活発化する中国海上民兵、権益拡大の一翼に

2023年01月05日 17時56分36秒 | Weblog

南シナ海・南沙諸島のサンゴ礁のくぼみ部分に集まる中国漁船=2021年3月(フィリピン国軍提供・共同)中国が軍事利用を念頭に人工島の整備を進める南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で、普段は漁業などを営む中国の海上民兵が活発に活動している。米専門家によると近海で民兵が乗る数百隻が日常的に展開。一部が人工島の埋め立て作業や他国の艦船への妨害を企てているとみられ、問題視されている。

「最盛期には約400隻が確認できた」。米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」の研究グループが昨年11月、衛星写真をもとに、そんな分析結果を示した。民兵組織が使う典型的な船体の特徴から割り出したという。

CSISなど各国機関によると、海上民兵の実態は漁業従事者や水産物加工会社の従業員、港湾建設作業員などの民間人だ。だが、海上警備を担う中国海警局といった当局の指令や意向を受けて活動。他国との係争地となっている島周辺で他国艦船の往来を妨害するなど、紛争要因となりかねない動きをみせる。

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銭湯で身体も心も温かく | トップ | ロシア、2つ弾薬庫が破壊、、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事