『モモ』の著者である児童文学作家ミヒャエル・エンデ氏の「世界の中の様々な力」
『モモ』の著者であるドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ氏(Michael Ende, 1929年11月12日 - 1995年8月28日)は、
・世界の中には様々な力が働いていること
・それが助けの手をさしのべてくれたり、必要な条件をととのえてくれたりすること
を書いています。
エンデ氏の言う「世界の中の様々な力」とは、恐らく
法=ダルマ=真如=空=天の父=宇宙の英知=万物の創造主=宇宙意識
のようなものであると思われますから、関連する部分をご紹介します。
出典:
目からウロコとりなしの祈り
来住英俊著
出版社: 女子パウロ会 (2019/4/1)
p.52
『モモ』の著者、ミヒャエル・エンデが次のように語っています。
『ぼくは単純にこう確信しているんだ。
つまり、人間は人間だけですべてをつくる必要はない。
世界にはほかにいろんな力がはたらいている。
それらが助けの手をさしのべてくれたり、必要な条件をととのえてくれたりするんだ、とね。
・・・・世の中では、幸運にも救いの条件が突然ととのうことがある。
・・・・これまで不可能だと思われていたことが、可能になる。
ぼくらには、それがそもそも可能になったということが、どうしてもわからない。
ところがそれが現実のものになる。
個人の生活でも、そういうことがある。
ぼくのこれまでの人生でも、絶対にありえないと思っていたことが、何度か現実になった。
そうすると、まるで突然、不可能だと考えられていたものが、みんな可能になってしまう。
そういうことは人類の歴史にもあると思うんだ。
(『オリーブの森で語り合う』岩波書店239~240ページ)
p.61
エンデも先に引用した文章に続けてこう言っています。
『もちろん、それだけを当てにしてはいけない。
手をポケットにつっこんだままじゃ困る。
でもそういう希望があると、もっと動きやすくなる。
・・・・人間がアトラスのように地球全体を自分の肩に担ごうとしたら、くずれて倒れてしまう。
そんな重みには耐えられないんだ。そしてそんなことをしても、だれの助けにもならない。
(240ページ)