福山市新市歴史民俗博物館では、
平成24<2012>年1月7日(土)から3月11日(日)まで
「企画展福山市北西部の出土品」展を開催している。
その企画展にあわせ、2月4日(土)13:30から講演会、
「『古代吉備品治国の古墳について』のころ」と題して、
井上弘氏(福山市教育委員会文化課)の講演があり、聴講に参加した。
会場は、席が足らなくなり、また資料も不足となり、急遽椅子を増やし、
資料の追加をし、会場一杯の人となる程の盛況でした。
井上氏は、高校時代に広島県立府中高校地歴部で豊元国先生に師事し、
表記の本を纏められました。
その時に関った様々な話し、特に備後地域に於いて、
先駆的な考古学の知識を持って取り組まれた先生の
考え方について、当時を振り返り、高校生の時には、
考え付かなかった様々な事を、深い考えの元に取り組まれていた点を
語られました。
しかも、約半世紀以上前に纏められた資料は、現在でも充分耐えうる
資料で、いかに先見的な視野で取り組まれていたのかが、よく判る。
しかしながら、現在の進歩した点を補うべく、それらを包括した、
「最近の動向」をも交えての講演となった。
新たに調査が進み、発見された遺跡などにより、備後地域の特異性、
所謂、「横口式石槨」についても、言及された。
日々進歩する「考古学」について、今回の講演は学べき多くの事の
知識を、吸収することが出来た。
(文責 福之山鳳来)
<提示された、参考文献・資料>
『古代吉備品治国の古墳について』 昭和42年―1967―
付学校博物館収蔵品目録 広島県立府中高等学校生徒会地歴部
『吉備の古墳群と和名抄の地名』豊元国 1969年10月25日~27日
於京都市平安博物館 日本考古学協会 昭和44年度大会 研究発表要旨
『広島県の考古学的基本調査』 1954年
広島県立府中高校生徒会地歴部
(井上氏講演風景)
上(↑)の井上さんのお写真ステキですね!!
その様な、つながりがあるとは、
驚いています。
まさか、半世紀以上経って、
繋がっているとは、
本当に、歴史は巡る!!ですねェーー。