先進7カ国(G7)首脳は20日、広島市で開かれている首脳会議(G7広島サミット)の成果をまとめた首脳声明を発表し、ロシアのウクライナ侵攻が続く限り、ウクライナを支援すると表明した。また、「核兵器のない世界」に向けた核軍縮・不拡散の努力を強化すると表明した。 中国に関しては、台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認すると明記した。東・南シナ海情勢について深刻な懸念を表明するとともに、力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対した。中国に懸念を直接伝え、建設的で安定的な関係を構築する用意がある考えも盛り込んだ。 北朝鮮の核・ミサイル開発に関しては、異例の頻度でのミサイル発射を非難した。北朝鮮による拉致問題の早期解決も求めた。 また、自由で開かれたインド太平洋の重要性を強調し、法の支配に基づく国際秩序を支持。「グローバルサウス」を念頭に、国際的なパートナーとの連携強化も強調した。 人工知能(AI)に関しては「信頼できるAIという共通の目標を達成するため、民主主義的価値観に沿って国際的議論を進める」と指摘。地球温暖化問題については「地球温暖化抑制のために「新興国が果たす重要な役割を認識する」とした。
産経新聞
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