goo blog サービス終了のお知らせ 

日々の感想文

何かしら見たものに対する、私の主観に基づく意見が書いてあります。

チャイナリスクがやってくる

2005-12-01 01:41:17 | 国際情勢
河川汚染情報操作、善意のウソと釈明…中国黒竜江省長 (読売新聞) - goo ニュース

災害は初動が大切である。情報を速やかに、冷静にいかに伝えられるかが重要だ。

で、今回の河川汚染。真実と異なることを発表していたという。
これには2つの見方が出来よう。
嘘をついてごまかそうとした可能性と、住民が簡単にパニックを起こす可能性だ。
特に後者。中国の場合、情報統制されすぎていて、住民各自の情報判断力がまだ低い可能性がある。
なので、この発表はあながち的外れとはいえない。

だが、それはあくまで中国向けだけの話だ。
対外的には、間違いなく情報を速やかに開示することが重要だ。
情報を遅れて開示することは、他国にとっては逆にパニック要因になる。

さて、チャイナリスクと冒頭に書いたが、これは環境リスクと、投資リスクである。
環境リスクは、今回の様に日本ではコストをかけて対策することが殆ど行われていないことである。そして投資リスク。
これは環境リスクの続きだが、結局低コストを期待して中国進出したはいいが、
今後各種汚染への対策費用が発生し、コストメリットがなくなるような場合だ。
投資がかさみ、期待した効果が得られず、最悪焦げ付くわけだ。

中国は成長の歪が今後も噴出すると思われる。
各地ではプラントの事故が多発しているという。

中国に進出した企業は多い。中国語など、中国関連に自分を投資している人も多い。
今回の汚染は、それらが焦げ付く発端になる可能性は、十分にあると思う。

でも、某新聞にいわせれば「だが、心配のしすぎではないか」、であろうが。

約束とは

2005-10-29 00:34:05 | 国際情勢
首相は約束踏みにじった 唐氏が靖国参拝を批判 (共同通信) - goo ニュース

言葉とは難しいものである。

>「昨年11月と今年4月の2度にわたる胡錦濤国家主席との首脳会談で『前向きに対応する』と約束した。会談での約束を踏みにじった。小泉首相は約束を守らない人だ」と

前向きに検討している限り、約束は守っている。
だが、これが参拝しないこと前提として検討している、
と解釈されているとなれば、確かに約束違反だ。

すべてに白黒つけない、曖昧な表現があるのが日本語の特徴だ。
これを悪く言う人もいれば、良く言う人もいる。
良し悪しに関わらず、それが日本語と言うことである。

だが、相手の言葉にこのような曖昧な表現がなければ、
白黒どちらかをつけないといけない。

私は中国語について精通していない。
なので、中国語も曖昧表現に富んでいるかわからない。

もし曖昧表現に富んでいるならば、
敢えて中国側が利用している可能性もある。
無いならば、翻訳のミスであろうか。

意図があるのか、勘違いなのか。
文化言葉が違う相手との約束は難しいものだ。

駆け引き

2005-10-18 01:32:36 | 国際情勢
[中国政府] 中国外相が強く抗議 日中関係、一段と悪化 - goo ニュース

中国は靖国がどういうものか熟知していると思われる。
だからこそ、敢えて政治カード化しているのであろう。

首相の靖国参拝の前に、唐突に「靖国参拝を見直したらガス田の共同開発をしてもよい」といっていた。
普通に考えたら、何でこのタイミングでこの発言?と思う。

恐らくは、情報を察知していたのであろう。
首相が参拝する場合、段取りを念入りに行う必要がある。
そして、情報は秘匿性を持って行う必要がある。

だのに、情報が漏れているわけだ。
犯人探しをしようにも、どこから漏れたのか特定は困難だろう。
中国側の、情報は筒抜けであるというデモンストレーションともいえる。

情報が漏れている事くらい、首相側は想定内としているのかもしれない。
さて、問題は今後だ。
きっちりと反日デモが起こるのか、対日制裁が行われるのか。

だが、中国側も、安易にこれらのことはできない。
いまや中国の国内情勢が世界に知られている。
不用意なことをすれば、またチャイナリスクが世界中に知られる。
ポスト中国へのシフトの動きが出てくるかもしれないわけだ。

さて、意図的に政治カードにしたはよいが、その落としどころがいまいち見えない。
うやむやで終わるのか、それとも一波乱あるのか。

対話の意思ゼロ

2005-09-10 03:17:22 | 国際情勢
[尖閣諸島、ガス田問題] 「春暁」ガス田に中国軍艦 海自、5隻を確認 - goo ニュース

軍隊をわざわざ展開する、ということはどういう意思表示なのか。
はっきりいっておわかりだろう。

軍隊の役割は何か。
自国を守ること。
他国を侵略すること。

今回の軍艦の展開。大義名分は前者だろう。
だが、明らかに後者が本命の理由だ。
春暁が日本領海側のガスを大量に吸うであろう事は既に既知である。
日本側がこの海域でガス田を開発すれば、吸い取れる量が減る。


日本側の抗議に対して、中国は一旦は会話の姿勢を見せた。
だが、中国の意思は端からこれである。
日本の資源は中国のもの。中国の資源は中国のもの。
海洋の大量の資源を、いかにして奪い取るか。中国はこれに対して本気だ。
日本の政治空白を見事に突いてきている。

日本は、泣き寝入るか、自衛隊を展開するか、だ。
自国を守る。自衛隊の本来の役割を再度考える必要がある。

対岸の火事の火の粉が飛んでくる

2005-08-04 02:22:27 | 国際情勢
まずは、こちらのBlogを見ていただきたい。

正直、これはバーチャルの出来事と思いたい内容である。
中国の公害。もはや笑い事という次元を超えている。ただただ、恐怖である。

中国の公害は、そのまま日本にまで被害が来る可能性が極めて高い。

中国の河に垂れ流された重金属。これを食べた魚が日本に入ってくる。
中国の農地に撒かれた過剰な農薬。これが食品として日本に入ってくる。
中国の汚染された河から採取された水。これを用いた飲料が日本に入ってくる。

そして何より、大気に乗って日本に有害物質がやってくる。

中国の公害対策。対岸の火事ではないのは日本などの極東国家である。
いくら仲が険悪とはいえ、主張しないと日本が困る一方だ。
だが、中国が日本の話をそのまま聞くとは思えない。
せめて、先進国から進出した企業の、ダブルスタンダード行動だけでも改めさせないと・・・

いいからバカなことは大至急止めろ

2005-07-25 00:37:38 | 国際情勢
高炉のノウハウ、JFEに要請…韓国の現代自グループ (読売新聞) - goo ニュース

JFEは、新日鉄とポスコの件を知らないはずがない。
それを承知の上で、この要請を受けたらな、どうしようもない馬鹿である。アフォである。
何のために、生き残りを賭けて川鉄とNKKが合併したのか?また、自らの首を絞めることを進んで行うことになる。

浦項の製鉄所建設に多くの金、ノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ新日鉄。しかし、ポスコは感謝の言葉は何も言わなかった。
それどころか、ポスコが市場をかき乱すように鉄を作りまくったがために、安売り競争に巻き込まれ、結果競争力が失われていった。

日本の鉄鋼メーカーの収入の原資は、自動車用の高性能な薄板である。
現代自動車が自ら作る高炉では、当然それを作ることになる。

儲けの原資は、安易に人に与えてはならない。
現代は、「ノウハウ提供を拒んだら購入停止する」などど脅しをかけてくるかもしれない。

上等である。その脅し、JFEが乗って困るのは現代だからである。
自動車が作れなくなるわけだから。
日本からの高性能鋼鈑、韓国材で替わりになるなら日本の鉄鋼メーカーはこんなに潤っていない。

まだ決定ではないようだからいい。
何にしても、こんな馬鹿げた要求は、堂々と突っぱねるべし。

自由経済と国家戦略と

2005-07-15 00:20:55 | 国際情勢
中国企業のユノカル買収計画、米議会で反対論続出 (読売新聞) - goo ニュース


ユノカル。石油企業である。当然、アメリカの国家の基幹に関わる企業である。

それを、中国企業が買収しようとしている。
中国企業、といっても純粋民間ではない。国家の意向が容易に届く企業だ。

買収には、当然議会で反対が起こっている。
当然であろう。国家の基幹に、他国、それも仮想敵国が入りかねないわけだから。


単なる民間企業を超えた企業。これは日本にも存在する。
例えば重工業。高度な軍事製品を作りうる企業が、中国に買収されない保障はない。
だが、今の日本にそのような企業を守る術は有るのだろうか?

買収されなくても、敵に塩を送る行為もある。
ポスコに技術を与え続けた結果、韓国でも高度な鉄が出来るようになった。
鉄は、全ての軍事関連の基礎。鉄の底上げは、軍事力の底上げに繋がる。

そういえば、中国と提携している鉄鋼メーカーも多い。
たとえ買収されなくても技術は流出していることは考えられる。
そういえば、潜水艦の技術を中国に流していた技官もいたっけな。

自由経済は原則だが、国家戦略に関わる企業は、国策として保護する。
これを忘れると、自らの首を絞める事態になる。

これって吉報ではないのか?

2005-06-27 00:59:22 | 国際情勢
「靖国」は日中経済に影響 呉委員長、高村氏と会談 (共同通信) - goo ニュース

相変わらず靖国を国際問題にとどめておきたいようだ。
仮に、追悼者施設を作っても、靖国神社の廃社を要求してくるのは目に見えている。
譲歩しても何も改善しないのは明白だ。

ところで、会談ではこのような発言が出ていた。

>呉氏は会談で、日本の新幹線技術導入が焦点となっている北京-上海間の高速鉄道計画について
「自分で計画を立てたが、うまく進んでおらず残念だ」と強調。
政治レベルの関係冷却化を背景に、中国が日本の技術導入に消極的になっていることを示唆した。

是非とも、日本の新幹線導入は見送っていただきたい。それも積極的に見送っていただきたい。
平地が多い大陸なのだから、アップダウンが苦手なTGVでも何も問題ないでしょう。

新幹線を輸出するのは、単に技術を売るのとわけが違う。
ソフト面、すなわち人的支援が非常に多く必要だ。
台湾への新幹線も、日本から多くの人的支援がなされるという。

ところで中国で仕事をした人の話。出張してからずーっと「こいつは使える人間なのか?」と疑われ続け、
長期出張の最後のほうになって、ようやく思い通りに指示できるようになった、とのこと。
これでは、いくら人的支援しても、殆ど教えられる時間がとれない。

それで開業が遅れれれば、ペナルティを取られる。最悪、儲けゼロの大赤字も考えられる。
その後の車両販売で利益を出そうにも、簡単にコピーされる。

しかもそれが輸出されたりして、高速鉄道の売り込みで競合したら最悪だ。
劣悪なハード、ソフトが新幹線の名前をどんどん落としてくれよう。


やはり、呉氏には新幹線導入を断念する決定を一刻も早く出していただきたい。
判断、お待ちしております。

たかりたかられ

2005-06-21 00:00:01 | 国際情勢
日韓首脳、靖国問題で溝埋まらず 歴史研究は継続へ (朝日新聞) - goo ニュース

 まあ埋まる問題でもないでしょう。そもそも、従来の歴史カードは、韓国にとっては財布。日本にとっても財布でしかなかった。
ここでいう財布。もちろん使う側は韓国で、使われる側は日本ですが。

日本からお金をもらうための材料を常に探し続けている、そのような組織が韓国にはあります。
たかりの源泉が枯渇したら新たな源泉を開発する。
それが、戦後の歴史そのものでした。

情報が簡単に入ってこない時代ならば、いつまでもそれで通せた。
70年代初頭に日本の報道機関を韓国に招いて接待してから、韓国批判はぴたりと止んだ。
情報をうまくコントロールできていたから、何でもできた。

だが、今は時代が変わった。情報がすぐに駆け巡る時代だ。
韓国の反日行動も、あっという間に皆が知る時代だ。

今回の行動も、まあ見慣れた行動だ。慣れとは怖いものだ。
これでも、礼儀を重んじる国らしいです、あくまでも「らしい」ですが。



ところで、小泉首相の政策。私はあまり評価してない点も多いですが、
一点評価している点があります。それは、靖国参拝。
いたずらに政治カード化してしまった参拝を、毅然とした態度で続けていること。

先人へ敬意を払う。多くの日本人が忘れてしまった行動だ。
過去の人がいるからこそ今の私達がいる。先人に敬意を示すことが、
私達の過去をきっちりと見据えた行為である、と私は思う。