照ノ富士(手前)をすくい投げで破った大の里=両国国技館(萩原悠久人撮影)
大相撲夏場所は12日、東京・両国国技館で初日が行われ、1横綱4大関が全員敗れる波乱のスタートとなった。途中休場明けの横綱照ノ富士は新小結大の里にすくい投げで敗れた。大の里は横綱戦初勝利。
大関陣は琴ノ若改め琴桜が大栄翔に押し出され、豊昇龍は熱海富士の上手投げに屈した。かど番の霧島は豪ノ山、貴景勝は平戸海にそれぞれ一方的に押し出された。若元春、阿炎の両関脇も黒星を喫した。
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結びの一番で、大の里が持ち前の馬力を存分に発揮した。自身2度目となる照ノ富士との対戦は、右を差してぐいぐい前に出ながらすくい投げ。殊勲の星に土俵上で何度も小さくうなづいた。
「自分の有利な形で腰もぶつけられていたし、土俵際も反応できた。とりあえず良かったです」
この日、三役以上で白星を挙げたのは大の里だけ。5人以上出場した横綱大関が総崩れとなるのは1横綱5大関だった平成18年秋場所6日目以来。初日に限れば昭和以降初めてだ。夏場所は大荒れの展開で幕を開けた。
産経新聞
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