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ハンズオン型経営支援プロフェッショナル(元外資系戦略コンサルタント)の日常
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経営の本質に触れるためには?

2006-10-09 23:45:38 | 私を育ててくれたメッセージ
Harvard Business Review の2006年11月号の巻頭に、神戸大学大学院の加護野先生のエッセイが掲載されていました。
加護野先生とは、私がコンサルタントとしてヨチヨチ歩きの頃に何度か仕事をご一緒させてもらったことがあり、鋭い洞察、豊富なアイデア、納得感のある語り口、などに驚かされたものでした。
今回のエッセイのタイトルは

”マネジメントの古典に触れる”

私なりにエッセンスを編集・引用すると、

・現代の経営学においては、多くのビジネスマンやMBAの学生は、経営の手段を型通りに理解し、経営を「わかった」つもりになっている。
・しかし、人が人を管理するということは、モデル化して説明できるような単純なものではない。
・では、経営の本質に触れるためには何をすべきか?
・加護野先生の経験では、「古典的教養から多くを学び取ること」。
・確かに、古典的教養を読み解き、身につけることは難しい。
・しかし、社会的経験を積み、人生に習熟するにつれ、古典から得たインサイトを実践につなげることができるようになる。
・等しく、経営を熟知することにも長い年月がかかる。

と言った感じ。
心に響きました。
実は最近、”コテコテのビジネス書・経営学本”の読書量を減らし、代わりに他分野の書籍を読むように心掛けていたところでした。
具体的には、歴史とその延長としての思想、宗教、文化、政治論など。
加護野先生に言わせると、経営を熟知するには長い年月がかかるとのことですが、だからと言って自然に年を重ねることにだけ期待するのではなく、コツコツと”教養”を身に付けたく。