勝手に浜田省吾ばなしをするブログ。

タイトルどうり、勝手に浜さんの話をするブログです。
ほんと、勝手に話しますから、ここだけってことで・・・。

生まれてきたという喜び。

2007-10-22 21:49:03 | Weblog
<生まれてきたという大きな喜びの中に
小さな悲しみがあるとずっと思っていたけど、
最近、ほんとにそうだろうかと思うことがある->

どういう言い方だったか細部までは覚えていませんが、
今回のツアーで浜さんが話していたことです。

この言葉の前半は、87年に浜さんがお父さんを亡くされた後、
当時の雑誌のインタビューなどで語っていたことです。
息が止まるほど驚きました。
ずっと前に活字で読んで、私の心の中にもずっとあった言葉が、
あれから20年近くたって、こうしてまた浜さんの口から出てきたことに・・・。

コンサートの記憶があやふやだから、
当時の雑誌のインタビューを参考に補足するとこうです。
<生まれた、生きてきたっていう大きな喜びの中に、
老いていくことや、病気や、別れなどの悲しみがいっぱいあって、
それは、大きな喜びの中に含まれるものなんだなぁ、
ということを漠然と感じた。>

私はそれ以来、
自分の周辺や自分自身に悲しいことが起きるたび、
心を落ち着かせる呪文のように、この言葉を思い出していました。

ところが今回、その言葉を言った後に
<本当にそうだろうかと思うことがある・・・>なんて言ったもんだから、
私の中では「ええっ~」っていう驚きも同時にあって、
感動と否定が頭の中で交錯して、
どういうふうにこの思いを落ち着けたらいいのか、しばらく悩みました(笑)

最初に紹介したコンサートの言葉は、
最近起きている、小さな子供たちも巻き込まれている、
悲惨で凶悪な事件を受けての言葉でした。
もし私が事件の被害者になったら・・・、
生まれてきた喜びよりはるかに大きな悲しみを体験したら・・・、
呪文はきっと私を癒してはくれないだろうな。
そう思うと、浜さんの言葉は十分理解することができました。

そしてまた、じ~んと感動・・・。
浜田省吾って人は、20年近くも前に発した自身の言葉に、
ちゃんと今も責任を持っているんだなぁって・・・。
責任って言うとなんだか重たいから適当じゃないかもしれないけど、
私は浜さんのこういうところ、本当に好きです。

ってお話それましたが、
・・・私は、それでも、
人生は生まれてきたという大きな喜びに包まれていると思いたい。
これからどんなことが起こるかわからないから、
それは思いというより、願いなのかもしれないけれど。

浜さん、またいつか、この言葉の続きを聞かせてください。
な~んて甘えちゃダメでしょうか。
それはもう、私の中で考えることですね。大人ですから(笑)