加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

2月臨時会の予定 都市計画審議会(傍聴)

2012-02-06 09:59:18 | Weblog
少し前のブログでも触れました2月10日の臨時会の議案ですが、
加東市が販売した滝野工業団地の土地に、工事を始めて見ると866トンの産業廃棄物が不法投棄(埋められて)いたため、その撤去費用等約2200万円を補正計上するものです。実はこの件は近くを通れば何らかのことがあるのは一目瞭然の事態でしたからお問い合わせをいただくこともあり、また1月には総務文教常任委員会でも報告を受けていたのですが、別に隠していたわけでもないのですが、すでに売却した土地で所有者の企業もあることなので、ある程度方向性が固まってからお知らせしようと考えおり、結果としてご報告は遅くなりました。

 また、この造成地は切り土によるため、この不法投棄は造成前からなされていたものではなく、造成後販売するまでの間になされた可能性が高い。また866トンという量も、夜中にこそっと来てほかせる量でもありません。謎が多い事件だと思います。
 もちろん、販売した相手方にご迷惑をおかけすることはできませんから、根本的には反対することはないと思います。
 が、当たり前ですがこれは本質的に税金でやるべきことではなく、捨てた人を見つけてその人に払わせるべきものであり、そのための体制等も問われてくることになるかと思います。「結果責任を問う」というようなスタンスで臨めば何とでも質疑のしようのある議案でありますが、建設的な質疑になるように考えていきたいとは思っています。(このあたりが詰めが甘いと言われるところなのでしょうけれど・・・)

 金曜日の午後は、都市計画審議会があったので傍聴してきた。
CATVの文字放送で告知されていたようなので磯貝議員から誘われたのだが、市HPを主な情報源にしていて「審議会等の開催は原則7日前に告知する」という要綱を信じていた私にとっては寝耳に水だったのでびっくりした。私も要綱があると「審議会がある時は7日前に告知があるんだな」と思い込んでしまうし、他の部の場合はだいたい告知があるのでそれを見て行ける日は行くようにしているのだが、このような有り様では要綱について「ただし建設部の所管する委員会を除く」とでも書いてもらうようにしないと私も油断してしまう。
 私も建設部を攻撃したいなどという意図を持っているわけでは全然無いのだが、なぜいつもこう初歩的なところで・・・と思ってしまう。(藤尾君があれだけ言っても改善しないのだから、君の批判は無意味じゃないのか?と言われたら「そうですね・・・」と言ってしまいそうになるが。)

 ともかく、内容としては
・山国地区での小規模多機能型介護施設の建設に係る土地利用計画の変更
・吉馬地区での工場の事業計画にともなう土地利用計画の変更
・河高地区 社町駅付近の調整区域を「特別指定区域」の駅前型に指定
・調整区域内にある民間工場の事業所拡大に伴う「特別指定区域」の指定
などであった。

 山国の介護施設の話は、「農地転用して建てるべきものなのか?市街化区域にすべきなのでは?」」と思ってしまうが、担当者が「主に調整区域の住民の方の利用を想定しており・・・」みたいな話をしていて、「そんな区分けなんかできるのか?」という突っ込みを入れたくなったし実際質問も受けていた。
 ただ、そのタテマエの議論を越えた上で、調整区域に対してどこまで(運用的に)規制していくか、というのを”総合的に”考えていくべき問題だと思う。

 それと、忘れがちな視点だが特別指定区域の地縁者住宅地域の指定は、かつてあった既存宅地制度に比べて「建てられる対象者は増える」が用途の制限は厳しくなっている。(この件について個別に確認したわけではないが)以前であれば既存宅地の制度を使ってやってください、みたいなことになると思うのだが、今はそれでは無理になっていると思う。このあたりのバランスを長期的に考えていかないといけないと思う。

 そのほかの事項については、議員としては産建委員会で報告を聞いたことでもあったのである程度理解できた。審議会委員さんの意見もそこそこ活発には出ていたと思う、

 ただ、一つ言いたいのは、12月議会でもさんざん問題になった都市計画の不整合性などについて、議題にすら上がっていない(もちろん市から諮問してないからでさる)
・東条と、東播都市計画が混在していることについて、問題がないと言っている人はあまりいないと思うしそんな答弁もなかったと思う。
・でも、県への協議などがあり、問題があってもすぐに解決するのは難しいというのが市の方針だと思う。
・都市計画審議会で、様々な方策を検討した上で、「解決するのが難しい」というならそれはまだ理解できなくはない。
・議題にすら上げずに「東播都市計画は県の決定ですので、調整することは難しいと考えております」と言う答弁が当たり前のようになされるのは全く変な話だ。
 まさしく「為さねば成らぬ」を実践しているとしか言いようがない。

そうこうしているうち都市計画の見直しの年が来て「今からでは何も出来ないので仕方ありませんね。また次回に」という展開になっていくのが目に見えている。

だいたい、金曜日議題になっていたような話は、東条だともっと簡単にできることなのである。こんな不条理を黙認し続けるなら、「新市一体となったまちづくり」などという看板そのものを下ろすべきだ。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-02-11 11:01:42
滝野工業団地の件、不法投棄であれば刑事事件ですね。主犯者の調査後に処分すべきです。
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工場用地分譲 (Akira.S)
2012-02-13 06:27:32
埋設物処分費の負担についてクローズアップすると、とんでもないことと感じられます。しかし、工場用地分譲の残地が売却できた(賃貸できた?)ことによって判明したことであり、工場誘致事業としての収支や誘致効果を理解した上で受けとめるべきかと思います。
滝野工業団地の造成工事は、一度に工事されたのではなく2期以上の工期に分けて行われていたのではないでしょうか。体育館等が整備されたのは後半だったように記憶しています。
いずれにしても、10年以上前のことですが。。。
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