FRS

Performance Engineering

2GR-FE SCブーストアップ事情

2017-08-18 21:49:53 | コラム
ロータスのEvoraやV6Exigeに搭載されているSC付きの2GRですが、一世代前の2ZZと比べるとブーストアップが面倒になっています。

改造対策なのでしょうか、シャフトの固定ナットがSC内部に付いています。その為プーリーだけ取り外す事が出来ません。シャフトだけ加工したり製作するのも手でしょうが、SCのプーリー側を丸ごと対策パーツに交換するのが手っ取り早く、一般的です。


SCのノーズ部分と小径プーリーを組み合わせた状態。一度ASSYで交換すれば以降はプーリーのみ交換可能です。

現状ではプーリーはStage1~3の3サイズがあり、それぞれ+20PS、+40PS、+60PS程度のパワーアップが見込めます。
Stage1はぎりぎり純正ECU対応(書き換え推奨)、Stage2はインジェクターとエアフロの容量が足りなくなるので大容量化とECUのセッティングが必須です。Stage3も同様です。

当分は多忙な為施工は出来ませんが、これらのブーストアップは通常メニュー扱いになります。

2GR腰下編で書きましたが、ただでさえピストンが弱いのでハードに使用する車両の場合、エンジン本体の対策から開始することを強く推奨します。特に外気温度の高い時には危険です。

最近の出来が良い?作りこまれた?エンジンは純正状態で一般ユーザー向けに各部のマージンが削られた”チューンドエンジン”状態なのです。そもそもパワーアップへの耐性が無く、ハイグリップタイヤの横Gも想定されていないので、対策を先にとらなければ実にあっさり壊れます。ご注意下さい。

最新の画像もっと見る