壺中居店舗前の「サクラ通り」の並木は9割がた落葉しまして、落ち葉掻きも一段落といったところです。
代って恒例のイルミネーションが、日没後の弊社界隈を幻想の世界に一変させますので、これまたこの時季の風物詩といえましょう。
それにしても、今季のサクラの紅葉は前例のないものでした。すなわち、あたかもイチョウの如く「黄葉」一色といって過言ではなく、これは今年の猛暑残暑の置き土産かと想像します。来年は本来の紅葉を期待するものです。
師走は後半に入り、日毎に慌ただしさが募ってきました。
今週末22日(日)は二十四節気「冬至」ですが、柚子風呂や鍋料理が一層恋しく、私的にはこれはこれで秘かな愉しみ、クリスマス以上の楽しみです。
つい先日、東京美術倶楽部に赴き、所用を済ませるうちに、館内に掲示される各種展覧会案内のポスターの1枚に、覚えず釘付けとなりました。
それというのが、国立新美術館(六本木)で開幕されたばかりの展覧会のポスターなので、
ハンガリーはブダペスト在の
1.ブダペスト国立西洋美術館 ※ぺシュト(ペスト)地区の「英雄広場」の端に在り。
2.ハンガリー・ナショナルギャラリー ※ブダ地区の「王宮の丘」の一角に在り。
この2館のコレクションから約130点(!)を精選した特別展ということで、これはこれは必見だ!と心中叫んだほどです。
※「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展:会期は来年3月16日(月)まで
以前綴りましたように、私儀は過去3回、同地を訪れました。この欧州有数の大都市&古都には中々素晴らしい美術館博物館が少なくなく、いずれも来館者を魅了すること、掛値なく推薦するものです。
2014年8月の駄文中にご紹介しましたが、ナショナルギャラリーのコレクション中には、
イワニ-・グリュンヴァルト・ベラ Ivany Grunwald Bela(1867-1940)の大作『アヴェ・マリア Ahitat』(1891年作)があり、私的には全くもって忘れがたい「名作」となっています。
国立新美術館の公式HP上では出品内容の全貌が明かされていませんが、これはぜひ現場に赴いて、『アヴェ・マリア』出展の有無を確認したいと意気込んでおります。果たして吉と出るか、凶と出るか…。
自ずと疲労が蓄積するこの頃ですが、「冬至」当日に訪問すること、いまから「秘かな愉しみ」にしつつ擱筆します。(by kiyo)