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がうがう。のしっぽ

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もはや古い山行記録なので参考程度に 転載禁止

岩根アイスツリー

2015-03-08 22:23:48 | 2015山行

 山に登らなくてもアイスクライミングが出来るんだよ。

へぇ~~!人工氷壁はアイスキャンディだけなのかと思ってた。

ということで、3人で川上村の岩根山荘へ偵察に行ってきた。

2/28

5:00自宅発→中央道→須玉IC→増冨ラジウムライン→信州峠→県道68号線→8:40岩根山荘着

南アルプスの山々がすっきり望める絶好の日和。こんな日に山に行かないなんてね~。

須玉ICからは通常R141(清里・野辺山経由)で川上村に入るが、ナビくんの案内は1本東の増冨ラジウムラインへ。

ん?確か前に通ったことあるぞ。

あっ!瑞牆山に登った時だ!10年ぶりということになる。

10年前もこの峠を越えたのだろう。

瑞牆山下山後、川上村に移動して、金峰山に向かう林道を進んでマフラーを壊して、金峰山荘で車中泊した。

youは9年前にも川上村に訪れている。甲武信岳山行の登山口、毛木平は県道68号線終点から更に直進して行き止まりのところだ。

屋根岩の向こう、山頂が白いのが金峰山だ。

金峰山荘へ行く途中にこんな山荘があったなんて。

到着!うわ!ほんとに車を降りたらアイスツリーだ!

なんと一番乗り。館内に入り受付をする。

岩根山荘は1986年5月開業、アイスツリーは2010年度冬から登場したらしい。

高さ11m、幅25m。北、西面はアイス、南面はドライパートになっている。

アイスツリー登録申込の注意事項をよく読んでサインして、

アイスツリー登録料(シーズン初回のみ)各自500円、1日使用料大人2000円子供1000円で合計6500円支払い。

トイレは館内のトイレ使用。

お昼はどうしますか?カレーしかないけれどご飯を炊く都合があるので、って聞かれたから頼んでおいたよ。

おお、了解。南面は氷が緩んでいるっていってたよ。

そうしているうちに続々と車がやってきた。

ここは何の説明もないんだね。鉱泉だと初回はスタッフの説明を受ける手順になっているけど・・結構アバウトだね。

なにせ・・・3人だけでアイスクライミングをするのは初めてなのだ。

要領はわかっていても緊張するわけで・・・周りを見ながら慎重に。

ロープ:エーデルワイス AxisⅡ10.2mm 50m(福袋に入っていたもの)

トップロープの支点作りは安全確保の最初の要だからね。

身支度を整え用具を運んで椅子を段取り(先達に倣いテラスから拝借)して、10時過ぎにクライミング開始。

oimo、you、koimoの順番で2周してお茶休憩、更に2周して午前は各自4登。

本日最初のクライミングショット。

必ずyouかoimoがビレイ(確保)をしているため、なかなか撮影まで手が回らない。

しかもyouのビレイはoimoがするしかない。体重差およそ10kg、だが我が家の大黒柱相手に失敗は許されない・・・冷や汗ものなのだ。

小学3年生からやるの!?と受付の時、驚かれた。

今回は色々新調している。

共通装備アイスアックス:ブラックダイヤモンド バイパー ハンマー&アッズ

koimo上下:モンベル パウダーステップジャケットkid's&アルパインパンツkid's koimoアイゼン:ブラックダイヤモンド

youとoimoはお互いを撮影できないので・・・koimoカメラマン出動だ。

あぁぁ・・・どちらも足片方が切れているのが惜しい。

oimo下:モンベル スーパーハイドロブリーズ インシュレーテッドパンツw's oimoアイゼン:グリベル

おっ!このショットはいいんじゃない。

youバラクラバ:モンベル ストレッチクリマプラス200バラクラバ you下:モンベル ドライテックインシュレーテッドビブm's

youハーネス:アークテリクス(福袋に入っていたもの) you手袋:ブラックダイヤモンド パニシャー(今回は暖かくてあまり出番なし)

岩根アイスツリー北面全景

後で気づいたが・・この面はライブカメラサイトだった。

岩根アイスツリー 屋根岩ライブカメラ365日の記録 2015年2月11時

前回のアイスキャンディでは長時間氷と格闘していたkoimoだが

今回はかなりスムーズ。

見上げるyouは余裕のビレイ。撮影したのを見直すのも勉強になるな。

他にも男女ペアでバディを組んでいた女性のビレイの姿勢も参考になった。

おおっ!?隣の人を抜いている。 いや・・・別に速さを競うものではないけれど。

アックスも重すぎずアイゼンも刺さるようだ。

完登してクライムダウン。アイスキャンディで学んだ姿勢をしっかり再現しているね。

氷の落下があるため、やや壁から離れてのビレイとなる。

12時過ぎから昼食休憩。一応12:00~13:00はアイスツリーも休憩時間となっている。

館内の食堂でカレーを食べる・・・あら!美味しい!丸太のテーブルも居心地いいし。

カメラを忘れたのが悔やまれる~

カップラーメン用の湯の無料提供もあり、食事をしなくても休憩利用できるようだ。

この日は穏やかな日和だったが、バラクラバなしではまだ寒い。

午後は場所を変えた。

どっちもどっちかな。 こっちのほうが登りやすいな。 登りにくい・・・

もう少し!

そんなに脱力しなくても・・・・

oimoのビレイでyouのクライムダウン時、ちょっと体制が崩れたら体が前方に引かれて、非常にヒヤリとした1本があった。

この後から、テンションの声と同時に思いっきり腰を落とし、ロープワークも変えて✽コツがようやく掴めた感じだ。

✽非力な場合はATCのビレイ側ロープを両手で操作するといいと講習会で学んだが、通常通り、クライマー側ロープ左手、ビレイ側ロープ右手で操作したほうが制動できるようだ。

積極的にkoimoのビレイもoimoがやる。 何事も経験を重ねるのみ。でも軽いと楽だ~。

カメラ目線の余裕あるじゃん。

午後も各自2登してお茶休憩、更にkoimo1登oimo2登you2登半。

休憩中、『使ってないときロープを借りていいですか?』と他の組から申し出がありOKしたが、結局使用することはなかった。

というか、他人のロープをそこまで信用していいものだろうか・・・とちょっと思った出来事であった。

これがkoimo最後の登り。

合計でkoimo7登oimo8登you8登半で15時頃終了。

朝は凍りついていた駐車場の地面がぬかるみになっていた。

汚さないように撤収して15時半頃、岩根山荘を後にした。

一番最初に来て一番最初に撤収だね。

15:30岩根山荘発→R141(野辺山・清里経由)→須玉IC→中央道→kuma小屋泊

 この日は赤岳鉱泉アイスキャンディカップ予選。天候に恵まれていい大会だったろうな。

次回はkumaと共に。アイスツリーかアイスキャンディへ。


赤岳鉱泉アイスキャンディ

2015-01-24 11:26:54 | 2015山行

今回もyou、oimo、koimoの山行である。

ボルダリングトップロープやっていれば冬はアイスでしょう。

そうですね~、氷瀑は気になりますね~

ということで、赤岳鉱泉宿泊&アイスキャンディ初心者講習会予約したのは昨年12月初め。

厳冬期の八ヶ岳に出かけてみた。

 赤岳鉱泉map

 断面図

1/17

4:30起床5:15自宅発→中央道→小淵沢IC→8:35頃美濃戸口八ヶ岳山荘着

冬の中央道は関越道と比べたら空いている。

しかし・・・今日は八ヶ岳が見えない・・・・

八ヶ岳鉢巻道に入ると雪道となった。

今回は美濃戸口の八ヶ岳山荘に駐車した。先着は6台だったが続々到着。手前の駐車場にも10台くらいは停っていたような。

各自雨具上下&ダウン+ユニクロ暖パンで冬山仕様。スパッツ&アイゼン着用も久々だね。

9:18 美濃戸口出発 標高1502m

登山届けを書いている間に先行しているyouとkoimo。

赤岳山荘までは四駆+スタッドレス+チェーン携行車両なら入れるが安全をみて美濃戸口駐車とした。

美濃戸口~美濃戸間にショートカット2箇所。巻き道1箇所。入口には赤布があり、踏跡も濃くて入りやすい。

雪のない時期よりわかりやすいね。

2番目のショートカットは二股のところに出た。

林道は歩きやすいが車が通るたびに非圧雪のところに退避しなければならないのがうらめしい・・・

この雪だったら車で登れたよな・・・

やまのこ村が見えた!美濃戸だ。

10:14-10:20 赤岳山荘 標高1700m

やまのこ村はひっそりしていたが赤岳山荘は賑やか。軒下で休憩。-6℃。

じっとしてたら寒くなった。さっさと歩こう!

赤岳山荘駐車場は満車状態だった。おそるべし厳冬期の八ヶ岳。

それにしても・・・ピッチ早くない?

写真撮ってったら置いていかれるし追いつけないし・・・・もういいや・・・自分のペースで行こう

と、トボトボ歩いていたら『ショートカットして行きましたよ』と手前のパーティに教えられる始末のoimo。

ショートカット上で休憩して待っていたyouとkoimo。

速すぎるよ。 じゃあ少しゆっくり行こう。

美濃戸~堰堤広場間にショートカット2箇所。どちらもよく踏まれていて明瞭。

ゆっくり行くって言ってたのにぃ・・・やっぱり撮影していると置いていかれる・・・

軒下休憩で追いついた・・・

11:24 堰堤広場

置いていかれても撮影しないわけにはいかないしなぁ・・・

冬場はストックやら手袋の着脱やらでシャッターを押すまでに手間がかかる。

その割には雪道は歩きやすいから、あっという間に離される。

 休憩で追いついた・・・

さて北沢は沢沿いの木道や木橋が連続するコース。踏跡を外すと思わぬところまで踏み抜く危険あり。

大分本降りの雪になってきた。

橋を何度も渡る。ホワイトアウトになったら怖いぞ。

 また休憩で追いついた・・・

流れのそばにつららがあるよ! 大きいよ! はぁはぁ・・・それは撮ってということだよね

はぁはぁ・・・どうも初日は登れないんだよなあ・・・

もうこの辺で勝手に休んで自分のペースで行っちゃおうかな・・・

んん!?

アイスキャンディ!?

赤岳鉱泉に着いた~! やったぁ

12:29 赤岳鉱泉到着 標高2220m 行動時間3:11

風除室でアイゼンを外し玄関へ。昼時とあって大混雑だ。チェックインはしたものの靴を脱げず、しばし待機。

案内された大広間に入ると・・・おおお!!大広間全体に布団が敷き詰められている!!

指定されたのは上段の壁際から3布団で、ほっと一安心。

オープンスペースに敷かれた4人×4個の島は布団2/3に1人という感じだったな・・・

結局ほぼ満員で大広間には40人ほど宿泊。他の部屋も満室のようだった。

おそるべし冬の赤岳鉱泉。

昼食後アイスクライミング初心者体験会の申込用紙記入&装備確認をして・・・

初心者体験会に必要なのは冬山ウエアとアイゼン装着可能な冬用登山靴とサングラスのみ。

他はレンタル可能だが、今回はヘルメット、アイゼン、ハーネスは持参した。

但しアイゼンについてはアイスクライミングには不向きということでkoimoは最初からoimoは途中からレンタル使用。

週末の雨or雪の日限定ケーキを食べなくっちゃね?

冬場は3:30かかるところ休憩込みで3:10だったね。 だから速すぎるって言ったじゃん。

もう外には行かないよね? 吹雪だしね。 やった~本を読める!

天気が良ければ硫黄岳の方まで登るプランもあった。

汗冷えして寒いから着替えてくる。

夏に新設された更衣室へ。暖かい!!木の香りがいい!!着替えブース2つ。化粧台3つ。姿見やソファもある。

ここで眠りたいくらいだぁ

下の棟談話室に移動して小宴会&読書。

『名探偵保健室のオバさん』にはまるkoimo。外は吹雪:::こんな日は小屋でまったりが一番だ。

この頃はまだ我が家で独占していた談話室も時間を追うごとに人が増え・・16時半頃には満員盛況状態に。

さて今回の夕食は肉か魚か?

食堂中に立ち込める煙・・・・サンマだ!!

koimoまたまた残念!youとoimoは大きくて香ばしいサンマに大満足。

朝は塩サバ。魚が美味しい山小屋なんだね。

ちなみに夕食は2回戦だったらしいが、最後の呼び出しは19時を回っていた。

満員の大部屋は消灯までは暑いくらいで、明け方凍えることもなく、ぐっすり眠れた。

1/18

さて体験会は9時からなので朝食後はスケッチをしに外に出てみた。

寒~~い!! これじゃ水筆は凍るね。 クライミング講習会の時は着込まないと凍えるぞ。

アイスキャンディの土台はクライミングウォールらしい。

小屋だけじゃなくテント場も賑わっている。

おそるべし厳冬期キャンプ。

雪煙上がる赤岳。この日稜線は風速20m以上の強風だったそうで続々敗退したそうな。

あまりの寒さにスケッチ断念。3分で撤収。

9:00~ アイスクライミング初心者体験会

参加者は最初8名、後に増えて定員丁度の10名に。

アックスの扱い、アイゼンの蹴り込み方、確保ロープの説明、下降姿勢などの説明を受け、早速体験開始。

『70度と80度の壁があるので好きな方に並んでください』 『はいゝゝ』

まずはyouから。ハーネス確認、ロープを装着。

いきなり80度壁なのね・・・

なかなか様になっているな。

完登!アックスを後ろ手にしロープに体を預けてアイゼンをきかせて下る。

続いてkoimo。

なかなか決まってるじゃん。

時間はかかったけれど完登。下降姿勢もバッチリ。

最後はoimo。ううううプレッシャーだぁ。

見た目で気にはなっていたが・・・やっぱりアイゼンの爪が短くて刺さらない。

アックスはバッチリ効いているので、なんとか落下をまぬがれ腕で登る。悪い見本じゃ・・・

たった1本で息切れだ・・・

『アイゼン効かないので変えましょう。受付でグリベルの黄色のアイゼンを借りてきてください』

はい。喜んで。

oimoがアイゼンを交換している間にyouとkoimoは70度壁に挑戦。

アックスが刺さらず苦闘なんと10分! 力がないのよ~

続いてoimoも70度壁に挑戦。なるほど・・傾斜は緩いが下部はガッチリ氷結していて刺さりにくい。

でも借用したアイゼンがバッチリ効いていい感じ♪

冷え切っちゃったのよ・・日向がいいの・・

最後に80度壁をもう1本登って終わりにしようか。帰りの渋滞も避けたいし。

2度目の80度壁挑戦前にワンポイントアドバイスがあった。

『アックスはなるべく肩幅以下に差す。アイゼンを刺したら腰を入れるようにして足で体を持ち上げる。』

忠実にアドバイスを再現するyou。

完登。

寒がっていたkoimoもガッツで登る。

完登。

最後はoimo。ロープに体を預けてテンションを確認してからスタートなのだ。

youうまく撮ってくれたね~

完登!

ありがとうございました!

まだ10時半だったが(体験会は12:00まで)撤収。小屋で温まり身支度をして下山開始。

11:19 赤岳鉱泉出発

楽しかったね。 また来よう!

アイスはアックスとアイゼンさえ刺さればホールドに乗ったり掴んだりするクライミングより自由で安定感があるように感じるね

下りはがんがん飛ばした。雪の状態が良かったのでノーアイゼンで。

koimoのソリの出番はあるのか?

11:54 堰堤広場

速い!コースタイム1時間のところ休憩込みで36分!!

2日目でしかも下りついていける~

ツララがあるよ。 大きい~!取ってみていい?

12:22 美濃戸山荘

遊んでいたからかコースタイム30分のところ28分で変わらず。

ここまで車で来ていればもう歩くのは終わりだったのにな。

ここで滑る? うん!

赤岳山荘下の坂でそり遊び。

振り返れば阿弥陀岳がど~ん!!

やまのこ村から少し下ったところで、登りでは回避した巻き道を下ってみた。

一旦下って登り返して・・・やはりショートカットじゃないや・・。

『待避所につき駐車禁止』標識で林道に合流。

ぜいぜい・・・  素直に車道を歩けばよかった・・・

あああ、車で上がればよかったなぁ・・

あれ・・・さっき追い越していったばかりの車がスタックしてる!

スリップした車は人力だけでは脱出不可能な状況。

小屋に連絡して四駆で引っ張ってもらうようアドバイスして先に進むと、まもなくパトロール車が登っていった。

やっぱり車で上がらなくて良かったな。 君子危うきに近寄らず。

13:03 美濃戸口到着 行動時間1:44

いろいろあったけどコースタイム2:20のところ1:44。

腰が痛い・・・クライミングで無理に腰を入れすぎたかな・・・ 冷えたんじゃない?ホッカイロあるよ

撤収中もスタックした車は下ってこなかったような・・・きっとなんとかなっただろう。

13:15八ヶ岳山荘発→小淵沢IC→中央道→16:30頃自宅着

 帰り道は富士山がきれいだった。

さてyouの腰はどんどん悪化し、帰宅した頃はほぼぎっくりで絶対安静状態に。次の日の夕方にはかなり回復したけれど油断大敵。

おそるべし赤岳鉱泉アイスクライミング。

防寒と腰周りケアをしっかりしてお試しを。

懲りずにまたきっと行きますよん。