当直明けの昼間、札幌駅前に出てぼーっと座っていた。
うららかな陽射しが心地好い…ああ、このまま眠ってしまいそうだ。
なんて思っていたら、何か寄越せ、とばかりにハト達がじわりじわりと攻め寄せてきた。
いや、今何も持ってないんだよね、と手を振り、ハトはしばらく遠巻きにしていた。
しかしその包囲網の同心円は徐々に狭まっていく。
そして、切り込み隊長が僕の目の前20cmのところで立ち止まり . . . 本文を読む
久し振りに良い本を読んだ、と云うのが読了後の感想。
書店で目に留まった。
タイトルと装幀が素敵で、それだけで購入した。
書き出しのやや過激な文を見て「しまった…」と思ったが、読み進めると評価は反転した。
素敵で物悲しい、少女(たち)の物語だった。
それと時を同じくして購入したのが、「夜は短し歩けよ乙女」。
これもタイトルと表紙だけで購入を決めた。
こちらは、読み始めてすぐに『当 . . . 本文を読む
日曜日、久々にゆったりできる休日。
友人が行きたがっていた「人体の不思議展」に、解説員として付き添いで行くことになった。
快晴・日曜といった条件に加えて札幌での開催最終日ということもあってか、会場は非常に混雑していた。
これは大変かな…とも思ったが、中の展示は非常に素晴らしかった。折角行くなら見たいと思っていた、血管だけを抽出したモデルも見ることができた。
友人にあれこれ説明しながら廻 . . . 本文を読む
札幌の某高校で、学校検診の際に「胸を触られた」「ブラジャーを外された」と女子生徒多数が訴えたことにより検診が中断するということが起きたそうだ。
その後の展開も笑えるもので、校長が「不愉快な思いをさせて申し訳ない」と生徒に謝罪し、学校は女子生徒に『胸を触られて不快だったか』というアンケートを取る始末。
その為、法で定められた期限の6月までに検診は終わらなかった。また、学校医は「学校の対応はおか . . . 本文を読む
今日は朝から明日まで当直…。窓から見える青空が眩しい。
熊本の赤ちゃんポストにはまた1人預けられたそう。
このポストは『責任』の意味を知らない大人に早くも有効活用されている。みんな逮捕しようよ。
三重県では保育所でコンニャクゼリーにより窒息死した子の両親が、何故かメーカーを訴えている。
市の職員を訴えるだけならいいけど、この分だと日本が訴訟国家になるのも時間の問題だ。
切り餅のサト . . . 本文を読む
今日の麻酔も、まあ無事に終わり。
深夜の寝台車にて札幌へ舞い戻る。
いつでもどこでも血中濃度のシミュレーションが出来る環境を作るため、小型PCの購入を検討中。
慣れているから自分では自信を持って使っていても、他の人を安心させる材料は必要。
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今月で麻酔科での研修を終えて、別の科に行ってしまう先生方のために、お疲れさまの意味を込めた食事会があった。
一年前は自分もそういう立場にいたかと思うと、何とも言えない感慨がある。
僕は、麻酔科医としてやっていこうと思った。
…で、研修医の先生方は今日までなので、こんな時間にケーキ作りをしているという訳だ。
まだちょっとアルコールが残っている気がしつつ。 . . . 本文を読む
ちょっと週末は疲れ気味だったものの、昨晩は僕の歓迎会を教室で開いて戴き、大変幸せに過ごした。
そして今朝、いつものように気分良く出勤した筈が、どうも体が重い。
あれあれ…? と思いながらも午前の麻酔を終え、昼食を取った際にようやく原因が判明。
脱水。
お酒って、体の水を奪うのね…。
さて、ちょっと世間から離れている間に恐ろしいことが何件か起こっていたようで。
熊本の「赤ちゃんポ . . . 本文を読む
夕暮れ、家路を急いでいた。
こんな日に限って、信号機は無情なものだ。
狙い撃ちされたかのように、足止めを受ける。
何度目だったろうか。
飽きもせず立ち止まっていると、空から何か白いものが交差点の真ん中に舞い降りてきた。
桜の、花片。
辺りを見回しても、桜の木は何処にもなかった。
何だかすっかり嬉しくなって、ゆっくり帰ることにした。
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最近ちょっと仕事の忙しさや生活の変化で気持ちがささくれ立っていたのか、ふと我に返ってみると綺麗なものを目にする努力をしていないことに気がついた。
幸い、今日は昼前から中学校以来の友人に札幌を案内してもらう予定になっている。本当は3人で遊ぶ予定だったが、1人は体調不良で残念ながらお休み。
ちょっと、心の骨休めをしようと思う。 . . . 本文を読む
後輩から知らされて知った映画。
学生の頃の同期の医師が、メインのキャラクタとして扱われているらしい。
医師役は、大沢たかお。
本名のフルネームで検索したら、写真が出てきてしばし懐かしい気持ちになった。
あれ、でも彼ってこんなに色男だったけ(失礼)。彼は、学生の頃から心優しい人だった。さだまさしとの縁は、大学祭以来なのだろうか。
知り合いが小説に出るというのは、何だか不思議な心持ちであ . . . 本文を読む