箔屋町だより

-ギャラリーこちゅうきょオフィシャルブログ-

GW/田舎の過ごし方編

2014年05月15日 | 旅行記

みなさま こんにちは

またまた久しぶりに登場のO子でございます。

日本橋界隈で催されたアートアンティークも皆様にお楽しみいただき無事に終える事が出来ました。

謹んで御礼申し上げます。

さて早くも過ぎ去ってしまいましたGWはいかがお過ごしでしたでしょうか。

O子の過ごし方と言えば・・・

今年も決行して参りました山菜採り。

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実家での第一日目はまさに五月晴れの行楽日和。

こんな日は朝からお弁当を作って野辺に出かけます。

やはり野山に出る時は完全武装が基本です。

母は割烹着で武装中。

自生のアブラナが一面に広がり、辺りで鳥のさえずりが聞こえてくるのは、これぞ『ザ・田舎』

のどかです。

蕨は前年の枯れた葉を手掛かりに見つけて行くのがコツですが

歩きながら表面をさら~っと見ていてもあまり見つけられません。

エリアを決めたら腰を低くしてジックリと辺りを見回します。

 

さて問題です。

この写真中に蕨はいったい何本あるでしょうか?

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3本ぐらいは判りますよね?

でも実際は8本は確認できます。

こんな感じで宝探しのように目を凝らして見つけて行くのが楽しいんですよね。

 

今年はやや本格的にタケノコも採ってきました。

と言っても採ったのは両親ですが。。。

私は残念な事にタケノコとマツタケに関して採るセンスが全くありません。

足元に生えていても全く気がつかない程で、蕨はプロ並みのセンスだと自賛するのですが、

高級物件にありつけない非常に残念なセンスでございます。

でも楽しめればいいので、今年もこのような収穫になりました。

 

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そして美味しく戴きました。

 

ではまた来年。 O子


清流紀行Ⅲ

2013年09月12日 | 旅行記

最後を締めるのは「柿田川湧水」です。

富士の裾野をずっと下った国道1号線沿いに木立が茂る柿田川公園があって、そこに名水百選にも選ばれた柿田川湧水群があります。

富士山の伏流水が清水町の市街地に突如として湧き出していて、その湧水がそのまま柿田川の清流となっています。

富士山周辺の湧水群の中でも最も水量を誇っていて、三島・熱海市の水道用水と三島・沼津市の工業用水をカバーしていると言うのですから、いったいどれだけの伏流水がこの地下層に存在するのか、ちょっと容易には想像がつきません。

園内に設置された展望台では「湧き間」という砂底からモコモコと伏流水が湧く様子が見られますが、上から覗き込むと吸い込まれるような青さです。

清澄な水の中で気持ち良さそうにしている魚たちを見ると共に泳ぎたい衝動に駆られます。

瑞々しく清涼な空気が暑さでウダった身体を包み込んでくれました。

 

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この夏に巡った清流地はたった3ヶ所でしたが、

環境省が選定した『名水百選』や『平成の名水百選』からみても、日本には良質の水源地が多数ある事がわかります。

それは豊かな自然がまだ残されていて、人々の努力によって守られているという事なのだと思いました。

 

外国の水事情や水を巡る紛争などを考えると、日本は豊かな水資源を持った国だなとあらためて感じます。

日本列島が起伏に富んだ地形を持っている事、四季の変化がある事、そして幸いに島国である事など、いろいろな条件が重なって私たちは日々の生活に豊かな水の恩恵を受ける事が出来るのだなと。

 

この恩恵は他の資源が乏しい日本においては、意識して守っていきたいものです。

季節が廻れば雨も降り雪も積もりますが、それを濾過し浄化する自然のバランスは人によって壊されもします。

自然は大き過ぎて人の力の及ばない面もありますが、そのバランスは意外と繊細なのだと思います。

今後も保全保護の活動が維持される事を切望すると同時に、自然と共生する環境開発の意識がますます高まっていけばいいなと思います。

 

清流紀行を終えての胸中を書き連ねてみました。  O子

 


清流紀行Ⅱ

2013年09月05日 | 旅行記

寸又峡に行ってみないか?

こんな家族の一言から始まった小旅行でした。

寸又峡(すまたきょう)へは、静岡県島田市から銘茶の産地・川根町を通り大井川沿いに北上して行きます。

近づくにつれ辺りはどんどん山深くなっていって、車一台すれ違うのにも難儀するような山道を何ヵ所も通らねばならないのです。

そうして着いた隠れ里のような寸又峡温泉の小さな集落で目にしたのは、美しいダム湖と吊り橋でした。

 

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渓谷に現れた湖はトルコ石のようなターコイズグリーン。

とても明るい色合いでちょっと現実とは思えない幻想的な雰囲気でした。

これは「チンダル現象」というものだそうで、簡単に言うと光の波長によるもの。

バスクリンではないのです(笑)

もう少し補足すれば、透明度の高い水にわずかに含まれる微粒子によって光の波長の短い青色が反射されて見える現象なのだそう。

 

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長い一本の吊り橋が掛かっているのですが、橋の真ん中からの景色は絶景です。

しかし悲しいかな、不安定な吊り橋で両手離しが出来ず、写真撮影は断念しました(泣)

 

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足元撮るのが限界です・・・。ちょっと足すくんでます。 

 

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この一帯は南アルプスの南側に位置していて、昔から林業が盛んな土地らしく、駿河城や寛永寺、江戸城などのために良質な材木が切り出されて来たとか。

大井川が輸送の重要ツールだったのですね。

本当に山深い場所です。

 

大井川の源流をたどるとこんな風光明媚な渓谷があるとは知りませんでした。

SLで有名な大井川鉄道も走っているので運が良ければ汽笛と黒煙を上げたSLに遭遇するかもしれません。

(私はSLの乗客の人が手を振るのに答えていたらシャッターチャンスを逃してしまいました)

O子


清流紀行Ⅰ

2013年08月29日 | 旅行記

日々の垢を洗い流すべく、この夏は水に係わる名勝地を巡りました。

これまでのブログをご覧の方はお気づきかもしれませんが、ワタクシO子は自然の中に身を置いたり、植物と係わったりする事を好む傾向がありまして、そんなわけで今回の名勝地巡りは気持ちが浄化するいい時間を過ごす事が出来ました。

 

先ず訪れたのは「上高地」
日本が誇るこの山岳国立公園はみなさんもよくご存知だと思います。
梓川の清流に架かる河童橋とその奥にそびえる穂高連峰の景色はいつか訪れてみたい憧れの地でした。

通年のマイカー規制があってシャトルバスかタクシーでないと行けないためずっとネックだったのですが、そんなハードルを飛び越えてようやく思いが実現できました。

 

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明治時代、 イギリス人登山家で宣教師だったウォルター・ウェストンによって広く世界にその存在を知られた上高地ですが、昭和27年に日本で初めて「特別名勝」と「特別天然記念物」に同時指定された景勝地でもあります。

やはり多くの観光客や登山愛好家で賑わっていて、私も気分はなりきり”山ガール”です。

片道1時間ほど森の道を梓川上流 へ歩くと明神池があります。 途中、幾度となく山歩きを楽しむ人達に出会うのですが、みんな笑顔であいさつをしてすれ違うのが印象的で、とても心地よいのです。

山歩きのルールって素敵ですね。

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大人2~3人で抱えるほどの大木がそこかしこにあって、みっしりと苔むした幹を見ると、静かにゆっくりと時間が流れてきたんだなと感じさせられました。

 

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明神池の畔には穂高神社の奥宮が祀られていて、この池全体が神域となっています。
森の参道に菊の御紋が入った鳥居があって、木漏れ日に包まれた感じが町の神社とはまた一味違った神聖な雰囲気を漂わせていました。

 

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初めて訪れてすっかり魅了されてしまった上高地。
山も川も空も別天地レベルに澄んでいて、言葉では言い尽くせない空気感が存在していました。


またいつか訪れたい地です。 O子

 

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西方放浪記(最終回)

2013年05月30日 | 旅行記

みなさま、四回目になる「西方放浪記」ですが、我慢強くご高覧頂きましてありがとうございます。

そろそろネタが枯渇してまいりましたので、これにて最終回といたします。

 

この旅では大阪・滋賀・奈良・京都と美術館もいくつか巡りました。

度肝を抜かれるものがあったり、静かな感動や対話があったりと

印象的なものを枚挙すると日が暮れてしまいますので、ここでは心にしまっておくとします。

 

美術館帰り、時間があるとミュージアムショップを覗くのですが

最近は企業とのコラボ商品やデザインアイテムなど、図録以外にも興味を引く品が多くなりました。

そんな中見つけたのが「仏はんこ」です。

奈良国立博物館で見つけた『釈迦』とボストン美術館展で見つけた『馬頭観音菩薩像』の2つのハンコ。

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馬頭観音の本物は泣く子も黙る形相なのですが、こちらはすっかり「コミカルキャラ」に変身です。

こういう商品なら小さなお子さんから私のような大きなお子さん・・・ではなく 大人まで楽しめていいかもしれません。

美術品を身近に感じてもらえるキッカケになりそうです。

 

さてこのハンコ、帰って何に押そうかな・・・

数日にわたる旅の収穫と思い出を反芻しつつ、関西を後にしました。  O子

 

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西方放浪記(三)

2013年05月23日 | 旅行記

 関西出身の私にとって、奈良は馴染みの県です。<o:p></o:p>

 しかしゆっくり散策することは意外と少なく、今回は友人と連れ立っての良い機会となりました。<o:p></o:p>

 東大寺 ・ 興福寺 ・ 春日大社 など名立たる寺社が点在する奈良市内は、国内外の観光客で賑わっていましたが

そんな人混みを後に向かったのは 春日大社近くの「高畑エリア」です。<o:p></o:p>

 このエリアは志賀直哉の旧居があったり、写真家・入江泰吉の美術館があったりと閑静な場所です。

ここから春日大社参道に続く『ささやきの小径』と呼ばれる林道があります。<o:p></o:p>

おもしろい形に枝や根を伸ばした馬酔木が群生していて、今が花の季節でした。

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時おり人とすれ違いますが、静寂な空気が流れています。

 

カサッと枯れた音の方向に目をやると、一頭の鹿が静かに視線を投げていました。

奈良の鹿は春日大社の「神の使い」として知られていて、国の天然記念物にも指定されています。<o:p></o:p>

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ところでみなさん、お気づきでしょうか。
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この鹿のお尻です。

なんと!かわいいハートです。

しかも完ぺきなハートなのです。

 

ご利益ありますように...(合掌)      O

 

 

さて、旅も残り少なくなりました。

最終回へ続く・・・・

 

 


西方放浪記(二)

2013年05月16日 | 旅行記

一番好きな季節は?と聞かれたら迷うことなく 「五月上旬、GWの頃」 と答えます。

かなり主観的ですが、日本が一番美しい季節に思えてなりません。(と言いつつ、北海道では雪だったので関西地方の話という事でご理解ください)

この時期は長期休暇がもらえたとしても海外ではなく、日本を満喫したいと頑固一徹に思うほどです。

いわゆるパワースポットならぬパワーシーズンなのです。

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故郷が近畿の山間地にある事もあり、この時期 帰省すると野辺歩きを必ずします。

陽光は穏やかで、見上げると目が覚めるような空色。

近くの山を見渡すと、銀色に輝くような白緑の色から常緑樹の常磐色まで、豊富な緑色が目に映ります。

その合間を埋めるように山桜や山つつじの濃淡が点在していて、この景色を見るたび 川合玉堂画伯の絵の世界に入り込んだ気分になります。

さて、このような乙女な思いに浸りつつ・・・している事はといえば『山菜採り』です。

食べるのも好きですが、採るのはもっと好きで、格好も気分も本気モードなのです。

つい夢中になりすぎて辺りを見渡せば一人ぼっち・・・家族ははるか彼方へという事もたびたびです。

摘んだ蕨、こごみ、タラの芽、蓬などの山菜はさっそく今宵の食卓を彩る事になります。

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下処理は手慣れた母に任せ、私は天ぷら職人に。

あまりの量に途中でうんざりしてきますが、こういう時の根性は持ち合わせています。

出来上がった山菜天ぷらは、ほろ苦さが大人テイストで申し分なく美味しいのです。

山の恩恵を色彩と食彩で堪能したある日の様子です。   O子

 

もう少し続く・・・


西方放浪記(一)

2013年05月09日 | 旅行記

連休も明け、西方より帰還いたしました。

ご報告するほどの大冒険や大見聞はないのですが、旅先での小さな出来事をちょこっと書き綴ってみます。

 

旅の始まりは大阪です。

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わずと知れた岡本太郎の『太陽の塔』

久しぶりの対面でしたが、変わらず圧倒的な存在感を漂わせていました。

子供時分から何度となく見ていますが、いつも悩むのは正面上下どちらの顔を基準に見るのかという事で、やはりよく解らなく、そしてオモシロイのです。

ご存知の方も多いと思いますが、『太陽の塔』は「過去・現在・未来」の3つの顔を持っています。

「未来」の顔は塔の頂でキラキラと輝いています。

装飾的な避雷針は小さな王冠にも見えて、ちょっととぼけた感じがチャーミングです。

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「過去」の顔は人を寄せ付けない神秘的な雰囲気を感じます。

しかもなかなかの悪顔です。

意味深げな過去を背負う裏番長ですね。

そして一番印象的なのが、身体の中央にある「現在」の顔です。

眉をひそめ唇を尖らせたしかめっ面。しかし強い意志を持った表情で『今』を見据えようとしているようにとても感じます。

みなさんにはどのように見えますか?   O子

 

次週へ続く・・・


いざ 西方へ

2013年05月02日 | 旅行記

みなさま、五月の好日いかがお過ごしでしょうか。

私事ですが、ただいま関西地方を旅しております。

「いにしえ」から「今様」まで、各地を巡ってまいります。

では、GWがみなさまにとって良き充電期間となりますようお祈りしております。  O子

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