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Meister von Grünfelder

日々の出来事を綴ります。たまにまともなことも書くかも知れません。

日常の喪失

2009-08-16 08:13:06 | Poesie
 いつもと同じように目が覚める。  いつもと同じようにご飯を食べる。  いつもと同じように外に出る。  いつもと同じように仕事をする。  全部、いつもと同じように。  日常に埋没するということは、容易だ。  そして日常が幸福であることに、失って初めて気付く。  針のように繊細であった筈の神経が、亀の愚鈍。  それが永劫に続くものと思い込んでいる。 . . . 本文を読む

別離

2006-11-19 21:28:52 | Poesie
 夜の闇に 白い吐息が浮かびます  季節外れの眩しい花火は とても綺麗で目も霞む   ひとつ  ふたつ  また、ひとつ  きっと あの人の想いも 空に昇ってゆくのです  見えぬ 光、に 思うのは  今はもう亡いあの人と 言葉少なに語る 夢  目から零るる涙すら 忘らるるほどに   遠い  聞こえぬ 音、に 耳をすませば  瞼の裏に ただ その笑顔   ひとつ 、ふたつ  また ひとつ  流れ . . . 本文を読む

詩集

2005-08-30 21:42:00 | Poesie
 今日偶然入った、素晴らしいサイト。  「World Prayers」というこのサイトには、非常に沢山の詩が載っている。  その中に、「Do not stand at my grave and weep」というものがある。 Do not stand at my grave and weep Iam not there. I do not sleep. I am a thousands wind . . . 本文を読む

2005-08-22 21:50:36 | Poesie
 あれはなに?  スカートの裾を掴み、子はそう問う、  ひたむきな眼で空を見据えて。  あれは、あなた。  母は優しく頭を撫でる、  ただその横顔だけを見つめて。  青を背景に飛ぶは、1匹の蝶。  その向こうには、ごうごうと唸りを上げる飛行機。  ひょろろと声を響かせる、とび。  子は更に問う、  どれがいちばん?  母は黙って子を指差す。  ぼくが、いちばん?  懸命な幼い頭。  青空には . . . 本文を読む

囀り

2005-05-18 06:03:21 | Poesie
 一羽のツバメが鳴いています、  電線の上で鳴いています。  クルクルと響くその声は、  何を思っているのでしょう。  ツバメが朝から鳴いています、  電線の上に留まっています。  五線譜に書かれた音符のようで、  でもたった一つの音符です。  クルクル鳴いている音符、  少し寂しげな音符です。  ずっと黙って眺めていたら、  音符が二つに増えました。  辺りに響く音楽が、  だいぶ賑やかに . . . 本文を読む

あるく

2005-01-21 01:36:58 | Poesie
 みちをあるく。  くらいみちをあるく。  ただひたすら、  みちをあるく。  あかるいみちをあるく。  ただひたすら、  みちをあるく。  うつくしいものをめにもせず、  やさしいものにふれもせず。  わきめもふらず、  みちをあるいている。  あゆみをとめることがある。  ときおりすぎるくもが、  つかれたかげをけす。  しばしふるあめが、  やさしくはだをなでる。  そんなと . . . 本文を読む

父の背中

2005-01-15 22:54:50 | Poesie
 俺の仕事は魚屋だから、何も大したもんじゃない。  父は決まってそう言った。  日の出前から支度して、いつも車で走る父。  会社に出掛ける父を、家族みんなで玄関先まで見送った。  いつからだろう、父を見送らなくなったのは。  いつからだろう、父の背中が小さくなったのは。  ご飯も風呂も何もかも、好き放題のし放題。  我が儘ばかりの父に、文句も言わない母。  父は、家では仕事のことを話さない . . . 本文を読む

寒空

2005-01-15 22:51:58 | Poesie
 坂道を下る、  どんどん下る、  ボクは小さい、  昔よりずっと小さい。  あんなに大きかった筈のボクは、  こんなに小さくなった。  優しい気持ちを手に入れて、  大切な人を失って、  坂道を登る、  ずんずん登る、  ボクは強い、  昔よりずっと強い。  あんなに弱かった筈のボクは、  こんなに強くなった。  強固な心を手に入れて、  優しい気持ちを失って、  欲しいのは唯、   . . . 本文を読む

終わりと始まり

2004-01-02 00:00:00 | Poesie
美しいものを観よう、 不完全なもの故の安らぎを、 完全なものへの憧れを、 その胸に抱きながら。 醜いものを観よう、 低いもの故の喜びを、 完全なものへの嫉みを、 その身に隠しながら。 . . . 本文を読む

花に wish to flower

2004-01-01 03:29:00 | Poesie
 部屋の窓から、空模様を見ていた。  向かいのアパートに住んでいる男の子が、いつものように帰ってきた。  カップ麺の入った袋を右手に提げて、背中にはバッグを背負って。  きっと、角のコンビニで買ってきたに違いない。  コンビニを出るときだって、うるさいくらい「ありがとうございました」を言われたに違いない。  僕も今朝、ピアノの楽譜をコピーするためにそのコンビニに行った。  レジに立っている女の子は . . . 本文を読む

迷路 maze

2004-01-01 03:28:00 | Poesie
 あちらこちらへと目は向くけれど、  結局のところ先人の作った道だ。  偶には行き止まりだってあるから、  いつもそう順風満帆って訳にはいかない。 . . . 本文を読む

眺める window shopping

2004-01-01 03:26:00 | Poesie
 ショウ・ウィンドウに飾られた、華やかな商品は、  いつも煌びやかな光を浴びて、美しく輝く。  しかしそれも、誰かに気に入られる迄のこと。  いつかは買われ、ショウ・ウィンドウから居なくなる。  万人に綺麗な姿を見せることは出来ないけれど、  アナタにだけは、最高の姿を見せられる。 . . . 本文を読む

太陽 sunlight

2004-01-01 03:25:00 | Poesie
 地平線の向こうに陽が沈む、  今日の悲しみ、今日の喜び、  全てを運び去る為に。  明日の夢、明日の希望、  全てを連れて来る為に。  誰が見ていようと、誰も見ていまいと、  陽はまた地平線から昇る。 . . . 本文を読む

微睡みに寄せて half-asleep

2004-01-01 03:24:00 | Poesie
 春の乙女が喜びに踊る、  冬の魔女が去り、あの人が戻ってきたと。  力強い笑顔を見せるあの人が。  魔女に唆されていた陰鬱な雲にも打ち勝ち、  草木の芽たちが集めた精一杯の魔力を受け取って。  明るく笑う動物たちは喜びに、  雪解けの作る流れに沿って理由もなく駆ける。  青空の下を飛翔する鳥たちは、  未だ眠るものに春の訪れを知らせる。  春がやってきたのだ。 . . . 本文を読む