ヴィンちゃんといっしょに出かけよう

近所に散歩、ローカル線の旅、温泉旅行。出かける時にはサクサクで大人気のヴィンちゃんといっしょ。そんな僕の独り言の記録。

青春18きっぷの旅 7月20日 その3 小田原城

2013-08-30 23:00:48 | 旅行

 

久里浜から横須賀線に乗り、大船で東海道線に乗り換え、いよいよこの日の本丸、小田原城へ向かった。約1時間半の行程だ。
小田原城は駅から近い。そういうランキングあるかはわからないが、駅から近い城ランキングでベスト10に入るかもしれない。ちゃんと調べたわけではないから私感である。確実なランキングをご存知の方がいたら、ご教示いただきたい。
いずれにしても、駅から近いというのありがたい反面物足りなさがある。何しろ、普段は半分登山のような城攻めをしているので、小田原城はあっという間に攻略してしまった。
 
10年ほど前に小田原城を訪れたときには本丸が動物園のようになっていて確か象がいたような記憶があったが、現在はゲージの中に猿がいるだけ。後で調べてみたところ、やはり以前ここは動物園であったが、閉園後動物は他の施設に移されていったものの、象(ウメ子)と猿のみは行き先が無くて閉園後もここで展示されていた。そのウメ子も平成21年に死亡し、今で猿だけが残ったとのこと。
 
 
在りし日のウメ子
 
さて、ともあれ天守閣攻略である。遠目には立派な天守閣であるが、残念ながら復興天守閣である。鉄筋コンクリート製で中は博物館になっている。この天守閣の他に城域内には歴史見聞館と小田原城ミューゼという施設があり、3館セットのお得な入場券900円也があったので、せっかくなので3館まわってみることにした。
 
 
見た目は立派だが実は鉄筋コンクリートの天守閣
中は博物館のようになっていた
 
展示については予想通りほとんどが北条関連。江戸幕府草創期の大久保家についても多少の展示があったが、質量ともに北条家のものが圧倒的。なんといっても徳川以前の関東の覇者である。展示の中には房総の里見氏と戦った国府台合戦のことも紹介されている。国府台と言えばわが町市川の名勝である。まさか小田原でこんな形で出会うとは嬉しいことだ。
 
天守閣頂上に上ると石垣山が見えた。当然城そのものは見えないが、今至近距離で突然敵方の城が現れるたらやはり驚くだろうな。
 
その後、歴史見聞館と小田原城ミューゼを見学した。小田原ミューゼってなんだ?とにかくお得なセット券ということで何の施設かも確認しないで入場券を買ってしまったが、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、ガラスの美術館である。なぜ小田原城にあるのかというのも不思議だが、復興された常盤木門の中にあるというのも、また不思議だった。私はこの方面は良くは知らないが、なんでも鑑定団に出てくる名前ばかりである。当然すべて本物だ。
 
 
小田原城ミューゼの展示品、ストロボ禁止と書いてあったので
ストロボなしで撮影
トンボ、カタツムリ、クワガムシ、造詣が面白い
 
その後、報徳神社にお参りし、尊徳記念館を見学した。よくは知らないが、二宮尊徳(金次郎)は小田原ゆかりの人らしい。さらにいくつかの城下の神社仏閣を詣でて石垣山を目指すことにする。
 
 
 
報徳神社の空掘
復興天守閣よりも重要な文化財かもしれない
 
 
 
報徳神社本殿
外国人観光客がいて、巫女さんが一生懸命お参りの仕方を教えていたのがほほえましい
二礼二拍手一礼

青春18きっぷの旅 7月20日 その2 ペリー上陸記念公園

2013-08-29 23:17:31 | 旅行

 

本来、川崎から一直線に小田原まで行ってしまえば余裕のある旅を楽しめたのだろうが、せっかくの18きっぷなので、普通なら行こうと思わないペリー上陸記念碑を見に久里浜まで行くことにした。川崎から東海道線に乗り、大船で横須賀線に乗り換えた。途中北鎌倉から鎌倉までの車窓の風景に誘われて、下車したい衝動にかられたが、ここは次のお楽しみ。我慢、我慢、、
 
横須賀線は俗にいう盲腸線で久里浜駅は終着駅、つまり接続する路線が無く、本当にそこが行き止まりということだ。駅前に出て見るとがらんとして何もない。駅前にワンコインランチという自動販売機があるぐらいだ。目の前に高架線が走っているので、それがおそらく京浜急行だろうと思って高架線沿いに歩いてみるとだんだんとにぎやかになり、やがて京浜急行久里浜駅にたどり着いた。さすがに神奈川県をホームとした大手民鉄だ、JRの終着駅より都会的な感じがした。
 
駅からペリー上陸地点である現ペリー公園までは約1.5㎞。さくっと行ってみよう。久里浜湾に面した公園はど真ん中に上陸記念碑がドンと建っているだけで、特になんということはない普通の公園だった。城跡とか誰ぞの屋敷というわけではないので、遺跡や庭もなく近代的な普通の公園だが、やはり近代史最大の事件である黒船来航の現場と考えるとそれなりに感慨深い、、、が、そこで遊んでいる子供たち、あっちで散歩しているおじいちゃん、、、特に何とも思ってないんだろうな。きっとこの偉大なる石碑も日常風景の一つなんだろうな。ペリー記念館というのがあり、入場無料なので見学して次の目的に向かった。
 
 
予定には入っていなかったのだが、近くに「くりはま花の国」というのがあるので行ってみた。こちらも無料なので、近くのコンビニでおにぎりをブランチとして買い、花の国で朝ごはんってところだ。ちょっと横道にそれたぐらいのつもりで訪れたのだが、これがまた甘かった。
入り口に汽車みたいなバスが止まっていて、反対側の入り口まで往復しているらしい。1回の乗車が200円。まあ、のんびり歩いて行ってみようと、軽い気持ちで入園したが、意外と坂道がきつい。軽い登山状態だ。しかも花の国とはいえ真夏の訪問なので、花の季節は外れてしまった。途中ハーブ園等があったが、とりあえず朝食をとれる場所を探してひたすら登った。すると、、、
 
!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
何故か目の前に現れたのは巨大なゴジラ!日比谷でゴジラ像(映画で日比谷が襲われたことを記念して)が建てられているのは見たことあるが、これほど巨大なゴジラ像がこんな山の上の公園にあるとは!なぜここに巨大ゴジラがいるのかはわからないが、このゴジラ像は滑り台となっていて腹のあたりに階段があり、しっぽを滑り降りるという仕組みになっている。
せっかくだから滑ってみようかな、、、とも思ったが、子連れで遊んでいる団体がいたの遠慮した。
 
 
ペリー公園と花の国について、詳しくはWEBで、、
 
 
 
 
さていよいよ小田原だ!!
 
 

青春18きっぷの旅 7月20日 その1 鶴見線の旅

2013-08-22 22:58:06 | 旅行

 

こうして、人生初の青春18きっぷの旅に出ることになった。記念すべき第1回は小田原城攻略の旅である。でも、せっかくの18きっぷだ、普段行かないだろうところも組みいれてみた。旅程はざっくり以下の通り。
 
鶴見線完乗 → 久里浜ペリー上陸地点目撃 → 小田原城・石垣山城攻略
 
普通はありえない行程である。ともあれ、鶴見線の旅からスタート。
 
鶴見線は不思議な路線だ。鶴見駅が起点となっているが、その行先は3駅ある。海芝浦、大川、扇町だ。路線図を見るとゆがんだS字に海芝浦と大川が変なところから生えてきた毛のようにチョロリン、チョロリンと海に向かって伸びている。後でレポートするが海芝浦という駅の特異性もあって、都心に最も近いローカル線とし鉄道ファンからも人気の路線らしい。短い路線だ、小田原に行くついでに乗ってみよう。
 
  • 鶴見駅
鶴見線が特殊ということは雑誌やインターネットで知識としては知っていたが、実際に行ってみたら驚いた。同じJRの路線にも関わらず、乗り換え口に改札機が設置されている。よくJRから私鉄に乗り換える際には目にするが、同じJRの路線での乗り換えに改札があるとはなんとも不思議である。これには理由があるらしいが、長くなるのでここでは触れない。とにかく、18きっぷは自動改札はくぐれないので、いったん駅を出て、鶴見線の入り口を探したが、見つからない。改札に戻り駅員に聞くと「ここですよ」と改札横の狭い通路を指さした。「関係者以外立ち入り禁止」的な狭い通路である。鶴見線乗車前から??が浮かんできた。
 
  • 大川駅
とにかく鶴見線完乗の胆になるのは大川駅だ。横浜市内の駅なのに本数が極端に少ない。平日は78時台に4本、17時~20時台に5本の19本のみ、土日に至っては朝2本、夕方1本の3本のみである。平日、土日ともに昼の時間帯の運行はない。ほぼ周辺工場の通勤用路線と言っても過言ではない。
というわけで、鶴見線完乗の計画はこの大川駅到達を中心に組み立てる必要がある。取り合えず、大川駅まで行ってみた。車内はやはり、近所の工場に勤めていると思われる客が多いが、明らかに鉄道ファン、もしくはそれに準じた観光客(?)的な人も混じっている。大川駅に到着すると通勤客は足早に職場へと向かい、鉄道ファン達は列車から降りずに、そのまま折り返しの発車となった。私は18きっぷ(自慢のように何度も言うが)を持っているので、無人駅の外に出てあたりを見物したが、特に車掌が切符拝見をするわけでもない。この鷹揚なところがまた、ローカル線っぽいのだろうか。
 
 
大川駅に鶴見線の電車
 
 
大川駅の駅舎
 
 
大川駅改札、これでも横浜市内だ
  • 海芝浦
大川から鶴見への折り返しで国道まで行く、と言っても道ではない、れっきとした駅名である。接続が良かったので、国道駅から海芝浦まで乗車。この海芝浦行の電車も朝夕は本数があるものの、昼の時間は2時間に1本程度。
海芝浦に到着するとここでも大川駅と同じ現象が。通勤客は降りて、鉄道ファンはそのまま乗車。私は18きっぷがあるので駅から出て、と言いたいところだが、この駅の改札口はそのまま東芝の工場の入り口になっているまさに東芝専用通勤列車とも言える。鉄道ファンは降りないのではなく、おりたくても降りられないのだ。
しかし、駅のホームからの見晴は素晴らしい。日本で最も海に近いホームだ。目の前には鶴見大橋が見え、タイミングが良ければ貨物船の通過に遭遇できるかもしれない。鉄道ファンだけではなく、船舶ファンにもおすすめのスポットだ。と、こんなことを考えているうちに列車は折り返して行く。
 
 
海芝浦駅からのながめ 
  • 扇町
鶴見から浅野で扇町行きに乗り換え。昼間の時間帯は極端に本数は減るが、通勤時間帯は大川、海芝浦、扇町と交代にやってくるので接続は思いのほか良かった。扇町でも状況は大川、海芝浦と同じようなものだ。折り返しで浜川崎まで行き南武線支線に乗り尻手経由で川崎へ。さあ、小田原を目指すぞ!
 
 
 
扇町駅の改札
  
鶴見線完乗を目指す酔狂な人の参考のために、当日の行程は下記の通り。
 
鶴見7:10 →大川7:23
大川7:31 →国道 7:42
国道7:49 →海芝浦7:58
海芝浦8:01 →浅野8:05
浅野8:09 →扇町8:19
扇町8:22 →浜川崎8:26
浜川崎8:28 →尻手8:35
尻手8:40 →川崎8:42

青春18きっぷの季節

2013-08-19 23:04:39 | 旅行

 

毎年、春、夏、秋になると金券ショップに通うことがある。目当ては青春18きっぷである。本券は1枚で5回(5人)分、定価11,500円なので1回(1人)分2300円で、JR全線の普通列車乗り放題という超お得な切符である。(こういうときにこそ“超”を使うべきだ。)色々とルールや裏技があるらしいが、細かいこと述べるのが目的ではないので省略する。
 
青春18きっぷの有効期間後半になると金券ショップに残り1回とか2回の18きっぷが出回り始める。金券ショップに出回る鉄道乗車券は定価より安いのが通常であるが、18きっぷは定価より高く、時期や店にもよるが1回分が35005000円ぐらいで売られている。それでも乗り放題というメリットがあるので、人気らしくなかなか手に入らない。
 
今年の春も甲府に行こうと思い、金券ショップめぐりをしたがなかなか見つからず、やっと1回分4000円というものを見つけたが、東京―甲府間4420円。スケベ根性を出して、もう少し安いのが無いかを探してから翌日もう一度行ってみようと思い、他の店を探したが、結局見つからず、次の日にはもう売れていた。店の人に聞いたら人気があるので、店頭に出すとすぐに売れてしまうという。で、この春の甲府行きはあきらめた。
 
そんなに行きたければJRで買えば安いし確実じゃあないかと思われるかもしれないが、5回分では使い切れないかもしれないので、毎度金券ショップに通っていた次第である。
ところが、ネット上でユーザーの意見として、
「とりあえず5回分を買って、使い切れなかった金券ショップに売る。あるいは金券ショップに売れなくても、(例えば2-3回で)11,500円以上乗車すればもとは取れるので、余った何回分かを誰かにあげたとしても損するということはない。」
というのを見つけた。
 
なるほど、物は考えようだ。
ハ行の妻に「夏休みはどうするか」と軽く聞いてみたところ、8月下旬にフラメンコの発表会を控え、練習に忙しいので、「行きたいところがあれば一人で行け。」との返事だった。練習が忙しいというのはともかく、クソ暑い中をわけのわからないところを引きずり回されるのはごめんだ、というのが本音かもしれない。(聞いたわけではないが、、、)
 
と、そんな話をした翌日、気が付けば東京駅で青春18きっぷを買ってニヤニヤしている私がいた。使い道は、、、それはいくらでもある。何しろ攻め落としていない城は山の中に山ほどあるのだから。
アッというまに3つのプランがひらめいた。
 
  1. ペリー上陸地点の目撃と小田原城、石垣山城攻略の旅  横須賀線・東海道線
  2. 甲府城、躑躅が崎攻略と信玄棒道確認の旅中央線
  3. 岩櫃城攻略と八ッ場ダムに沈む川原湯温泉を記憶する旅  高崎線・吾妻線
 
家に帰り、一応妻に話すと「どこだよ?」と一蹴されたので、一人時刻表の検索を始める私であった。
 
計画が具体化したので、次回から実行の報告。