントが。

図書コーナーで夕食待ちをしていると、おじさんが声をかけてきた。

『何歳?何年生?』 7歳、2年生

『そうか、がんばったね!私はこの小屋の者だけど、これをあげるよ』

と、小屋特製ストラップをプレゼントしてくれたのだ。

その人は『この太陽のロビーは秋分の日には真正面から日が昇り真正面に日が沈むように作ったんだよ』 

『毎年それを確認しに登ってきているんだよ』と説明してくれた。

さらに夕食の最中、食堂の窓をガラリと開けて外から声をかけてきたその人は

『昨日今日と泊まっている男の子も2年生で7歳だって。大きいから4年生かと思ったと言ってたよ』

そう言って小屋の裏口に消えていった。

もしかしてあの笑顔・・・先代だったのか?

19時頃就寝。

2日目に続く


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