春空を見上げれば、それはいつでも美しい。
その美しさに、ボクは自らの醜さを恥じる。
躯体のではなく、己が心の醜さを恥じる。
美しい心を少しでも保てるように、
ボクは空を見上げ、大気を精一杯吸い込む。 . . . 本文を読む
通り過ぎるのも良い、
立ち止まるのも良い。
待ち合わせに使うのも、
座って休んでいくのも。
毎日立ち続けるキミは、
誰の道標になりたい?
毎日待ち続けるキミは、
誰の終着点になりたい? . . . 本文を読む
春の息吹が感じられるころになると、
大地が希望に輝いてくる。
闇の中に夢見る草木のその夢は、
朝になれば霜に変わり、
自身の上に薄く白く、そっと積もる。
朝日が昇れば、陽光の魔力で霜は熔け、
夢は大気中に拡散して新たな芽を育む。
吸い込んだボクはその強固な意思に軽く咳き込む、
気化していても、希望の意思はそんなにも強い。 . . . 本文を読む
人はその人生であとどのくらい、
満月のように輝けるだろうか?
最高の輝きを憶えている為に、
ボクは8秒前に遡る。
人はその人生であとどのくらい、
満月を見上げるのだろうか?
最高の輝きにまた出会う為に、
ボクは待つ、
次の28日後を信じて、
更に次の28日後を信じて。 . . . 本文を読む
ボクはキミを見てる、
いつもこんなに我が儘なボクを、
真っ直ぐに受け止めてくれるキミが好き。
自分の所為じゃないって知っているのに、
優しい目をして謝るキミが好き。
どんなに疲れてたって忙しくたって、
雨の日も風の日も頑張るキミが好き。
キミは誰を見てるの? . . . 本文を読む
絶対に破れない、
そう思っていたものがある。
そんなものが、
破れることがある。
そして、
破れない限界なんて無いことに気付く、
限界を決めていたのは自分だと気付く。
破っていこう、
どんなに辛い努力でも、
時間が経てば笑い飛ばせるさ。 . . . 本文を読む
晴れの日も雨の日も曇りの日も、
その木は黙って立っている。
過ぎ去っていく思い出と、
通り過ぎていく人の記憶とを忘れずに。
自分だけが変わらないと、
美しい花を咲かせるのが毎年のこと。
自分さえ変わらなければ、
いつか、きっと。 . . . 本文を読む
来年のことを話すと鬼が笑う、
そう言って未来を見ようとしない。
今日を生きるのは大切なことだけれど、
それなら曇った眼鏡と一緒だよ。
いつ壁に当たるか分からないのに、
眼鏡を拭かないなんて莫迦げてる。
そしてそのうち気付かないうちに、
眼鏡が曇っていることにも慣れ切ってしまう。
誰のことも気に掛けず、
自分しか見えなくなってしまうのさ。 . . . 本文を読む
知らない言葉を耳にしたので、
辞書を開いて調べてみた。
載っていた説明を読んで、
ボクは理解して安心した。
知らない感情が芽生えたので、
やっぱり辞書を開いてみた。
説明は何処にも無くて、
ボクは安心した、
この感情はボクのものに違いない。 . . . 本文を読む
どんな獲物だってイチコロさ、
狙った相手は逃さない。
自慢気に語るキミは誇らしげだ。
しかし果たしてそうなのだろうか?
狙っているのではなく、
狙わされているのだったら?
本当は自分が狙われているのだったら? . . . 本文を読む
ボクは、美しいものがあることを知っているけれど、
美しいものは美しくないことも知っている。
『もの』が美しいことなんてあるだろうか?
美しいものを美しいと感じることは幸せなことだ、
本当は、ものが美しいと感じる心が美しいんだから。 . . . 本文を読む
形あるものは皆いつか無くなるものだ、
そうやって大人ぶることはいつも簡単なこと。
大切な思い出は心の中にある、
そう嘯いても矢張り失われるものはある。
あのときのボクの笑顔は仮面に過ぎず、
素直に声を上げて号泣したキミだけが真実。
飾ることで自らを守ろうとしても、
誰から、何から、守るつもりなのか?
飾らないことが強さだと気付いてもいない、
そんなキミの純粋さだけが変わらない。 . . . 本文を読む