フィリピン軍は7日、ルソン島スービックで米軍との合同演習「サマサマ」を開始した。南シナ海に面した要衝のスービック海軍基地を拠点にして同演習を行うのは初めて。海上自衛隊がP1哨戒機と隊員約30人を派遣し、オーストラリア、カナダ、フランスを含め千人以上が参加。南シナ海で威圧を強める中国を牽制する狙いがある。
演習は18日まで。ルソン島北部沖で各国軍艦が共同航行し、相互運用性を高める。海自は2019年以降、同演習に5回参加し、今回は遭難救助訓練に加わる。英軍もオブザーバー参加する。
水深のある良港のスービックにはかつてアジア最大級の米海軍基地があったが、1992年に撤退。22年にフィリピン海軍が新たな用地を確保し、基地を新設していた。米海兵隊のグレン大佐は「スービックは戦略的に重要。軍拠点はマニラ首都圏だけに置くのではなく、分散化する必要がある」と記者団に語った。
産経新聞
(共同)
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