ののたん!ののたん!

でも合コンはした事ないんれすよ

福井行動記 その1

2009-04-05 23:47:54 | Weblog
という訳で一泊二日で愛する福井県へと行ってきたわけですが
福井の風をこれでもかというほど感じた行動記をここへ。
福井での足跡を忘れないための完全自分用です。
興味ない人は福井が育んだ愛ちゃんのプリケツ見て福井を感じててください。



おっとっと、俺がプリケツに見惚れちゃうとこだった、わっはっはっ。
全くけしからんケツだな。福井最高。
よし、見てる!?未来の俺!
09年3月の福井は最高だったな!


◆聖地、福井へ
前日の滋賀は日帰りで、真夜中過ぎにお家到着。
いろいろ準備して逸る気持ちを抑えつつ2時半頃就寝、7時起床。
行きの交通手段は4年前と同じくバス。出発も同じ梅田。初心忘れるべからず!
3時間半の道中、思いを馳せるは福井県。
夢を乗せたラブリーバスは、楽園への道をひた走る。アクセル全開ゴーゴゴー。

着きたるは正午過ぎ、聖地福井県。
福井へと降り立ち、思わず「さむっ」と呟く。そうだ、この寒さが福井県だ。
福井駅から少し距離のあるところに降ろされたので、一体どっちが駅の方角が一瞬分からなかった。
だって駅前の風景が全然違ったんだもん!
駅までいってさらにびっくらこいた。だってめっちゃキレイになってんだもん!

4年前はこんな感じだったんだもん!


それが今やこんな感じなんだもん!そりゃ戸惑うっての!浦島気分!太郎さん!亀井さんに乗りたい!

それでもやっぱり福井の空気はどうにも俺の心をくすぐって妙に高揚した気分にさせる。
やっぱり福井はいい。福井大好き。
この大地を踏みしめて、この空を見上げて、この風に吹かれて、高橋さんは素敵に育ったのだ。
ありがとう福井。高橋愛を育んでくれてありがとう。
すっかり様変わりしてしまったけど、14歳の愛ちゃんはここから旅立ったんだ。この地で培った全てを抱えて。
この福井駅から。この…
とか感慨に浸ってたらいつもの旅のお供のおっさんからの入電で現実へ引き戻される。
福井駅で落ち合うなり「やっぱ福井寒いな~」とおっさん。
俺と全く同じ感想を抱いてんだけど、なんだか気に入らない。むしろ逆に。ロマンがない。
そんなおっさん二人による福井での愛情たっぷり珍道中スタート!

◆ソースカツ丼をめぐる冒険
時間は正午を少し過ぎた辺り、昼公演まではまだいくらか時間があった。
我々は福井駅の構内でしばし思案した後、僕の提案で今のうちに元々行く予定だった春江まで行く事にした。
下調べしていて気付いたのだが、福井駅から春江駅までは案外近い。JRで二駅しかないのだ。
田舎の路線の駅間の長さを考えても、星新一のショートショートを一遍読む間もなく着いてしまう距離だ。
我々は券売機で170円の切符を買い、自動改札すらまだ存在しない福井駅からレトロな感じの電車に乗りこんだ。
JR北陸本線はずいぶんと古い電車で、車内アナウンスが聞き取れないほど歪な声を上げて淡々と走った。
小さな窓から覗く福井の街並みは、建ち連なるビル街からあっという間に長閑な田園風景へと姿を変え
その光景はまるで巨人が大きな刷毛で天井から鮮やかな緑色を塗りつけたみたいに見えた。
きっと幼い彼女はこの風景を見て育ったのだろう。
この小さな車窓から見える世界に、彼女の素直な愛らしさを育んだ何かがきっとある。

ほんの数分で我々は春江駅に到達した。

電車から足を踏み出し、しっかりとその地を踏みしめた瞬間、僕は懐かしさのような奇妙な感覚に陥った。
初めて踏み入れた土地で懐かしさを感じるなんて、全くもって奇妙なことなのだが、その時の僕はそう感じてしまったのだ。
しばらくするとその奇妙な感覚もさっぱり消え去って、僕は春江駅のホームに立ったまま辺りを見回した。
とても静かだった。生活音というものが皆無なのだ。
冷たい風だけが音を伴って沈黙を通り過ぎてゆき、風が通り過ぎた後には決まって静寂が訪れた。
この場所に立っていると、まるで自分が世界の中心に立っているような気がした。
僕がいるこの地点を中心として、日本のサラリーマンも、ブラジルのダンサーも、ケニアの農夫も、ぐるぐると回っているのだ。
それはとても素敵な想像だったが、相方の「時間ないから行こか」という言葉がその想像を見るも無残に打ち砕いた。
やれやれと思いながら僕は「そうだね」と言って彼と共に駅の外へ向かった。
一度だけ振り返って見た先には、空を浮かぶ巨大な雲とゆらゆらと曲線を描いて連なる山脈があった。

8年前のまだ幼い少女が登り始めたその山脈は、彼女を蹴落とそうとする程に厳しく聳え立っていた。
8年経った今、彼女はこの地のその頂で「福井県出身、高橋愛です」と挨拶をした。
その瞳は福井の空のように澄んでいたし、誇らしそうに揺れていた。
8年かけて登りつめたその頂にあって尚、まだその瞳は休む事を知らずに見上げている。頂点はない。

駅から一歩外へ出ると、一本道が続いていた。

見切れているおっさんはスルーしてくれ。
ここに来た最大の理由は、彼女を育んだ土地の空気を感じる事はもちろん、ヨーロッパ軒春江分店でソースカツ丼を食べる事にあった。
「ここからヨーロッパ軒までどれくらいあるん?」と彼が携帯で駅舎を撮影しながら僕に聞いた。
「たぶん10分ほど歩けば着くと思うけど、正確にはよく分からないな」と僕は答えた。
僕に超能力でもない限り、初めての道の正確な距離なんて分かるはずもない。
たとえそれがもし1時間かかろうが、2時間かかろうが、我々には前に進むという選択肢しか残されていない。
ここまで来てそうする以外の方法を、僕は見つける事ができなかったし、多分誰にも見つける事はできないだろう。
この地でソースカツ丼を食べる。
その事に比べれば、それに伴う苦労など些細な事のように思えた。そして実際にそのとおりなのだ。

彼女が通ったであろう道を踏みしめながら歩くのは悪い気分じゃなかった。むしろとてもいい気分だ。
彼女が歩いた道を、彼女と同じ風に吹かれて、彼女の事を思い浮かべながら歩く。
そういう共通体験は時間軸を越えて、不器用に重なりながら僕をとても素敵な気分にさせた。
もちろん正確には今僕が歩いているこの道や風は、彼女が感じた当時のものとは違っているけれど
それは大した問題ではないように思えた。
何より僕は今、春江の道を歩いているのだ。

人の気配の全くしない道を15分ほど歩いたところで、眼前に光り輝く白い建物が見えた。
実際に光輝いていたわけではもちろんないのだけど、とにかく僕にはそう見えたのだ。

その建物は100年前からそこに変わらず存在しているかのようにどっしりと根を張り
地元の人たちの愛着だとかを長い年月をかけて塗り込めていったかのような佇まいで
まるで一つの絵画のようにすんなりとその土地に馴染んでいた。
「ここか」と彼が言い、「そうみたいだね」と僕が答えた。
まるで軍隊みたいに僕たち二人は足並みを揃えてその建物へと向かった。
その建物の前に立った時、「ソースカツ丼食べてみての~」という彼女の声が耳の中に響いた。
あまりにもはっきりと聞こえたものだから、僕は混乱して頭を振ってみたけれど、その声は残響のようにまだ僕の耳を捕えていた。
もちろん幻聴なのだけれど、それに身を委ねてみるのも悪くないと思い直し、その声に応えるように僕は店の扉を開けた。

ごめん、もうめんどくさいから普通に書く。
予想通りヲタが来襲してるらしく並んで待つことに。
この時前に並んでる中年夫婦の人に「ここって有名な店なんですか?」と聞かれる。どうやら観光客。
「そうですね、有名だと思います」と答える大阪人の俺。
「なんかみんな写真撮ってるみたいだから」とそのおじさん。
見ると店の外で写真撮ってるヲタが。またヲタのせいで一人の一般人を混乱させてしまったようです。ごめんなさい。
チキンな僕は最後まで「高橋愛ちゃんがよく来てたお勧めの店なんですよ!」とは言えませんでした。ごめんなさい。
少し待ってから2階の座敷に通される。愛ちゃんが触ったかもしれないという事でテーブルをさわさわする。キモくてごめんなさい。
愛ちゃんが座ったかもしれないという事で座布団をクンカクンカする。というのはさすがに変態の俺でも冗談です。
注文は二人揃って上カツ定食。幼い愛ちゃんもこの場所で「あっし上カツ定食!」とか言ってたと思うと僕幸せ。
店内はヲタだけじゃなくて普通に地元の家族連れとかもいる。多分愛ちゃん家族もあんな感じだったんだろう。
幼い女の子が横を通り過ぎる。頑張れ少女、夢を捨てるな。君が未来のモーニング娘。だ。

そんな事思ってる間にソースカツ丼到着。

やべっ、超美味そう。俺いま春江のヨーロッパ軒でソースカツ丼食べようとしてるよ!愛ちゃん!
愛ちゃんいただきます!なんつって震える手でソースカツ丼をパクリ。
超美味い!マジで美味い!愛ちゃんの味がする!愛ちゃんが愛した味がする!幸せの味がする!
4年前に本店で食べた時より断然美味い!美味しい!美味しいよ愛ちゃん!美味しいやよ!
ソースカツ丼が胃に落ちる度に、一緒に満足感も溜まっていった。だって福井でソースカツ丼食べてんだもん。
これより幸せなシチュエーションでの食事は世界中探したってないよ。あったら持ってこいってんだへへーん。
幼い愛ちゃんが同じ場所で同じもの食べて「おいしい!」ってニコニコしてたかと思うとサティスファクション。
一口食べる度にソースの風味と共に幸福感がやよーやよー言いながら口の中に広がる。うん、やよー。


とにかくもうただただ美味しくて、ただただ幸せでした。
愛ちゃんが愛した理由がよく分かる。8年言い続けてる理由が。
春江でソースカツ丼食べる事がこんなに楽しいとは思わなかった。僕幸せ川*´ー`)=3んふーっ
これだけでも福井に来た価値あったなと満足。いやいやまだこの後にコンサートあるから!
春江分店って書いてたのでナプキンと箸の袋とレシートも大事に持って帰ってきました。
一緒に食べたふーみんもおいしいって言ってました。ンフー
昼公演の時間が迫ってたのでちょう満足して店を後にする事に。
幼い彼女の影を探しながら。
この店には彼女のかけらがたくさん落ちてた。扉の前に、テーブルの上に、トイレの鏡に、丼の中に。
それを拾い集める行為を、人は幸せと呼ぶのでしょう。そのかけらを繋ぎ合わせると愛情になるのでしょう。
春江分店で食べたソースカツ丼は世界一おいしかった。
ありがとうヨーロッパ軒、ありがとう福井県、ありがとう高橋さん!


続け




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3 コメント

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Unknown (ふ~みん)
2009-04-06 00:53:22
あなたが箸袋を無造作に破いたのはスルーですかw
それと続きは俺をもうちょっといい役にしてくださいw
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Unknown (こうべ)
2009-04-06 23:51:52
見切れワロタw
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Unknown (フミーン)
2009-04-08 21:29:34
>>ふーみん
頑張ってみました。

>>コベサン
モザイクなし写真150円で売ります。
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