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2019年10月4日改訂:高血圧: SPRINT試験は捏造、日本高血圧学会の新ガイドライン 2019 には信頼性はない

2019年10月04日 08時00分52秒 | 医学の大罪: 医療公害・医療犯罪から家族の命を守る

2019年10月2日改訂:高血圧: 米国政府合同委員会ガイドラインJNC8を覆したSPRINT試験の重大な問題点

 

製薬会社からカレンダー1枚すら受け取られていない大櫛陽一 東海大学医学部名誉教授は、著書『長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい、出版社: ベストセラーズ (2014/10/21)』で、高血圧ガイドラインに関して次のように書かれています。

アマゾンのサイトにリンク

https://www.amazon.co.jp/%E9%95%B7%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%81%AB%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84-%E5%A4%A7%E6%AB%9B-%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4584136009/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%95%B7%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%81%AB%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84&qid=1568339298&s=gateway&sr=8-1

p.27

『そして2013年、米国政府合同委員会のガイドラインであるJNC8で、60歳以上の基準値が収縮期血圧150とされました。「年齢+90」という、昔の基準値に戻ることとなったのです(JAMA 2014; 311: 507-520)。

同時に、60歳以上の人では「収縮期血圧を140未満にする必要性も効果もない」と明記されました。そして30~59歳の人たちには科学的根拠(エビデンス)が示せないとし、当面の混乱を避けるために収縮期血圧140/拡張期血圧90以下としています。

この変化についてJNC8は「破壊的改革」とコメントし、その理由を「今までの数値は全部うそだったから」とし、高血圧マフィアを根絶し、科学的根拠にもとづいてきちんとした治療を行う旨の宣言がなされています(GL Bakris et al: Changes in guideline trends and applications in practice; JNC 2013)。』

 

高血圧ガイドラインの問題は、JNC8でかなり改善されたかのように思われましたが、2015年にSPRINT試験がN Engl J Medに発表され、これはJNC8の結論とは全く違うものでした。

A Randomized Trial of Intensive versus Standard Blood-Pressure Control

The SPRINT Research Group

N Engl J Med 2015; 373:2103-2116 (open access)

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1511939

 

今年9月、SPRINT試験の問題点に関して、次の資料が出版されました。この資料によれば、SPRINT試験には信頼性がなく、それを根拠としている日本高血圧学会の新ガイドラインにも信頼性はないと考えられます。

 

医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長) 薬のチェックNo.85 vol.19 September 2019, p.104-108

高血圧ガイドライン 2019 の科学的根拠は希薄 130/80 未満を降圧目標とするのは危険

薬のチェック編集委員会

*高血圧ガイドライン 2019 の評価結果のまとめは、https://npojip.org/chk_tip/No85-f04.pdf のp.4

**日本のガイドライン作成委員の利益相反などの問題は『Editorial 高血圧ガイドライン:作成委員自体に問題あり』https://npojip.org/chk_tip/85-Editorial.pdf

 

p.106

2015 年に発表された SPRINT 研究 [14] の結果を受けて、欧米の高血圧ガイドラインで目標血圧を 130 未満にするとの改訂がなされました [15,16]。(中略)

「日本だけが孤立する必要はない」との2019GL 作成委員長・梅村敏氏の発言 [17] に表れているように、日本高血圧学会でも、降圧目標を 130 未満にするためのエビデンス探しが行われ、その結果が論文 [18] になりました。

 

p.108

 最大の根拠となった SPRINT 試験 [12] は、ほぼ同数を厳格群と緩和群に分け収縮期血圧がそれぞれ、121.4と 136.2 となりました。背景因子に明瞭な偏りはみられませんでしたが、結果に大きな矛盾がありました。

重篤な有害事象として急性の腎障害 / 腎不全になった人は厳格群が緩和群より 76 人(193 人と 117 人)多かったのですが、アウトカム評価のデータでは厳格群と緩和群で全く様子が異なっています。腎障害を起こす原因が働いた場合、もともと腎障害がある人のほうがない人よりも影響を受けやすいものですが、SPRINT 試験では逆でした。

 腎機能が低下していた人では、長期透析になった人は 6 人と 10 人で厳格群に少なく、試験前に腎機能が低下していなかった人では、腎機能検査値が 30%以上低下した人が緩和群 37 人に対して厳格群は 127 人と緩和群の 3.5 倍もいたのです。

 そして、循環器疾患の複合アウトカムや総死亡まで、厳格群が有意に優れていたと報告されています。

 この試験のほか、4年間の追跡で心血管疾患死亡が約2分の1になるなど、論文の撤回措置が取られたディオバンの臨床試験を彷彿とさせるような結果が報告された論文 [27] もありました(Web 資料1参照)。

 

Web資料1:SPRINT試験のデータの矛盾、Wei論文のデータの偏り

https://npojip.org/chk_tip/No85-f01.pdf

 

Web資料2:降圧剤使用の有無と予後への影響

降圧剤による総死亡の増加、悪性新生物の増加、自立度の低下、循環器疾患死亡危険度の増加、癌の増加、敗血症感染・死亡リスクの増加、これら降圧剤が不要で害を示すデータが、すべてガイドラインでは考慮されていない。

https://npojip.org/chk_tip/No85-f02.pdf

 

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SPRINT 試験の不自然で異常な挙動のまとめ 2019年10月4日改訂版

 

群分け

厳格群

緩和群

有意差

被験者のBMI

29.9±5.8

29.8±5.7

 

収縮期血圧mmHg

121.4

136.2

 

(1)アウトカム評価

臨床試験で収集したデータ

(b)試験前に腎機能が低下していた人

(b1)複合腎臓アウトカム

14人

15人

有意差なし

(b2)腎機能検査値が50%以上低下した人

10人

11人

有意差なし

(b3)長期透析になった人

6 人

10 人

有意差なし

(c)試験前の腎機能低下なし

腎機能検査値が30%以上低下した人

127 人

37 人

<0.001

(d)循環器疾患の複合アウトカムや総死亡

332人

423人

<0.001

(e)全原因死亡(総死亡)

155人

210人

0.003

(2)退院サマリーに記載

重篤な有害事象

(a)急性の腎障害/腎不全になった人

193人

117 人

<0.001

 

2種類の異なる情報: 臨床試験のアウトカム評価と退院サマリー

 

(1)アウトカム評価: 臨床試験のデータ

腎障害を起こす原因(この場合は降圧剤投与による血圧低下と害反応)が働いた場合、もともと試験前に腎機能低下がある人のほうが、ない人よりも害反応の影響を受けやすいものですが、SPRINT 試験では逆でした。

(c)試験前に腎機能低下のない人は、厳格群(127人)が緩和群(37人)の3.4倍(p<0.001)と、厳格群の方が圧倒的に腎障害を起こす人が多いのに、

(b)試験前に腎機能が低下していた人は、両群で差がないか、むしろ厳格群に腎障害を起こすことが少ない傾向があります(b1, b2, b3を参照)。

通常は、このような人たちでは、厳格群の方が腎障害が多いのが自然な反応です。

このような医学的な矛盾は、通常は起きないため、異常なデータ操作が行なわれた可能性が高いと考えられます。

 

(2)退院サマリー

ここに記録されている重篤な有害事象である(a)急性腎障害/腎不全は、退院サマリーに記載された病名情報であり、臨床試験用に収集されるデータ(アウトカム評価)とは別に記録されていると考えられます。

このデータでは、(a) 急性腎障害/腎不全は、厳格群(193人)の方が緩和群(117人)よりも多く1.7倍(p<0.001)となっています。

 

急性腎不全/腎障害をまとめた文献

「日腎会誌 2002; 44(2): 94-101、急性腎不全、菱田明、浜松医科大学第1内科」

https://cdn.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/44_2.pdf

には、次のような記述があります:

『急性腎不全と診断された患者全体の死亡率は50%近い(表 4)。これは,急性腎不全の多くが腎不全単独では起こらず,他の臓器不全を伴う多臓器不全の一部として急性腎不全が発症することが少なくないためである(表 5)。』

 

急性腎不全/腎障害と診断されると、死亡率が約50%にもなりますから、SPRINT試験の降圧剤投与による重篤な急性腎不全/腎障害は、「(d)循環器疾患の複合アウトカムや総死亡」「(e)全原因死亡(総死亡)」に悪影響を及ぼすのが医学的には自然な反応です。

 

このため、退院サマリーに記載されているように、「重篤な有害事象(a)急性の腎障害/腎不全になった人」が、厳格群(193人)の方が緩和群(117人)よりも1.7倍(p<0.001)有意に多く見られる場合には、「(d)循環器疾患の複合アウトカムや総死亡」「(e)全原因死亡(総死亡)」は、厳格群の方が悪い結果となり、緩和群の方が優れた結果になるのが自然な反応です。

 

しかし、このSPRINT試験は真反対でした。

(d)循環器疾患の複合アウトカムや総死亡は、厳格群(322人)の方が緩和群(423人)よりも0.76倍(p<0.001)と有意に少なく、

(e)全原因死亡(総死亡)は、厳格群(155人)の方が緩和群(210人)よりも0.74倍(p=0.003)と有意に少なくなっています。

 

このような異常な現象は、医学的には絶対にあり得ないことです。

このため、SPRINT試験には、信頼性はありません。

 

このような幾つもの不自然で異常な現象は、データ操作が行われ、捏造された証拠を示しています。

つまり、SPRINT試験は、悪質な捏造であり、信頼してはならないものです。(2019年10月4日改訂版の部分終わり)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 

 

このような悪質な捏造が行われた目的は、2013年の米国政府合同委員会のガイドラインであるJNC8を覆し、高血圧ガイドラインを捏造して血圧の基準値を低くして、より多くの人に降圧剤を飲ませて金儲けをすることです。

この悪魔的な陰謀をたくらんだのは、「高血圧マフィア」と呼ばれる巨大製薬企業とそれから金をもらった医学者連中です。

 

SPRINT試験は、医療の世界のインパクト・ファクターNo.1の学術雑誌であるNew England Journal of Medicine (NEJM)に論文が掲載されました。

 

NEJMの副編集長を長く務めたマーシャ・エンジェル博士は次のように述べています:

 

『医者はもはや、正当な信頼できる情報を医学論文に頼ることができない』

(Angell M, Industry-sponsored clinical research. A broken system. JAMA 2008; 300: 1069-71)

 世界のトップの学術雑誌の編集の中枢にいた医学者が、世界的に権威のあるJAMAアメリカ医学会雑誌に掲載したこの証言論文は、極めて重要な証言です。

つまり、NEJM, Lancet, BMJ, JAMA, PLOS ONE, Natureのような世界の一流の医学雑誌に掲載される臨床試験の信頼性は極めて低いのです。

今回のSPRINT試験の捏造は、その証拠です。

 

世界の医学は、極めて大規模な捏造が行われています。

 

英国医学界雑誌BMJの編集長フィオナ・ゴッドリー(Fiona Godlee)氏は、

BMJ 2012; 345: e7304

https://www.bmj.com/content/345/bmj.e7304.long

に論説「現在使用中の全薬剤の臨床試験データを」を発表し、全ての臨床試験の生データを公表し再解析することを要求しています。

 

世界の最先端では、『ほとんど全ての医薬品の有効性と安全性が捏造されているから、生データを全て公開して再評価させろ』とBMJの編集長が要求しているのです。

 

『独立した調査のため、入手可能にすべき

製薬産業は多くの良いことをしている。健康を改善し、命を救う薬剤を製造している。雇用を生み出し、経済成長を活気づけている。

悲しいことに、製薬産業は悪いこともしている。何十年にもわたって、引き続き、そして組織的に臨床試験データの公表を差し控え、誤った報告をしてきた[1]。

その結果、どの医療分野においても、広く使用されているほとんどすべての薬剤が、実際よりも安全で効果的であるように描かれ、人々の命を危険に曝し、税金を無駄遣いしてきた。このような意図的な歪曲は、科学的な違法行為である[2]。製薬会社が良いことをしているからといって、許せることではない。

ベン・ゴールドエイカーが、新著「Bad Pharma」の序論で述べているように、「世界中の製薬企業は過去 50 年間、極めて重要な革新的製品をいくつか生み出し、壮大な規模で人々の命を救ってきた。しかし、データを隠し、医師を間違った方向に導き、患者に害を与えることが許されるわけではない。」[3] 』

(翻訳:医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)、http://www.npojip.org/sokuho/no161-2.pdf)

 

ベン・ゴールドエイカー氏の著書「Bad Pharma」は、邦訳「悪の製薬」として出版されています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4791768647?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div

 

悪の製薬: 製薬業界と新薬開発がわたしたちにしていること

ベン・ゴールドエイカー (著), 忠平美幸 (翻訳)

出版社: 青土社 (2015/5/25)

 

内容紹介

規制機関と業界の癒着、治験結果の改ざんと隠ぺい、

研究論文の代筆とねつ造、臨床試験のアウトソーシング化、巧妙なマーケティング戦略……。

これはなにも特別な犯罪の話ではない、日常茶飯に製薬業界で行われていることなのだ!

知るのが恐ろしい、でも知らないほうがもっと恐ろしい製薬業界の闇。

信じていた医療の裏切りの実態に、気鋭のジャーナリストが切り込む。

それでも、あなたはその薬を飲みますか?

 

内容(「BOOK」データベースより)

規制機関と業界の癒着、治験結果の改ざんと隠ぺい、研究論文の代筆とねつ造、臨床試験のアウトソーシング化、巧妙なマーケティング戦略…。知るのが恐ろしい、でも知らないほうがもっと恐ろしい製薬業界の闇。信じていた医療の裏切りの実態に、気鋭のジャーナリストが切り込む。

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ゴールドエイカー,ベン

1974年生まれ。イギリスの医師・研究者にして「ジャーナリストや政治家、製薬会社、代替医療師による科学の利用と悪用」をテーマに活躍している気鋭のサイエンスライター。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院リサーチフェロー(2010年~)。「ガーディアン」紙に2003年から執筆している人気コラム「バッド・サイエンス」および本人主宰の同名のブログをもとにした初の著作『Bad Science』(『デタラメ健康科学』、河出書房新社、2011年)は、全英ノンフィクション・ベストセラー・チャートで第1位を獲得

 

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