不来庵書房 裏庭倉庫

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雑記・雑感も少々。

イタリア法曹界の執念。

2006-04-12 | にゅうす

42年逃亡、マフィアの大ボスを逮捕 イタリア警察 (朝日新聞) - goo ニュース

マフィアの裁判ってほんとにしゃれにならないんですよね。

気骨のある検事と判事が起訴に持ち込んでも証言拒否(がくがくぶるぶるしながら「ごめんなさい、法廷にいけません」)や偽証(油汗かきながら「いえ、この人ではありません」)続出で無罪、ってのが「古きよき」シチリアマフィアの裁判だったりしましたし。

ムッソリーニ時代にはマフィアもきつい取締りで逼塞していましたが※、第二次世界大戦中期のシチリア上陸作戦をきっかけに、現地協力者が欲しかったアメちゃんの軍略で復活。

とある町へドゥーチェが遊説にいったら、思いっきりそこらのおっさん扱いという侮辱を与えられたんだとか……で、統領殿は当然ぶち切れて、きっつい取り締まりをやるようになったんだとか。

1980年代から当局が摘発に本腰入れますが、捜査官や検事・判事の暗殺(ひどい場合は車ごと爆殺)も相次ぎました。

ともあれ、80年代末のマフィア大裁判では要塞並みの裁判所を建設するなど、イタリア当局の法と正義に関する執念は並々ならぬものがあります。

その一端がこの記事でしょうね。

日本の法曹界も見習って欲しいものです……暴力団のみならず、マフィア化している利権団体は結構多いですから(しかもそういう団体、たいてい警察巻き込んでいるんだよなぁ……)。


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