「庭楽」という暮らし方

風(ふわり)が手掛ける庭造りのコンセプトは「庭楽(にわらく)」。
庭を遊び、庭を楽しむこと・・。野草と雑木の庭造り。

庭造りサイト移転しました。

2013-05-24 08:29:11 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り



庭造りサイトは移転いたしました。

新サイトは野草の庭・茶庭づくり 風(ふわり)になります。

こちらからお入りください。









































































































































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植栽で明るさを・・  品川区T邸の庭造り

2011-10-23 22:34:13 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り


after






befor





大田区T邸の庭が完成いたしました。

今回は、秋の植栽という事もあり、植物の仕入れに苦労しましたが、結果良い植物との縁に恵まれて無事終える事が出来ました。

今回もsside 一級建築士事務所様のご紹介でしたが、とてもモダンな建物としっとりと落ち着いた環境に建つ家の為、植栽に明るさを取り入れるため、斑入りの植物を多用いたしました。

結果、ホワイトガーデンの趣が加わり、姫シャラの紅葉と相まって、個性的な植栽になりました。

画像は、befor&after。



























また、今回はとっても穏やかで素敵なご夫婦の施主様でしたので、終始気持ち良くお仕事させて頂きました。

シンボルツリーの「姫しゃら」本当に良い木が見つかったのですが、樹木も人を選ぶと言いますか、大切にされるお家に嫁ぎたいと思うのは人間と同じと申せましょう。

植える「親」である私たちも娘?の良縁に一安心。

幸せになってくれる事を願っています 笑。










野草と雑木の庭・茶庭 庭造り専門サイトが出来ました!

2011-08-12 10:17:23 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り
野草と雑木の庭・茶庭 庭造り専門サイトが出来ました!




http://www.28fuwari.com 
            にわ ふわり どっと こむ



施工例等も多数掲載しています。

是非ご覧下さいね!

こおろぎの鳴く庭  千葉県A邸の庭造り

2011-07-03 18:09:44 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り












千葉県A邸の庭造り。

初めてご連絡を頂いたのが昨年の秋。

「こおろぎが鳴くお庭が理想」というリクエストでのご依頼でした。


千葉での本格的なお庭造りは初めて。

実は、以前にも何件かご依頼があり、でもなぜか打ち合わせより先に進まず・・。

「千葉は縁が無いのかな」と勝手に決め込み、最初はお断りしてしまったのです。

その後、アドバイスだけはさせて頂こうと思ったのですが、メールの不備等があり、行き違いが続き・・。

「植物を見繕って、送っていただいても結構です」と、本当に当店の庭造りを気に入って下さっているお気持ちを感じ。

打ち合わせだけでもと伺いました。

そこでお会いしたご夫妻のお人柄と、ちょっと個性的で素敵なお家を見たとたん、「良い庭になる!」と確信し、施工させて頂く事になりました。

下は施工前の画像。











まだ時期的にも野草が芽を出したばかり、まだまだボリューム感に乏しいですが、この時期に植栽をすると、梅雨を迎えた後が歴然と違います。

春の植物はもちろん、秋の七草の藤袴や薄も植わっています。

きっと秋にはご希望どうり「こおろぎの鳴く庭」が出来上がっている事でしょう!


メインツリーの「ヤマボウシ」も良い株に出会う事が出来ました。

奥様は北海道のご出身で、塀で囲う庭には違和感があるそうです。

きっと、ご近所のお子様や住む方々が気軽に訪れる庭になるに違いありません。

この度は、当店を見つけご依頼いただき、本当にありがとうございました!






その後のBefore&After 世田谷区H邸 施工後半年

2011-07-03 18:02:58 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り
施工後半年 現在の様子



施工直後





世田谷区H邸の施工は昨年の10月。

約半年を経て、様子を伺いに行って参りました。


施工自体は秋でしたので、その年は大きな変化はないのですが、冬を越し梅雨の時期に入ると、野草が一気に成長を始めます。

この「冬」と「梅雨」を迎え超える事が野草の庭造りの要で、この時期にある意味「ドラマチック」な変貌を遂げていきます。

画像を見比べていただければ歴然ですが、半年と少しで、随分と自然な趣に変わってきました。

当然、施工後にも、見た目の完成度を求めますが、このように半年、一年、数年と経年変化を念頭にプランニングするのが大事という事が判って頂けると思います。


下は南側のお庭の様子。



施工後半年 現在の様子



施工直後





奥様は茶花をされるので、庭の花を活用頂いているとのことですが、大いに切って楽しんで頂ければと思います。

実は、それが野草の庭を上手に維持する一つの秘訣で、また「庭楽という暮らし方」の大きな愉しみの一つと申せます。

そしてなにより大事な事は、庭の植物に関心を持って頂く事。

面白い事に、男性と女性では、植物に対する接し方というか見方が違っていて、女性は「感性」で楽しみ、男性はどこか「研究型」とでも言いますか、深く入り込んでいく方が多いようです。

もちろん、楽しみ方は人それぞれ。

不思議な事に、都会にあっても、野草の庭の中には「古き良き日本の風景」が隠れています。

自然、そこに住まわれる方も、地に足を付けていると言いますか、そこはかとない「モダーンさ」を纏っているような気がいたします。


ともかくも、野草の季節の変化、経年変化を存分に楽しんで頂ければと思います。

野草は日本人のDNAに潜む、奥床しい感性を呼び起こしてくれると思います。

本来の自分に立ち返り、悠久の大地の記憶に想いを馳せる事。

深い癒しの体験は、植物、野草と共にある暮らしの中にあるのかもしれません。






日蔭の通路を「野草の和の小庭」に・・    杉並区Y邸の庭造り

2011-07-03 17:23:52 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り










杉並区のY様は、以前南西側の庭造りをさせて頂いたお客様なのですが、その当時から、今回の日があまり当たらない家の裏側の通路を庭として利用したいとのご相談がありました。

と言いますのも、こちらの通路に面して和室があり、正直、そこからの眺めが味気ない。

また、隣家の玄関通路に沿う場所な為、大きくなる樹木も避けたいとのことでした。


そこで今回ご提案したのは、茶庭風の「野草の和の小庭」。

本来の茶庭は、あまり多くの種類の草花や、花物は植えないのですが、もう少し季節感のある、「野草の和の小庭」をプランニング。

ご提案からご契約、施工にと関わらせて頂きました。



Before&After、下が施工前の画像です。

どのご家庭にも存在する、なんでもない通路。







そして施工後。






限られたスペースが、情緒たっぷりの癒しのスペースに変身しました。

蹲や石材、飛び石も、天然の良いものを使用。

茶庭を得意とする当店は、小さいスペースの庭造りも妥協しません。


砂利を全面に敷き詰めなかったのはご主人様のご要望で、自然に生える雑草の管理を通して、ご自身も庭に接する事を続けたいとのことでした。

お住まいになるそれぞれにの方々に、庭に対する思いがある。

その、細やかな想いにお答えするのが「ふわりの庭造り」の根本精神です。

最後には「期待以上の出来栄えでした!」と、とっても喜んで下さり・・。


日々丁寧に暮らす、癒しと安らぎの庭。

ふわりの庭造り「庭楽 Niwaraku」

ここから、野草とお客様との幸福な関係の始まりです!


想いを形に・・ 世田谷区H邸の庭造り

2011-07-03 17:22:07 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り









世田谷区H邸の庭が完成しました。

こちらの施主様は、初めて打ち合わせに伺った際から、明確なビジョンをお持ちで、我々はそれを形にするという、とてもやり易く、また難しい作業になりました。

メインツリーは、こちらで用意することになりましたが、その他の樹木は、千葉のご実家から運ばれました。

なんでも、お父様が丹精込めて育てられたということで、実物を見るまでは不安でしたが、なるほど素晴らしい樹木ばかりでした。


また、石材は、お友達から頂くことに。

海外に移転される方なのですが、大事にされていた石材ということで、私が頂きに上がりました(この際、生まれて初のぎっくり腰を体験・・泣)。

そんな想いが形になったのが上の画像です。



下は施工前の様子。











奥様はお茶を嗜まれるということで、茶花たっぷりのお庭に。

下はイメージ画。









こちらはアプローチです。







思い入れのあるお客様との作業は大変ですがやりがいもあります。

美意識の高いお客さまであれば尚のこと。

今回は特に、他の業者さんではやらないことに多数取り組みました。

難しかったですが、自分たちも成長できたと思います。

今回も協力してくれた、「グリーンアドバンス」、「ぎんどろ舎」、ありがとうございました。

このチームでこれからも「夢の庭」を作っていきますよ~!

ご期待下さいね!


世田谷区H邸 変化のあるアプローチ

2011-07-03 17:19:58 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り







世田谷区H邸の玄関の植栽。

変化のある、叩き出しのアプローチ。

美意識の高いご夫婦の住まわれる家の場合・・。

















Befor


10月の庭の施工が終わった際の詳しくご紹介します。

新宿区N邸 高台の野草の庭

2011-07-03 17:18:10 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り














新宿区N邸の庭造りが終了いたしました。

建築士さんのご紹介で、初めて下見をしたのが七月。

庭造りというのは、施工自体は二日程度で終わるのですが、下見から打ち合わせを重ね、プランニング、そして施工までの過程に時間がかかります。

でも、初めての下見の際に、建物やロケーション、そして何より施主様のお人柄で、結果が見える部分もあります。

今回のN邸も、施主様に初めてお会いした時から、良いものが出来る確固としたイメージがありました。

ちなみに画像は初めてお打ち合わせの際のもの。


















新宿のビル群が一望できる最高のロケーション。

天空の野草の庭の完成です。

















お子様が、土に触れる場を残すという、施主様の優しいお心遣いで、土の匂いのする豊かな空間が出来上がりました。

土が豊かなら、そこに暮らす人も生活も豊かになるという、まさに「たっち・ざ・あーす♪」な空間。

素敵な仕事に関われた事、本当に感謝しています。

施主のN様、設計士のKさん、いつも頑張ってくれるN君、T君、本当にありがとうございます♪







豊島区N邸 茶庭の出来るまで・・。

2011-07-03 17:16:04 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り










豊島区N邸 茶庭が完成しました。

今回は完成までの過程をご紹介いたします。



初めに打ち合わせに伺ったのは、建物の完成前。

まだ、こんな感じです。









和風かアジアンか、迷われていた施主様にご提案したイメージ。

T君の素敵なスケッチ。









和風に決められた後の最終のプラン。







そして、金魚を飼われるということで、蹲ではなく水連鉢に変更。
















今回もN君が大活躍。





庭造りは、様々な過程、人の力によって完成します。

その分、達成感も一塩!

施主様、建築士のS様、本当にありがとうございました!



*道路側植栽は、オリーブと入才でモダンになりました。

こちらは後日ご紹介いたします。









お客様に提出する平面図 パース等

2010-06-10 19:46:28 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り


平面図




パース

庭造りの際に、お客様にご提示するものです。





「庭楽」の一例です。

今までに沢山のお庭を手掛けました。

一部ですが、お楽しみください。

野草たちが、癒しの音楽を奏でますように・・。



ふわりの庭造り





座間市K邸

2010-06-10 19:45:01 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り








座間市K邸の庭造りが終了いたしました。

ふわりの庭造りを依頼くださるお客様は、当然の事ながら様々な美意識・感性の方がいらっしゃいます。

ちょっとエバって言わせて頂くなら、どの方も本当にセンスが良い。

そして、とても個性的でもいらっしゃいます。

当然に庭に対する要望も様々。

庭を作る際には、このお客様のご要望を感じ取る事が一番に大事と感じます。

野草を使った庭でありながら、「和風すぎず」「適度に荒れた感じ」「野趣溢れる感じ」「モダンに」等々。

これらは、もう言葉では伝わらず、建物の外観や、お客様の服装・雰囲気、趣味などから「探っていく」という表現が近いと思います。



前置きが長くなりましたが、今回のK様も「あまりきっちりとし過ぎず、和風過ぎず」というご要望がありました。

奥様は、茶道を教えられていて、茶花にも詳しい。

実際に、新居には茶室がありながら、インテリアはどこか北欧風という、絶妙なバランス感覚の持ち主。

そんなオーナーに似合う庭造りの過程は、モダンでありながら野趣溢れる、建物とのバランスを見ながらの作業になりました。


下は、植物を仮置きした状態。










もともとあった草木も活かしながら、バランスを見ながらの作業になります。

実は、ふわりの庭造りには「フラワーアレンジメント」の要素を多く取り入れています。

詳しくは書きませんが、ポイントは「目線」と「奥行き」です。

私自身、「フラワーアレンジメント」を仕事にしていた時期が長いので、自然にこういう形になるのですが、今考えると良かったかなと思っています。

色合わせも、グリーンの組み合わせも、「フラワーアレンジメント」の経験が基礎になっています。

それに、花屋の仕事って、短い時間でお客様の趣味やご要望を把握しないといけないでしょう?

これは、ある意味すごい人間観察に繋がる 笑。

ですから、今回のように、特別な感性をお持ちのお客様にも対応できるのだと思います。

今回の仕事でも沢山の学びがありました。

そして、作業後に美味しいお抹茶も頂きました。

本当に、感謝!感謝!です。






杉並区 Y邸のデッキガーデン

2010-06-10 19:42:34 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り











風に揺れる野草と、気持ちの良いウッドガーデン。

屋根の隙間から見える空が、前より少し身近に感じられ・・。




杉並区Y邸のデッキガーデンが完成しました。

植え込み自体は二日程度で完成しましたが、ウッドデッキ施工前からの打ち合わせでしたので、初めてお会いしてから随分と時間が経った気がいたします。


当初は、通常通り塀との間にスペースを作り、樹木を中心とした植栽の予定でしたが、施主様がどうしても草花を植えられたいということで、ちょっと工夫を要しました。

なんでも、施主様がお母様との思い出の中に可憐な草花があったということで、身近に楽しみたかったというのが理由でしたが、結果まさに草花を身近に感じる空間、スペースを完成することが出来ました。


下はウッドデッキ施工前と、植栽前の画像です。

















ウッドデッキ自体にプランターの嵌め込み部分を作り、そこに秋の七草を中心とした植栽を行いました。

メインには「黒竹」を使用。

嵌め込み部分には特に頑丈に加工して頂いています。

職人さんも当初、「こんな面倒な事やりたくないよ」と言っていたそうですが、なんだかんだ完璧なものを作ってくれましたよ(笑)。

特に丸型プランターの嵌め込みは、プランターの形に合わせ、斜めにカットしてくださったそうで、本当に大変だったと思います。

植栽を見た工務店さんも出来上がりに驚いていて、今後に繋げられたらと話していました。

なによりも、施工後、草花を眺めながらデッキで頂いたお茶の美味しかった事!

豊かな生活の始まりを実感いたしました。









今回の施主、Y様とはなにか不思議な縁を感じていて、こんな不思議な事もありました。

実はY様との出会いが、アイヌ文化への興味を持つきっかけになり、なにかプリミティブな感性を分けて頂いた気がします。

*今度実はアイヌ料理屋さんにご一緒することに!


なにより、自分の中の新しい引き出しを作って頂いたようで、私自身次に繋げられたらと思っています。

とにかく、こういう素敵なお客様との出会いが愉しみであり財産であると感じます。

貴重な機会をありがとうございました!










~苔滴り~ 新座市H邸の「苔庭」

2009-08-09 16:32:49 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り


















苔滴る・・。

新座市H邸のお庭が完成です!

今回は作業を進めるうちに、当初のイメージとは大きく異なる内容となりました。

施主様のアイデアにより、苔を大胆に使ったプランに変更。

イメージとしては、花壇全体を「大きな苔玉」と見立てて、庭に「苔の小宇宙」を作ってしまうという考え方です(笑)。

そのためには、大量の苔と、なにより素材として「大谷石」が不可欠でありました。

結果、夏の季語のごとく「苔滴る」、緑豊かな空間が完成いたしました。





下は打ち合わせの際の様子です。







そして、大谷石の花壇作りの様子。

「グリーンアドバンス」チームの面々。













このように、苔を一つ一つ貼っていきます。





もともと、本当に花好きの奥様でたくさんの草花を育てていらしたのですが、土を感じる空間に乏しく、それを欲してらっしゃったご様子でした。

もともとのハーブや宿根草は生かしつつ、一年草の空間、そして苔は二種類を大量に使用しています。

あくまでも、草花の生育にあわせた植栽が基本となります。












施主様にも気に入っていただけたようで・・。

本当に安心しました。


今回施主様には、作業中は色々とお世話になり、終始集中して作業をすることが出来ました。

特に奥様の斬新な感性には、「グリーンアドバンス」共々、沢山の刺激を頂き、力以上のものを引き出して頂いた気がいたします。

「新しいことに挑戦して、今後のために好きにやっていいですよ。」と本当にもったいないお言葉も頂いていました。

本当に感謝しております。

ありがとうございました!



「庭楽」という暮らし方

2009-07-10 16:19:44 | 庭楽 風(ふわり)の庭造り






「庭楽(にわらく)」は、花の店 風(ふわり)オリジナルの庭造りの形です。

簡単に申しますと、「楽しみながら」「遊びながら」維持し、成長する庭造りのことです。

そこに暮らす方(施主)が日々、庭を楽しみながら、庭で遊びながら、維持・管理が出来る、生活・風土に似合った庭の形です。


具体的な形をいくつか記します。



「歳時と庭楽」

花を活けること、季節を感じること、行事を大切にする事。

日本には、素晴らしい風習や行事、四季を快適に過ごす為の知恵に満ちています。

面白い事に、これらは草花や樹木と関係していることが多いのです。

身近に息づく、草花たちの声に耳を傾ける事で、現代人が忘れかけている、文化や美意識を取り戻せる。

草花と共にある暮らし・・。

そこに、本当の癒しの暮らしの秘密が隠されている気がいたします。



「習いと庭楽」

華道はもちろんのこと、茶道や俳句、絵画等の習い事に、草花は不可欠です。

「庭楽」の最終形は、草花の「自給自足」です。

すなわち、花屋さんで花を買うことは疎遠になって欲しいという考え方であります。

残念ながら現代の花屋で売る花は、肥料過多、農薬の多用、そしてなにより「季節感」からは遠ざかっている気がいたします。

なにより日本人の奥底に眠る美意識からは、遠く乖離している気がしてなりません。

習うと言う事は、難しい事ではなく、草花から色々なことを学ぶということです。

育った野草は存分に切っていただき、玄関や室内に飾る事で草花を知る。

また、ここにふわりの「庭楽」における、維持管理の秘密が隠されています。




「食と庭楽」

草花を食したことがありますか?

実は日本のハーブと呼ぶべき植物は、案外に育てやすいものが多いのです。

「みょうが」「山椒」「しょうが」「ふき」「ユキノシタ」「二輪草」等々・・

また、テーブルコーディネートには「ハラン」「つわぶき」「南天」等々が使えます。

ベリーの類も丈夫なものが多い。

自らの育てたものを体内に取り込む経験は、実はとてもかけがえのないものです。

とくに、幼少期のこのような体験は、感性を育て、食に対する関心も増す気がいたします。





「庭育(にわいく)としての庭楽」

大きな庭でなくてかまいません。

マンションのベランダやテラスでも十分です。

幼少期、庭は不思議に満ちた場所ではありませんでしたか?

そこに育つ草花や雑草。

出生時や入学時等に植えてもらった記念樹たち。

集まる蟻やバッタを捕まえた経験は誰にもありましょう・・。

庭は思い出やさまざまな物語が生れる大切な場所と考えます。

大小に関わらず庭は自然界の縮図、生命の宝庫なのです。

コンクリートで固めてしまえば、ある意味簡単なのかもしれませんが、そこに暮らす人の心も冷たいものになってしまう気がいたします。

ベランダであっても、できれば少したっぷりとしたコンテナーを置いてみる。

そんな些細な事が与えてくれる恩恵は、案外に大きいかもしれません。





「苔玉・草花盆栽という庭楽」

ふわりにあっては、苔玉・草花盆栽も「庭楽」という考え方によるものです。

現代は、暮らし方も多用になり、必ずしも庭や広めのテラスがあるとは限りません。

そんなときには、これらの「小宇宙」を置く事で、随分違ってくるような気がいたします。

ふわりでは、「苔玉・草花盆栽」のギフトが人気ですが、そんなときに「あの方に小さな庭をプレゼントするんだ・・」と考えてみてください。

庭は自然の縮図と言いましたが、草花盆栽や苔玉は「庭の縮図」と考えて頂いて結構と思います。

形は違えど、与えてくれるものは小さくないと思います。

また「庭楽」としての苔玉・草花盆栽という方法もあります。

そして、「庭育」としての、苔玉作り、草花盆栽作りも楽しいことでしょう!




「コミュニケーションとしての庭楽」

ここでいうコミュニケーションとは、もちろん家族、友人、そしてご近所との関係性を言います。

植物から生れる会話と言うのは、とても自然で心楽しいものです。

道行く人が足を止めて、草花談議に花が咲く・・。

家族や集まった友人との庭についての四方山話・・。

摘んだ野草を手土産に・・なんて、とっても素敵じゃありませんか?

草花が取り持つ様々な所縁。

それも「庭楽」の「楽」のひとつと思います。




「環境と庭楽」

昨今、環境問題としての緑化に意識が高まっています。

屋上緑化やビオトープ等もこれらの考え方の一つです。

大げさに考えなくても、植物を育て、鳥や昆虫が休む場所を提供する事が「ビオトープ」の根本です。

最近では若い方が「緑のカーテン」や「野菜作り」に挑戦する事が多いようです。

ふわりの「庭楽」では極力、在来の樹木や野草を使うことにより、消毒薬の多用や、外来種の蔓延を防ぐ事も念頭にあります。

あくまで、日本の環境・風土に合った庭造りを・・。

「庭楽」は空気や土壌に、そしてなにより人に優しい庭造りを心がけています。





様々に記しましたが、これらは「庭楽」の一端を表すものでしかありません。

様々な経験・施工を経ての考え方・コンセプトが少しずつ形を成してきました。

今後は、ふわりの庭造りにおいては、「庭楽」と言う事がコンセプト・テーマになります。

そして、当店の活動もこの「庭楽」を軸に進めていきたいと思っています。

一人でも多くの方に「庭楽という暮らし方」を・・。

尚邁進していきたいと思っております。










「庭楽」の一例です。

今までに沢山のお庭を手掛けました。

一部ですが、お楽しみください。

野草たちが、癒しの音楽を奏でますように・・。



ふわりの庭造り