再び筆を起こす

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方向音痴はつらいよ

2021-04-20 19:30:27 | 日記
 義父は亡くなった。
義父がお世話になった施設の人に
タウンページを借りて、直葬を
してくれる葬儀会社を選んだ。
ドライアイスが一番金が掛かるんだ、と
担当の人に 遠くてもかまわないから
空いている火葬場を探してもらった。
 数日後、義父はウチに帰ることなく
直葬が執り行われた。
 集まったのは義母の弟の奥さん、義母、子供3人、
その伴侶3人、孫四人、その伴侶2人、ひ孫2人。
 広い倉庫のような部屋の片隅に、祭壇もなく 
花も無く、置かれた棺は 寂しそうに思えた。
 火葬場では太郎のお嫁さんがお菓子を持って来てくれて
本当にたすかった。
 義父はお坊さんも呼ばれず、読経もなく、
戒名ももらわなかった。
 
 火葬場からウチにみんなで帰ってきた。
途中スーパーに寄って みんなのお寿司やらを
買って帰ってきた。
「お疲れさまでした。
さあ みんなで精進落し、お寿司を食べましょう。」
「近頃はスーパーも勉強してるから
お寿司も美味しいよ。」
「そうそう このトロも旨い。」
「イクラも甘海老もいけるよ。」
(…だれにも 気付かれませんように…)
「結構おなかいっぱいになりました。」
「美味しかったわねぇ。」
「あれ?ケメコさん!お寿司が無かった?」
「(アチャー)…大丈夫です。
カンピョウ巻を頂きましたから。」
「あれ?どうしてかしら?
私、数を間違えた?1・2・3・4・5・
6・7・8・9・10…
「ハハハ カンピョウ巻頂いたので大丈夫です。」
「ごめんなさい。私 数を間違えたわ。
ごめんなさいねぇ。」
「私 カンピョウ巻を美味しく頂きましたから
大丈夫です。ハハハハ」

       ┐(´д`)┌ヤレヤレ



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