堀江（元）社長逮捕について

　一時は「時代の寵児」などと言われ、自民党政権サイドから国政にも参加しようとまでのし上がった、堀江貴文livedoor元社長。
　10日間の拘留が認められ、取り調べが早速始まったが、堀江氏は「不正なことはしていないと思っている」との答えに終始しているという。

　逮捕されて一転、マスメディアのほぼ全てが「堀江叩き」に回ったようだ。その中で出てくる年寄りたちは、口を揃えて「彼はやり過ぎた」と言っている。
　余程気に食わなかったのだろうが、もっと早くから批判すべきだ。今となっては、唯の弱い者イジメになりかねない。

　面白いことに、インターネット、特にブログでは堀江氏に対し好意的、とはいかずとも批判的ではないところが多い。
　確かに、今の「堀江が全部悪い」的な風潮は主にテレヴィや新聞が作り出したイメージに過ぎない。例えば、証券取引が全面停止になってしまった原因は、堀江氏ではない。検察が市場への配慮を何も考えずに突撃してしまったのが悪いのだ。
　個人投資家がlivedoorに金をつぎ込み、大損をしたというが…投資というのは、必ずしも儲かる訳ではない。文句を言っているのはそんなことも分かっていない素人。きちんとした人たちは、「勉強になった」と言っている。

　現状から見ると、堀江氏は違法行為を行っているのだろう。だが、堀江氏の主張にも一理あるように思う。
　彼は以前から、業界の暗黙のルールを破り、法の隙間をくぐってきた。先住者にとっては大変煩わしい行為だが、後発者が割り込んで勝ち抜くためには、そうすることも必要ではないか。

　「荒っぽいやり方で自分だけが儲けようとした」と批判している人間がいるようだが、資本主義を勉強し直した方が良いのでは。