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Performance Engineering

空燃比計テスト

2018-03-21 23:10:10 | コラム
当店で良く使うECUのLinkですが、特徴としてCANの機能が充実しています。

そこで、標準でCAN接続がサポートされているAEMの新型の空燃比計でテストしてみました。


ログのデータ閲覧画面。一番下の列が空燃比のグラフです。空燃比計のCAN出力とアナログ出力をECUに接続して比較していますが、アナログ出力もまあまあ頑張っています。


拡大していくと差がはっきりと分かります。アナログ出力の場合、15ミリ秒程度の応答遅れがあり、リーンやリッチ方向にスパイクが発生した際のピークがやや下がります。

CAN経由だと空燃比計から直接、デジタルデータを受け取れるのに対し、アナログ電圧経由だと空燃比計で計測値を電圧に変換し、ECU電圧を再度デジタルに変換するため、応答時間が遅れ、信号の損失も生じます。

電源電圧が不安定な車輌の場合、電圧出力を経由すると、空燃比計での表示値とECU上の表示値がずれる場合があるので、そのような場合にもCAN通信は有効です。

Linkの場合、ThunderとFuryは直接空燃比センサーを制御できるので不要ですが、その他のモデルの場合、Link純正でCAN Lambdaという空燃比計が用意されています。こちらはLinkからのCAN通信でセンサー電源の制御も行うため長もちするので、車輌に取り付けて長期的に使用する場合にお勧めします。セッティングの際だけ使用する、車輌のコンディション把握の為にモニタリングする場合にはAEMのXシリーズも結構良さそうです。どちらにせよセンサーは消耗品ですw LSU4.9なら在庫ありますぜ。

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