座間市K邸の庭造りが終了いたしました。
ふわりの庭造りを依頼くださるお客様は、当然の事ながら様々な美意識・感性の方がいらっしゃいます。
ちょっとエバって言わせて頂くなら、どの方も本当にセンスが良い。
そして、とても個性的でもいらっしゃいます。
当然に庭に対する要望も様々。
庭を作る際には、このお客様のご要望を感じ取る事が一番に大事と感じます。
野草を使った庭でありながら、「和風すぎず」「適度に荒れた感じ」「野趣溢れる感じ」「モダンに」等々。
これらは、もう言葉では伝わらず、建物の外観や、お客様の服装・雰囲気、趣味などから「探っていく」という表現が近いと思います。
前置きが長くなりましたが、今回のK様も「あまりきっちりとし過ぎず、和風過ぎず」というご要望がありました。
奥様は、茶道を教えられていて、茶花にも詳しい。
実際に、新居には茶室がありながら、インテリアはどこか北欧風という、絶妙なバランス感覚の持ち主。
そんなオーナーに似合う庭造りの過程は、モダンでありながら野趣溢れる、建物とのバランスを見ながらの作業になりました。
下は、植物を仮置きした状態。
もともとあった草木も活かしながら、バランスを見ながらの作業になります。
実は、ふわりの庭造りには「フラワーアレンジメント」の要素を多く取り入れています。
詳しくは書きませんが、ポイントは「目線」と「奥行き」です。
私自身、「フラワーアレンジメント」を仕事にしていた時期が長いので、自然にこういう形になるのですが、今考えると良かったかなと思っています。
色合わせも、グリーンの組み合わせも、「フラワーアレンジメント」の経験が基礎になっています。
それに、花屋の仕事って、短い時間でお客様の趣味やご要望を把握しないといけないでしょう?
これは、ある意味すごい人間観察に繋がる 笑。
ですから、今回のように、特別な感性をお持ちのお客様にも対応できるのだと思います。
今回の仕事でも沢山の学びがありました。
そして、作業後に美味しいお抹茶も頂きました。
本当に、感謝!感謝!です。
風に揺れる野草と、気持ちの良いウッドガーデン。
屋根の隙間から見える空が、前より少し身近に感じられ・・。
杉並区Y邸のデッキガーデンが完成しました。
植え込み自体は二日程度で完成しましたが、ウッドデッキ施工前からの打ち合わせでしたので、初めてお会いしてから随分と時間が経った気がいたします。
当初は、通常通り塀との間にスペースを作り、樹木を中心とした植栽の予定でしたが、施主様がどうしても草花を植えられたいということで、ちょっと工夫を要しました。
なんでも、施主様がお母様との思い出の中に可憐な草花があったということで、身近に楽しみたかったというのが理由でしたが、結果まさに草花を身近に感じる空間、スペースを完成することが出来ました。
下はウッドデッキ施工前と、植栽前の画像です。
ウッドデッキ自体にプランターの嵌め込み部分を作り、そこに秋の七草を中心とした植栽を行いました。
メインには「黒竹」を使用。
嵌め込み部分には特に頑丈に加工して頂いています。
職人さんも当初、「こんな面倒な事やりたくないよ」と言っていたそうですが、なんだかんだ完璧なものを作ってくれましたよ(笑)。
特に丸型プランターの嵌め込みは、プランターの形に合わせ、斜めにカットしてくださったそうで、本当に大変だったと思います。
植栽を見た工務店さんも出来上がりに驚いていて、今後に繋げられたらと話していました。
なによりも、施工後、草花を眺めながらデッキで頂いたお茶の美味しかった事!
豊かな生活の始まりを実感いたしました。
今回の施主、Y様とはなにか不思議な縁を感じていて、こんな不思議な事もありました。
実はY様との出会いが、アイヌ文化への興味を持つきっかけになり、なにかプリミティブな感性を分けて頂いた気がします。
*今度実はアイヌ料理屋さんにご一緒することに!
なにより、自分の中の新しい引き出しを作って頂いたようで、私自身次に繋げられたらと思っています。
とにかく、こういう素敵なお客様との出会いが愉しみであり財産であると感じます。
貴重な機会をありがとうございました!