ヴィンちゃんといっしょに出かけよう

近所に散歩、ローカル線の旅、温泉旅行。出かける時にはサクサクで大人気のヴィンちゃんといっしょ。そんな僕の独り言の記録。

秩父鉄道 その3

2013-05-30 23:02:09 | 旅行

平凡ながらもSLの撮影に満足し、三峰口駅と引き返し、次の電車に乗れれば一応は予定通り(PLAN B)鉢形城へ戻れるはずだ。そう、戻れるはずだった。戻れるはずだったのだが、頭上を飛んでいくつばめにきをひかれ、、、、

「はて、どこかに巣があるのかな?」

と思ったのが、この日の決定的な運のつき、、、我が家の近くに4つもツバメの巣があり、通勤時間の朝、我が町を活発に飛び回るツバメたちをこの季節は毎日見ているので、ツバメにはなんとなく愛着がある。(むこうは邪魔者と思っているかもしれないが、、、)

そこで、ツバメを追いかけて、巣作りをしているところ発見!これはついている。ツバメは幸運を運んでくると言う。(誰が言ったかは知らないが、、、)夢中になってシャッターを押した、、、が、相手はすばしっこいので、なかなか思うようには撮影をさせてもらえない。、、とそんなことをしていると

ガタン、ゴトン、

と電車は出発してしまった。しまった。次の電車は1時間後だ、、、今日は鉢形城攻略は無理だな、、、まあ、、、次の楽しみにとっておこう、、

「こいつのせいで電車に乗り遅れた!」と妻に行ったら

「人(とり)のせいにしない!自分のせいじゃ!」とつっこまれた。

人生万事塞翁が馬というが、この日の私は三峰のツバメである。せっかく1時間という時間ができたので、駅前の食堂で昼飯にして、三峰駅のSLを見学することにした。

駅前食堂の山菜丼

山菜を玉子でとじたどんぶり850円なり

この食堂は100年前から営業しているとのこと、おかみさんが親切だった

三峰口で切り離された機関車、煙はいてま~す

転車台まで見物できた。

鉢形城へは行けなかったけど、その代わりに三峰口ののんびりした時間を楽しんだ。さて、と言うことで、予定変更して秩父の街を散策するか。


秩父鉄道 その2

2013-05-28 23:48:22 | 旅行

 

前回は、前置きばかり長くて秩父鉄道というタイトルなのに、城の話がほとんどとなってしまったので本日はいきなり本題。
 
訪問日は5/25、プランは次のように組み立ててみた。
東武線で浅草から快速に乗り東武動物公園で鈍行に乗り換え羽生へ。
羽生から寄居まで秩父鉄道に乗り、寄居でSLを見物(撮影)し、先行列車で長瀞あたりまで行き、そこでまたSL見物。
その後、寄居に戻って鉢形城を攻略し、三峰口まで秩父鉄道乗車。途中帰りのSLとどこかですれ違えれば幸いとして、秩父鉄道と鉢形城を満喫して秩父から西武線で池袋経由で帰宅。
 
なかなかいいプランができた、、、、と思いつつ、寄居まで辿りついた。
ここまでの道のり約3時間は「あっ、、」というまであった。(池波正太郎風に)
 
寄居でSLを待っていると、気になる文字が目に入った。
 
「SL乗車券当駅で発売中」
 
それがこの日の方向性を大きく狂わせることになる。
 
思わず、、、
「今日の乗車券ってあるんですか?」
と窓口で聞いてしまった。すると、、、
「大丈夫ですよ。指定と自由がありますけど。」
「じゃあ自由席1枚、、、?」
 
ありゃ?????????
 
乗車はしない予定だったのでは?聞いてしまったのが、運の尽き、気がつけば500円を支払ってSL乗車整理券を手にしてしまった。そりゃ目の前を通るSLの乗車券が手に入るのをだまって見過ごすことは出来ない、、、流行語に乗っければ、「いつ乗るの?今でしょう。」ってところだ。
 
どうしよう。。。。。。SL乗車もいいが、そのために前日に考えたプランは総崩れとなってしまった、、、、
とりあえず時刻表を見てみると、SLで三峰口まで行ってすぐに電車で戻ってくれば、14時ごろ寄居に到着。その後、2時間ほど鉢形攻めをして、秩父から17時から18時ごろの西武線で帰れれば、、、、まあまあではないか。
 
ということで、寄居に到着するSLを写真に収めた後、寄居から初SL乗車となった。(といっても幼児期にはSL乗車をしたかもしれないが、覚えがないので今回が初SLということにしておこう。)
 
そこで感想、、、、遅い。。。。パレオエキスプレス、特急という割には鈍行電車に抜かれていく。
まあ、観光列車だからね。それはそれ、のんびりと楽しもう。
 
乗り心地については、、、
電車やディーゼルカーと違って牽引客車、車両に駆動装置が無いので、モーターやエンジンの振動というものが無く線路の振動だけが感じられるというのもレトロ気分を盛り上げているのかなあとも思った。特に私は後ろから2両目の車両に乗ったせいか、汽笛と線路を走る車輪の音しか聞こえないというのが、なんとも面白い。それと、車窓に煙が走るというのもSL乗車の実感だ。煙の臭いもまた良いもんだ。
 
それと、意外に思ったことは割合と客が少ないということだ。過去に房総のイベントSLや上越線のSLを見物に行ったときは鉄道ファン以外にも普通の人(というと鉄道ファンが異常のようだが、、、)も大勢来て撮影の場所取りに怒号が飛ぶ、なんてこともあったが、ここは至って平和だ。毎週走っているせいか、お客さんも沿線のカメラマンもあまりがっついていない感じがする。
 
ということで(自称)初SL乗車を楽しみつつ、秩父駅で下車し、先行する鈍行列車で三峰口へと向かった。
三峰口で下車し、さっきまで乗っていたパレオエクスプレスを待ち受けて撮影。
 
 
師匠方から見れば大した写真ではないが、一応満足。
一応と言うのは1つ不満、、、というよりSL写真の決定的な弱点が、、、そう煙を吐いていない、、
 
さあ、鉢形に戻るぞ!!
 
つづく、、、

秩父鉄道

2013-05-26 23:46:41 | 旅行

2010年12月、いすみ鉄道にキハ58がやってきた。その一般のお披露目イベントに行った時、あこがれの鉄道写真家中井精也先生にお会いした。

「カメラと旅する鉄道風景見ました。」

と言うと、

「ありがとうございます。明日は他の番組ですけど秩父鉄道に行きます。」

とお答えいただいた。

「ち、秩父鉄道ですか。いいな。」と私。

「うらやましいでしょう。」と中井先生はあの人懐っこい笑顔でちょっと自慢げ。

それ以来、都心に一番近いSLがキャッチフレーズの秩父鉄道に一度は乗ってみたいと思っていた。

大多喜つながりのtass師匠のおかげですっかり(なんちゃって)鉄ちゃんになってしまったが、一方(やはりなんちゃって)城マニアでもある。城と言っても一般人(と言ったら失礼だが、)は姫路城や松本城の様な天守閣が堂々とした城を思い浮かべるが、城郭ウォッチャーの余湖先生によれば山の中にひっそりと廃城になってしまった城の縄張りにこそ魅力があると言う。私はこの余湖先生の説に共鳴した。共振したと言ってもよいと思う。

歴史上のドラマに出てくる有名な城、例えば安土城、観音寺城、一乗谷城、小谷城、八王子城などは一部に石垣や土塁しか残っていない。つまり、ドラマがある城はそこに戦があり、落城し基礎部分を除いては跡かたもなくなってしまっていることが多い。というと、「小田原城や大坂城、今旬の会津城だって落城したのに天守閣が残っているじゃないか。」と言われそうだが、あれは後世再建したもの。アメリカ軍の空襲によって破壊されて忠実に再現された名古屋城や岡山城は良いとしても、実在したかどうかも分からないのにいい加減な天守閣を作ってしまうのはいかがなものか。あの大坂城でさえ、豊臣時代と徳川時代の天守閣をミックスしたもので、あのような天守閣があったと言う史実は無いらしい。なんちゃって天守閣である。ついでに言えば大阪城と言うのも正しくない。大坂城と言うべきである。(というと大阪市民から総スカンをくらいそうだが、今の天守閣を作った大阪市民の方の熱意には敬意を払う。実際に大坂城を訪れた時はすごいもんだなあと思った。)要は天守閣がなくても往時の縄張り、つまり土塁、石垣、空掘りなど大きく見れば城下町にその形跡を思わせる地形が残っていることを確認して、「ここを誰ぞが攻めて、城方はここまで突出したんだな。」と妄想するのが醍醐味である。

秩父鉄道と言うタイトルなのに、全く関係のない城の話となってしまったが、秩父鉄道の沿線の寄居に鉢形城という城があった。歴史に詳しい人でないとピンと来ないかもしれないが、この城は小田原の北条氏の枝城で豊臣秀吉の北条攻めの時に前田利家、本多忠勝等に囲まれて落城している。秀吉の小田原攻めは単に小田原を攻めただけでなく、関東全域の小田原勢を攻めた戦であった。最近映画で有名になった「のぼうの城」の忍城も小田原攻めの一環で石田三成の水攻めの話で話題になっている。

その鉢形城は比較的整備されていて遺構が見学しやすいとのこと。そんなわけで、大好きな鉄道のSL見物と大好きな城見物を兼ねて秩父鉄道の寄居を目指すことになった。tass師匠、中井先生、余湖先生に感謝である。

と言うことで、前置きが長くなったので、本編は次回、、、