夏至を明日に控え、梅雨のさなかの都下は晴れ間が少なくなく、湿気を除けば、比較的過ごしやすいこの頃です。
アジサイは順次満開となり、我が陋屋から遠くない、白山の同神社境内でも見ごろを迎えていることでしょう。
我が故郷、宮城県は七ヶ浜町の東北端に在る「代ヶ崎浜多聞山展望公園」はサクラの名所として、年々有名になりつつあります。ここは、実はアジサイの名所のひとつと、秘かに認めるものです。松島湾を一望しながら、各種アジサイの花々を楽しむ好季節を迎えていることでしょう。
仙台、塩竃、松島方面を訪れる機がありましたらば、一歩脚を伸ばして、ぜひ七ヶ浜に寄ってみてください。大震災から着実に復興しつつある同町は、季節の花々を楽しめるスポットが少なくなく、良い意味での発見が少なくはない筈です。
一方で、我が身辺の多用=バタバタは今月も収束せず、お粗末ブログも怠るばかりで慙愧に堪えません。
それでも、贈答品等のご用命とその納品、各種交換会(業者間オークション)での収穫、外部の展覧会のお手伝い、等々、意義の大きい成果にも恵まれましたので、日頃の疲れも癒えやすいこともまた事実。真にもってありがたい次第です。
つい先日、規模の大きい交換会の会場にて、永年ご愛顧をいただいています同業のTU様から、親しくお声を掛けられ、ご自宅の庭園内で実ったビワの実を沢山ご恵投いただきました。
TU様はご夫妻で営業をされる大ベテラン、お二人とも実に優しく、後輩のご面倒をよくみられて、多方面から尊敬と敬愛を集められています。
眼筋=鑑識眼も高く鋭く、お会いして謦咳に接する折は、少なからぬ参考になりますので、ご拝眉する機を、実は秘かに楽しみにするほどです。
昨季に引き続き、沢山頂戴したビワは見た目も立派ですが、帰宅後に早速賞味しますと、その美味しいことといったらない!極々上質のもので、例の「日頃の疲れ」も相当解消するほどに楽しんでおります。
すぐさま、お粗末なお礼状を認めて、投函した後は、名状しがたい爽快感と満足感、そして感謝の念に浸りました。
常日ごろ痛感するのですが、ささやかであっても、気持ち=誠意のこもった贈り物ほど、受け手にとって、ありがたく、忝く、貴いものはありません。
少年期から尊敬する坪田譲治(1890-1982)が主宰した「びわの実学校」よろしく、大先輩TU様ご夫妻からのご教導ご訓戒を、これからもより一層期待しつつ、擱筆いたします。(by kiyo)