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Club Duke

イタリアングレイハウンドのデュークなお散歩日記。姉猫マミも登場します。

鹿鳴館

2006年02月22日 23時47分41秒 | 音楽・芸術


 劇団四季「鹿鳴館」を観に行きました 

お友達のMちゃんに誘われて久しぶりの観劇です。
午前中はT先生のブリッヂサロン。
そのまま夜の観劇まで遊ぼう~

世の中そう上手くはいきません

我が家にはデューク様が・・・・
6時くらいまでのお留守番は経験済みですがそれ以上は未知数。
papa de dukeの帰宅時間もわからないので一旦帰ることにしました。

そこでMちゃんと5時半に有楽町で待ち合わせることに 



軽く食事をして、劇場へ

  

劇場は、四季劇場 春・秋に隣接する自由劇場。

主にストレートプレイ中心の客席数500の小規模劇場です。
2階席でしたがとっても観やすかったですよ。

まず印象に残ったのは、台詞の美しさ
台詞というよりは日本語の美しさをとても感じました。
それは三島文学の特長ともいえるのでしょう。
それからストーリーに一分の無駄もない
全て計算されつくし整然としているという印象です。
「鹿鳴館」という戯曲自体のすばらしさを感じました。

「四季」の演出に関しては、舞台装置がとても良かったと思います。
間口の狭さを奥行きでカバーした洗練された美しい舞台でした。
この作品は商業演劇として数多く演じられているので
その時の舞台装置を比較して見てみたい気がしました。

キャストに関しては、劇団四季が演じるにあたっては最高だったのでしょう。
でも野村玲子ではキレイだけど若いし、ちょっと存在感に欠ける
影山朝子役はもっともっと存在感のある女優が演じなくては。
そういう意味では商業演劇で演じられる作品なのかなぁと思いました。




ロビーもナンだか鹿鳴館


影山伯爵役の日下武史は風格十分。
ちょっと台詞の間違いはあったものの存在感はさすが
20年近く前、「この生命誰のもの」という
安楽死をテーマにした作品を神戸で観ました。
ずっと劇団四季のストレートプレイを支えてきたんだなぁ
と思うと感慨ひとしおです。

この舞台は三島由紀夫に捧げられており
最後には彼の写真が舞台に登場する。
リアルタイムで知っている彼の割腹自殺からはや35年。
今も三島が生きていればどんなにすばらしい作品が世に残ったことか。
一方今の日本をどんなに嘆き悲しんだことか。


三島文学と「鹿鳴館」の舞台にどっぷりひたった3時間でした