相棒たち

smash・桜子・ポロ・カフェラテ・knee・「あゆ」は天寿を全うし、独りになった相棒「カプチーノ」。

轍(わだち)・・・昔こんな「詩」があった:その43

2020年10月23日 | 詩・唄・歌・曲
♪ いくつかの盆が過ぎ いくつかの齢を取る
♪ 秋の日和の陽だまりの中を
♪ 亡き父は縁側に いつも湯呑を置いていた

♪ コスモスが咲いている 風が来て揺れている
♪ そんな風情に目を細めながら
♪ 一服の茶を啜る 静けさ好む父でした

♪ 取り越し苦労をしてきた様な 父の目元の笑い皺
♪ 過ぎた昔を懐かしむように
♪ 湯呑を包む父の手を 思い出します今も今も

♪ こつこつと働いて 愚痴さえもこぼさずに
♪ 妻を愛して 子供を愛して
♪ ささやかな人生を ひたむきに生きた父だけど

♪ 手に取れば重たくて 古びてる欠けている
♪ 茶渋の付いた湯呑み茶碗に
♪ 亡き父は何を思い 何を語っていたのでしょう

♪ 取り越し苦労をしてきた様な 父の目元の笑い皺
♪ 揺れるコスモス慈しむような
♪ 静かな父の眼差しを 思い出します今も今も

♪ 取り越し苦労をしてきた様な 父の目元の笑い皺
♪ 過ぎた昔を懐かしむように
♪ 湯呑を包む父の手を 思い出します今も今も

詩:高田ひろお、曲:杉本眞人、唄:あさみちゆき「秋櫻の頃」

YuoTubeへのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=cMPnHwDIyyI


「秋桜」と書いて、「コスモス」と読ませる。
今では一般的になったこの当て字を最初に使ったのは「さだまさし」だ。

「秋櫻の頃」は、タイトルからして、山口百恵の唄「秋桜(作詞作曲:さだまさし)」を連想させ、さらに、「陽だまり」「縁側」というフレーズも「秋桜」の情景そのものだ。

敢えて、似せて作ったのかもしれないが、穏やかなメロディと「あさみちゆき」の語る様な柔らかい唄声がいい。

我が家にも縁側はあるが、そこで茶をすすった事はない。
そもそもコスモスを植えていない。
「こつこつと働いて」きたか、「ささやかな人生」だったか、「ひたむきに」生きて来たか・・・
どれもしっくりと当て嵌らない気がするが、一所懸命働いては来た。

長距離のハンドルを握る時、32年前に逝ったオヤジを想い出す。
睡魔に襲われハッと我に返る事が何度か有ったが、幸いどれも事故には至らなかった。
生涯タクシードライバーだったオヤジが助けてくれたと思っている。

茶渋の付いた湯飲み茶わんなど、形見になる筈はないが、あの「真っ白な陶磁器」なら、誰かに使ってもらえるかもしれない。
他に何か形見となる様な物はあるか、捜しておこうか・・・



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