がうがう。のしっぽ

更新していませんのでコメント欄は閉じさせていただきました
もはや古い山行記録なので参考程度に 転載禁止

赤岳鉱泉アイスキャンディ

2015-01-24 11:26:54 | 2015山行

今回もyou、oimo、koimoの山行である。

ボルダリングトップロープやっていれば冬はアイスでしょう。

そうですね~、氷瀑は気になりますね~

ということで、赤岳鉱泉宿泊&アイスキャンディ初心者講習会予約したのは昨年12月初め。

厳冬期の八ヶ岳に出かけてみた。

 赤岳鉱泉map

 断面図

1/17

4:30起床5:15自宅発→中央道→小淵沢IC→8:35頃美濃戸口八ヶ岳山荘着

冬の中央道は関越道と比べたら空いている。

しかし・・・今日は八ヶ岳が見えない・・・・

八ヶ岳鉢巻道に入ると雪道となった。

今回は美濃戸口の八ヶ岳山荘に駐車した。先着は6台だったが続々到着。手前の駐車場にも10台くらいは停っていたような。

各自雨具上下&ダウン+ユニクロ暖パンで冬山仕様。スパッツ&アイゼン着用も久々だね。

9:18 美濃戸口出発 標高1502m

登山届けを書いている間に先行しているyouとkoimo。

赤岳山荘までは四駆+スタッドレス+チェーン携行車両なら入れるが安全をみて美濃戸口駐車とした。

美濃戸口~美濃戸間にショートカット2箇所。巻き道1箇所。入口には赤布があり、踏跡も濃くて入りやすい。

雪のない時期よりわかりやすいね。

2番目のショートカットは二股のところに出た。

林道は歩きやすいが車が通るたびに非圧雪のところに退避しなければならないのがうらめしい・・・

この雪だったら車で登れたよな・・・

やまのこ村が見えた!美濃戸だ。

10:14-10:20 赤岳山荘 標高1700m

やまのこ村はひっそりしていたが赤岳山荘は賑やか。軒下で休憩。-6℃。

じっとしてたら寒くなった。さっさと歩こう!

赤岳山荘駐車場は満車状態だった。おそるべし厳冬期の八ヶ岳。

それにしても・・・ピッチ早くない?

写真撮ってったら置いていかれるし追いつけないし・・・・もういいや・・・自分のペースで行こう

と、トボトボ歩いていたら『ショートカットして行きましたよ』と手前のパーティに教えられる始末のoimo。

ショートカット上で休憩して待っていたyouとkoimo。

速すぎるよ。 じゃあ少しゆっくり行こう。

美濃戸~堰堤広場間にショートカット2箇所。どちらもよく踏まれていて明瞭。

ゆっくり行くって言ってたのにぃ・・・やっぱり撮影していると置いていかれる・・・

軒下休憩で追いついた・・・

11:24 堰堤広場

置いていかれても撮影しないわけにはいかないしなぁ・・・

冬場はストックやら手袋の着脱やらでシャッターを押すまでに手間がかかる。

その割には雪道は歩きやすいから、あっという間に離される。

 休憩で追いついた・・・

さて北沢は沢沿いの木道や木橋が連続するコース。踏跡を外すと思わぬところまで踏み抜く危険あり。

大分本降りの雪になってきた。

橋を何度も渡る。ホワイトアウトになったら怖いぞ。

 また休憩で追いついた・・・

流れのそばにつららがあるよ! 大きいよ! はぁはぁ・・・それは撮ってということだよね

はぁはぁ・・・どうも初日は登れないんだよなあ・・・

もうこの辺で勝手に休んで自分のペースで行っちゃおうかな・・・

んん!?

アイスキャンディ!?

赤岳鉱泉に着いた~! やったぁ

12:29 赤岳鉱泉到着 標高2220m 行動時間3:11

風除室でアイゼンを外し玄関へ。昼時とあって大混雑だ。チェックインはしたものの靴を脱げず、しばし待機。

案内された大広間に入ると・・・おおお!!大広間全体に布団が敷き詰められている!!

指定されたのは上段の壁際から3布団で、ほっと一安心。

オープンスペースに敷かれた4人×4個の島は布団2/3に1人という感じだったな・・・

結局ほぼ満員で大広間には40人ほど宿泊。他の部屋も満室のようだった。

おそるべし冬の赤岳鉱泉。

昼食後アイスクライミング初心者体験会の申込用紙記入&装備確認をして・・・

初心者体験会に必要なのは冬山ウエアとアイゼン装着可能な冬用登山靴とサングラスのみ。

他はレンタル可能だが、今回はヘルメット、アイゼン、ハーネスは持参した。

但しアイゼンについてはアイスクライミングには不向きということでkoimoは最初からoimoは途中からレンタル使用。

週末の雨or雪の日限定ケーキを食べなくっちゃね?

冬場は3:30かかるところ休憩込みで3:10だったね。 だから速すぎるって言ったじゃん。

もう外には行かないよね? 吹雪だしね。 やった~本を読める!

天気が良ければ硫黄岳の方まで登るプランもあった。

汗冷えして寒いから着替えてくる。

夏に新設された更衣室へ。暖かい!!木の香りがいい!!着替えブース2つ。化粧台3つ。姿見やソファもある。

ここで眠りたいくらいだぁ

下の棟談話室に移動して小宴会&読書。

『名探偵保健室のオバさん』にはまるkoimo。外は吹雪:::こんな日は小屋でまったりが一番だ。

この頃はまだ我が家で独占していた談話室も時間を追うごとに人が増え・・16時半頃には満員盛況状態に。

さて今回の夕食は肉か魚か?

食堂中に立ち込める煙・・・・サンマだ!!

koimoまたまた残念!youとoimoは大きくて香ばしいサンマに大満足。

朝は塩サバ。魚が美味しい山小屋なんだね。

ちなみに夕食は2回戦だったらしいが、最後の呼び出しは19時を回っていた。

満員の大部屋は消灯までは暑いくらいで、明け方凍えることもなく、ぐっすり眠れた。

1/18

さて体験会は9時からなので朝食後はスケッチをしに外に出てみた。

寒~~い!! これじゃ水筆は凍るね。 クライミング講習会の時は着込まないと凍えるぞ。

アイスキャンディの土台はクライミングウォールらしい。

小屋だけじゃなくテント場も賑わっている。

おそるべし厳冬期キャンプ。

雪煙上がる赤岳。この日稜線は風速20m以上の強風だったそうで続々敗退したそうな。

あまりの寒さにスケッチ断念。3分で撤収。

9:00~ アイスクライミング初心者体験会

参加者は最初8名、後に増えて定員丁度の10名に。

アックスの扱い、アイゼンの蹴り込み方、確保ロープの説明、下降姿勢などの説明を受け、早速体験開始。

『70度と80度の壁があるので好きな方に並んでください』 『はいゝゝ』

まずはyouから。ハーネス確認、ロープを装着。

いきなり80度壁なのね・・・

なかなか様になっているな。

完登!アックスを後ろ手にしロープに体を預けてアイゼンをきかせて下る。

続いてkoimo。

なかなか決まってるじゃん。

時間はかかったけれど完登。下降姿勢もバッチリ。

最後はoimo。ううううプレッシャーだぁ。

見た目で気にはなっていたが・・・やっぱりアイゼンの爪が短くて刺さらない。

アックスはバッチリ効いているので、なんとか落下をまぬがれ腕で登る。悪い見本じゃ・・・

たった1本で息切れだ・・・

『アイゼン効かないので変えましょう。受付でグリベルの黄色のアイゼンを借りてきてください』

はい。喜んで。

oimoがアイゼンを交換している間にyouとkoimoは70度壁に挑戦。

アックスが刺さらず苦闘なんと10分! 力がないのよ~

続いてoimoも70度壁に挑戦。なるほど・・傾斜は緩いが下部はガッチリ氷結していて刺さりにくい。

でも借用したアイゼンがバッチリ効いていい感じ♪

冷え切っちゃったのよ・・日向がいいの・・

最後に80度壁をもう1本登って終わりにしようか。帰りの渋滞も避けたいし。

2度目の80度壁挑戦前にワンポイントアドバイスがあった。

『アックスはなるべく肩幅以下に差す。アイゼンを刺したら腰を入れるようにして足で体を持ち上げる。』

忠実にアドバイスを再現するyou。

完登。

寒がっていたkoimoもガッツで登る。

完登。

最後はoimo。ロープに体を預けてテンションを確認してからスタートなのだ。

youうまく撮ってくれたね~

完登!

ありがとうございました!

まだ10時半だったが(体験会は12:00まで)撤収。小屋で温まり身支度をして下山開始。

11:19 赤岳鉱泉出発

楽しかったね。 また来よう!

アイスはアックスとアイゼンさえ刺さればホールドに乗ったり掴んだりするクライミングより自由で安定感があるように感じるね

下りはがんがん飛ばした。雪の状態が良かったのでノーアイゼンで。

koimoのソリの出番はあるのか?

11:54 堰堤広場

速い!コースタイム1時間のところ休憩込みで36分!!

2日目でしかも下りついていける~

ツララがあるよ。 大きい~!取ってみていい?

12:22 美濃戸山荘

遊んでいたからかコースタイム30分のところ28分で変わらず。

ここまで車で来ていればもう歩くのは終わりだったのにな。

ここで滑る? うん!

赤岳山荘下の坂でそり遊び。

振り返れば阿弥陀岳がど~ん!!

やまのこ村から少し下ったところで、登りでは回避した巻き道を下ってみた。

一旦下って登り返して・・・やはりショートカットじゃないや・・。

『待避所につき駐車禁止』標識で林道に合流。

ぜいぜい・・・  素直に車道を歩けばよかった・・・

あああ、車で上がればよかったなぁ・・

あれ・・・さっき追い越していったばかりの車がスタックしてる!

スリップした車は人力だけでは脱出不可能な状況。

小屋に連絡して四駆で引っ張ってもらうようアドバイスして先に進むと、まもなくパトロール車が登っていった。

やっぱり車で上がらなくて良かったな。 君子危うきに近寄らず。

13:03 美濃戸口到着 行動時間1:44

いろいろあったけどコースタイム2:20のところ1:44。

腰が痛い・・・クライミングで無理に腰を入れすぎたかな・・・ 冷えたんじゃない?ホッカイロあるよ

撤収中もスタックした車は下ってこなかったような・・・きっとなんとかなっただろう。

13:15八ヶ岳山荘発→小淵沢IC→中央道→16:30頃自宅着

 帰り道は富士山がきれいだった。

さてyouの腰はどんどん悪化し、帰宅した頃はほぼぎっくりで絶対安静状態に。次の日の夕方にはかなり回復したけれど油断大敵。

おそるべし赤岳鉱泉アイスクライミング。

防寒と腰周りケアをしっかりしてお試しを。

懲りずにまたきっと行きますよん。