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以下、『心霊問答』(昭和55年11月9日初版発行)、『放浪の四次元』(昭和56年6月2日初版発行)、『心霊界への旅』(昭和57年2月4日初版発行)となったのですが、本の中身は繰り返しの部分が多いです。
以下、自分なりに、ポイントと思われることを紹介いたします。
安氏は、私たちみんなが霊的に進化して、この地球上で共存共栄できる平和な世界になることを願っていたのです。それには、人間とは何か。なぜ輪廻転生するのか、因果の法則、生まれかわりの実体などについて教えてくれたのです。
その霊的進化の方法のひとつとして旧皮質・松果体にある第三の目(霊眼)の開発を挙げていました。第三の目(霊眼)の目覚めとして、瞑想ヨーガによる呼吸法とかチャクラへの集中法などありますが、安氏が進めた方法が太陽からのエネルギーを利用する方法です。
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昼間に太陽が天に昇っている時に、空を仰げば青い空が見えるが、星の光を見ることはできない。だからといって、全天から星がことごとく消えてしまったわけではない。あまりにも明るい太陽の光のために、私たちには見えないだけのことである。
これと同じく、私たちが両眼で物を見る時、私たちは自分たちの目で見える世界だけを見ているのであり、その肉眼で見える世界が全部であるかのように錯覚しているのである。しかし、両眼を閉じて<第三の目>で事物を見ることができるようになれば、私たちの周囲にある現実である物質世界の背後にかくれているもうひとつの世界を見ることが可能なのである。
早朝に起きて、東天に昇る太陽に向かって手のひらをかざし、その手のひらのうしろから10センチぐらい離れたところで両眼を閉じて見てみたまえ。しっかり閉じた目のウラ、眉間に太陽が見えるのである。しかしこの太陽が放出する光は普通の肉眼で見る時とは全く違うのである。また太陽はひとつでもなく、いくつにも見えるし、大体において円を描きながら動くし、色は濃い緑色である。このように太陽に手のひらをかざして見る時間は、初めの一ヶ月のあいだは、長くて7秒をこえてはいけない。太陽から放射される放射線エネルギーを、初めから多く受けるのは非常な危険を伴うためである。特に肉眼で直接、太陽を見るということはもってのほかである。失明するおそれがあるし、脳障害を起す原因になりかねないからである。
手のひらの中心を通し、経絡を経て脳の旧皮質に作用を及ぼす太陽のエネルギーは、松果体のなかに散財していると思われる脳砂に、特殊な影響を及ぼして、俗にいう“舎利”が形成されるのではないかと思う。
この舎利が形成されれば、宇宙の霊界からくる種々の波長を持った宇宙線を吸収し、脳の旧皮質に急激な変化を起させて、作日までの平凡だった人間は、全然新しい人種である超人間として変貌するのである。舎利は一種の検波器と同じ役割もするため、種々のテレパしー能力も生まれるのではないかと思われる。
さらに、旧皮質の機能が完全に発達すれば、身体の神経組織が強化されて血液循環がよくなり、それまで身体の中に蓄積されていたあらゆる老廃物がすみやかに排泄されるのである。いわゆる新陳代謝が旺盛になることによって、その時まで重病人だった人は、もとから人間の体の中にそなわっている自然治癒力がおおいに発動して、健康を取りもどすようになるのである。
・続きは次回に・・・・。