「備後・福山」歴史の街

広島県東部の地域は、古代以降「備後国」と言われていました。その「備後・福山」から郷土の歴史を含めた情報を発信致します。

沼隈郷土文化研究友の会総会と記念講演会

2016-06-12 13:03:39 | 報告

 同会の総会と記念講演が、平成28(2016)年6月4日(土)13:30
から、千年公民館3階大会議室で行われた。


 総会行事は滞りなく終了し、14:00からは記念講演会が開催された。


 講演内容は、「平家物語・平家物語絵巻と伝説・伝承について」当会会員の田中加夫(マスオ)さんが講演された。


 先ず、郷土資料による「伝説・伝承」について話され、


当沼隈町中山南横倉地区は、平家落人伝説が色濃く残る地域で、
昨年11月14日~23日まで、沼隈文化会館枝広亭で行われた、
「平家と沼隈」パネル展の関わりから紹介され、

その調査から疑問点を持たれ、調査・研究に取り組まれた事から始まり、


郷土資料と伝説伝承の経緯や『平家物語』の作者や源形態、
それに「平家物語絵巻」の成立と時代背景、更に「語り物」としての
「平家物語」(平曲)などを絡めた講演となった。


 最後のまとめとして、伝説・伝承が単なる、伝説・伝承では無く、

史実或いは、歴史上の背景を「敗者」ではあるが、
公達としての平家の誇りを引き継ぐ方法として、

伝説・伝承が残ったものとして、捉えて「史実」が秘められている背景を考えることは出来ないか?


 と投げかけられた。
 
 一般的には、『平家物語』は、身近に感じていたが、
この様に深くまでは、考えていなかったので、新たな視点からの講演は、
様々な疑問を呼び起こしてしまった。


 再度『平家物語』・「平家物語絵巻」や「平曲(平家物語の語り)」について、再考の余地があると感じた、講演会となった。


(総会風景)


(講演会会場風景)


(講演会会場風景)


(講演風景)

(文責:福之山鳳来)


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