新型コロナウイルスに過去に感染したことを示す抗体を持つ人の割合が、厚生労働省が3月に行った調査で6割を超えたことがわかった。年代別に見ると、高齢者の抗体保有率は依然として低いため、専門家はワクチン接種で免疫を強化する必要があると指摘している。献血した1万8048人(16~69歳)を対象にした調査では、保有率は64・5%で、1月の前回調査(58・8%)から5・7ポイント上昇した。年齢別では、最も高いのは16~19歳の80・5%で、最も低いのは60~69歳の51・6%だった。
また、全年代を対象にした、診療所で採血された検体を分析する別の調査では60・7%となった。5~9歳の90・6%が最も高く、10~49歳は7割超で、70歳以上は3割台だった。
調査結果は厚労省の専門家部会で報告された。部会長の脇田隆字・国立感染症研究所所長は「高齢者の感染割合が低い状況が読み取れる。今後もワクチン接種が必要だ」とコメントした。
読売新聞
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