[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ警察は6日、犯罪組織が利用する暗号化された携帯電話用インスタントメッセージングサービス「エンクロチャット」に潜入し、750人以上を逮捕、大量の武器や薬物を押収したと発表した。
連邦刑事庁(BKA)によると、当局がエンクロチャットで使用されていた暗号を解読したことが逮捕につながった。昨年4月に数十万件に及ぶエンクロチャット会話データを入手し、数千人のユーザーを特定することができたという。
この結果、当局は約3.2トンの大麻と数百キログラムの合成麻薬、コカイン、エクスタシーの錠剤を押収した。さらに、310丁の銃器と1万2000発以上の弾薬も押収した。
エンクロチャットのユーザーは世界で6万人いたが、現在は閉鎖されている。昨年6月、携帯電話での会話が監視されていることに気づき、ユーザーに携帯電話を処分するよう助言していた。
昨年には、フランスとオランダの当局がエンクロチャットに潜入して欧州刑事警察機構(ユーロポール)に情報を提供、犯罪者の会話や行動を監視できるようにしていた。
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